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空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ヴィーガンさんのお言葉の例(メモ)

2019-01-16 14:57:24 | ノート


つ 「ヴィーガンのひとたちにはその暴力性を抑えて欲しい感(2018-07-07)」

 最初に引用したひとはどうも著名な人らしく:







 とまあ、類例は見たかなあとか:

類例:「肉屋を殺すのは正義である―とあるVeganの主張への裁き(2018-03-30)」



 と、先の類例を想起すれば、この発言の問題点がでてくる。「なぜ、前述の類例に登場したヴィーガンは、殺人を犯したイスラミストを非難しないのか?」。毎日、場で行われている家畜の殺害行為。これは社会的分業で行われていることであり、その社会に関与しているからには殺害に関与しているということなのだ―それは倫理的に悪である、というなら、ヴィーガンの一部が食肉業者を殺害するのも、イスラミストが食肉業者を殺害するのも、「そぅいぅ」思想に基づくもので、その同じ思想を共有するからには―先の理屈に従うなら、共犯に他ならない。

 …まあ、思想的な清純さを求めようとしすぎるとこうなるので―息をしても空気中の微生物を殺害するので息もできなくなったりするので、そこそこで留めておくとよいぞ、と思うのではある。

 そして、思想的な純粋さを求めるあまり、物理現象にも心得を求めることになったりする。いや流石に:

Togetter「抗がん剤で治療中を告白した高須院長にヴィーガンがオカルト療法を勧めるがあっさり却下される



 …まあ、ど常識ですわな。









 こうして論点がわかる。
 ”宗教”と揶揄される反原発運動は、ひとつはケガレの思想で以て理解すべきこと、もうひとつは倫理的問題として把握されるべきこと。科学の問題としてではない。

 そこらのヴィーガンの説を見ても良い。そこらの肉は、非倫理的であるが故に食べるべきではなく、倫理的な植物食は当然人間によいものである、という理解に立っている。

 過激派ヴィーガンの理屈と同様に、事故であれこれ余計なものを噴出させた東京電力には倫理的な罪があるので、その咎を負わねばならず、科学的にはリスクがないというのは倫理的処罰を逃れる理由にはならない―というか、そうした”科学的にはリスクはない”などという言葉は東京電力の倫理的な悪を見逃させようとする悪の囁きなのだ、こういう場合には。

自分の体内に既に核物質が存在する事も含めて過去は気にならない」、自分が認知していなかった過去についてはさておいて、自分が認知したからには気付かなかったふりをすることはできない―。

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1 コメント

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私たちの仕事は毎日多くの幽霊を作ることだ (hilowmix)
2019-01-20 10:45:21
「マダム・マロリーと魔法のスパイス」で、インド人料理人が言っていたような。
命というのは喰らうものなのでしょうな。
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