空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

支持率・投票行動をパーセンテージで見てみると

2018-06-22 14:59:03 | ノート
関連:「新潟知事選:園児に応援させた池田ちかこ陣営の自己批判に期待 ほか(2018-06-12)」

関連:「新潟・知事選:いつか見たような経過を辿りつつあり(2018-06-10)」

 いつも繰り返す辛い現実だが、野党連合は勝てない。
 今回の例の場合、自民支持が37%、その80%近くが自民系候補(花角氏)に投票した―ということは、この時点で既に全体の30%の投票を集めたことになる。

 対する候補は、立民支持13%を90%固めても、わずかに全体の11.7%に過ぎない。無党派層(35%)の60%から支持を受けたとしても(全体の21%)、併せて32.7%。これで自民支持層による自民系候補の得票率を凌駕するが―

 ―その凌駕分は公明党支持層(全体の3%が8割固められるとして)の投票(2.4%)で概ねカバーできてしまう(この時点で自民系は30+2.4=32.4%)。無党派層(35%)の40%程度を固めただけで全体の14%に達し、占有率はこれで46.4%に達する。

 従って、野党側の勝利のための条件はa) 無党派層の全てを我がほうに引き寄せる、という無茶なものになるか、b) 自民支持層の相当部分を剥落させ、我がほうに引き入れる、なんてものにならざるを得まい。

 この意味で、安倍首相のみを罵倒する戦略は、「いえ、他の人は敵ではないんです」といういいわけくらいにはなるのかもしれない。そこで石破氏を持ち上げたりして、「他の人となら連携できるんです」といういいわけになるのかもしれない。だから安倍氏には、強烈な悪の権化であってくれなければこまる―という。

 ところで、そのためには多少自民党よりの政策を打ち出したり許容しなければなるまい。
 安倍氏を拒否して石破氏でいいとしても、野党側支持者のコアな部分―おそらくタダで動いてくれる、その限りではコスパのよいひとびと―は、そんな自民っぽい方針をそもそも嫌うかもしれない。ならばこの際、二大政党化は困難になろう。二派の主張が現実的に近寄り、場合によっては区別が曖昧になるなら、上述の「コスパのよい」ひとびとはそのような曖昧な状況に耐えられないだろうから。

 こうした層の離反をも許容しなければ、自民支持層をはがしてくることもできず、結果として選挙にも勝てない。
 しかし10年後、20年後を見据えれば、どうしても乗り越えるべき点があり―と。

 …我が身を振り返っても、10年前、20年前におぼろげながらも思ったこと、それをどう扱ってきたか―という風にもいやまあちょっと。
 以下参考:








コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 差別発言への対応問題:「あ... | トップ | 自殺問題のためのノート »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ノート」カテゴリの最新記事