みんな誰か知ってるってのはともかく、教員の懲戒解雇は名前出した方がいいんじゃないかなあと。大学や学生をツイッターで中傷 群馬大教授を解雇 | NHKニュース https://t.co/ydREwCj1RJ
— MMatsunaka (@mana613) 2017年10月11日
「私は学長です」の名言を生むきっかけの人が解雇されたのか
— takanzai (@takanzai) 2017年10月11日
ロイターは名前出ていた。⇒論文不正で群馬大教授解雇https://t.co/u1EaWQ2Ei4
— 猫の泉 (@nekonoizumi) 2017年10月11日
恐らく、さすがに懲戒解雇にいたるのは”あわせ技”である。
冒頭のNHKニュースだと、ツィッターの問題を筆頭に挙げている。しかし他の報道だと、論文不正が筆頭に来る。
日経新聞 論文不正で群馬大教授解雇 改ざんデータ使用 2017/10/11 21:23
「群馬大によると、江本教授は2008~10年に責任著者として発表した、免疫に関する論文4本で、実験データの画像など12カ所を不正に加工して使用したとしている。江本教授は改ざんがあったことを認める一方で「自分はやっていない」と関与を否定し、大学側の論文取り下げ要請に応じていない」
「また、ツイッターでペンネームを使って11~12年に「群馬大はどうしようもない大学だ」などの書き込みを繰り返していたという」
とまあ、SNSについては付言する程度、といえるか。
で。
論文不正については、まあ本来あるべきではないが、正直に「すいません」とか、「手違いでした」くらいでナアナアにするらしく見えそうな例が散見されるところ―
「12年2月に外部から通報があり、大学側が調査。学内の委員会が14年10月、不正行為があったと認定する報告書をいったんまとめたが、江本教授が「重要な研究データを持ち去られた」と主張したことから、さらに調査していた」
俗な表現で言えば、「往生際が悪い」ためにさらに処罰が重く、という感が…。
上毛新聞 群大教授を懲戒解雇 大学を誹謗中傷 論文でデータ改ざん 2017年10月12日(木) AM 11:00
「江本教授が同大に対し損害賠償などを求める民事訴訟を起こし、処分決定までに時間がかかったという」
…次は身分保障を求める裁判がきますかねー…。
時事 大学院教授を懲戒解雇=データ改ざん、学生中傷で-群馬大 2017/10/11-20:25
「群馬大は11日、論文のデータを改ざんしたり、ツイッターで学生を中傷したりしたとして」
「各論文の著者は複数人で、同教授は「誰がやったか分からない」と説明したという。同教授は論文内容に責任を負う立場だが、調査に必要なデータを提供せず、論文を取り下げないため処分対象とした」
…無責任、という道義的責任もとらされた感。いや自ら望んで引き入れた感もあるが。
お年は56。今後の人生はきっつそうである。
なお科研費基準でいえば、地道にコンスタントにそこそこ採用されている…というあたりかと思われ(基盤Cはそれなりに当たるし、萌芽と基盤Bが連続していたりするあたり、プラス評価ではないか―基礎領域としては)、それを勘案してもなおダメと言う判断である。研究期間終了(昨年度末)を待った上でのこと、とも見ることが出来る(要因の、さほど重要でないひとつにすぎないだろうが)。
また、件の「私は学長です」事件以来5年、ということもメモしておく。
…学生さんたちが、ときおり、嫌いな先生なんかいなくなっちゃえばいいのになんであのひと首にならないんですかということがあるのだが、1) 「やらかし」の程度はこの例くらいにアレでないとなかなか退職レベルにはとられないし、2) 事実認定等々にむっちゃ時間がかかるんですよ、というわけなのだ…。
追加:
同じように研究不正やハラスメントをしても大学当局との関係が良好だと温情処分で大学当局との関係が悪い教員だけが厳しい処分を受けやすい、というのは多くの大学教員がなんとな〜く感じているイヤな傾向ラジよね。
— PsycheRadio (@marxindo) 2017年10月11日
こう書くと「やっぱりそういう傾向はあるっぽいよねえ」と同意してしまいたくなる。が、”厳しい処分”にも”関係が悪い”にも程度があるよなあということも。社会的通念の範囲内なら収まるが、程度が過ぎているという場合には新聞沙汰になったりするなあ、とも思う。
…私は上層部と折り合いが悪いかもしれないが、だからといって退職強要まではないだろう。そうなるには、今回の事例のようなあれこれのあわせわざを要するだろうなあ、とかいうあたり。
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