…なんぼなんでも、筋が悪いのじゃないだろうか。
中国新聞 【速報】県職員の10万円でコロナ対策 広島知事、国給付の活用表明 21 Apr 2020
申請しなければ出てこないお金だろう。それを個人に申請させ、そのうえで県の事業に使用するために寄付させ、これを基金とする―というのは、なんぼなんでも個人の裁量に任すものとして設定されたお金をどうするつもりだ、というのと、そもそもこれは即座に使用して経済を回すためにあるはずだ(だから「貯金されるんじゃ嫌だもん」と延々粘ってきた)という、そもそもの制度設計に真っ向から反抗するものでもあり…。
「広島県の湯崎英彦知事は21日の記者会見で、新型コロナウイルスの緊急経済対策として国が全国民に給付する10万円について、県職員分を「活用する」との考えを表明した。基金に積み立て、感染拡大を防ぐ対策の財源に充てる案を想定している」
…個々人の財産権を侵す一方、国家的水準で決定された意思をないがしろにする、かなーり筋が悪い案のように思うのだが。そのうえで、県職員はざっと3万人程度として(「広島県の組織」によれば「〇職員定数(平成31年4月1日現在) 総数:26,285人[一般行政関係職員:5,746人・教育関係職員14,830人・警察関係職員:5,709人]」)ひとり10万円を召し上げて30億。この30億を一時、ほぼ完全に凍結することになる。
…少なくとも、どれだけ集まるか、それなりに見通しが立つまで。その見通しに合わせて使途を決定するまで。それは一週間では済まないだろう、二週間なら相当素早い。三週間はかかるだろう、で、その間、『県の事業に浄財を寄付しないような不埒な職員どもを同調圧力でしばきあげたカネ』が滞留している間、つぶれる予定でなかったのにつぶれることになっちゃう店舗・企業はどんなんなっとりましょう。
ああうん、もらってすぐ全部をソープランドにぶっこむよーな色狂いの脳腐りからかっぱいで、消毒用アルコールに変えて小中学校に配分するほうが子供たちのために未来のために役立つかもしれないね? ソープランドがつぶれれば、まあ、町の浄化運動のためにもいいのかもしれない。それはそれで民主的合意が取れるかもしれませんが、じゃあ、お宅さんの約三万人の職員はみなさん性風俗に全額突っ込む人たちばかりなんです? 呑み屋は? 呑み屋が弁当仕出しに手を出したりするでしょう、それに協力はしない? したくない? 県庁・市役所近くの呑み屋も喫茶店も、職員の自宅近くの小商店も、せめてもの息継ぎ用資金を奪われる結果になりゃしませんか。
「「必要な財源が圧倒的に足りない。捻出する時に今回給付される10万円を活用することで、聖域なく検討したい」」
そりゃね、財源は圧倒的に足りず、どうしようもないということは事実なんだろう。
しかしどうしても筋が悪い。
私だって公務員の、まあ、はしくれくらいではあり、国民的市民的総意で給料10%減を甘受した身であり、そりゃあ10万程度召し上げられてなんだ苦しいつもりか貴様、と言われれば、まあ多少の甘受はしますがね…。
…どうしても、この広島県知事のやりようは筋が悪い。制度の意図を理解していないというあたりから、ほんと、筋が悪い。
ことは、公務員をしばくということではないのだ、これは。即効性のある経済対策という側面をまるっと否定することに限っても、どうしても筋が悪いのだ。
経済は全く素人の私だが、どうもそのように思われる。
誤報であってくれ、というような話題ですが
別ニュース。
中国新聞 広島県、協力金10万~50万円支給へ 休業要請応じた事業者向け 2020/4/21 17:47 (JST)4/21 18:02 (JST)updated
これは英断と言いたい感じですね。
「広島県の湯崎英彦知事は21日、政府の緊急事態宣言に基づく県の休業要請に全面的に応じた中小企業などに対し、協力金を払うと表明した。4月22日から5月6日までの期間中、要請に応じて休業した事業者や、営業時間を短縮した飲食店を対象とする。金額は1事業者当たり10万〜50万円とした」
「協力金を払う対象は、県の要請に応じて休業する中小事業者(個人事業主も含む)。飲食店は営業時間を午前5時から午後8時までの間とし、酒の提供を午後7時までにすれば受けられる。国の雇用調整助成金を使って休業期間中に雇用を維持するのが条件」
難しいところですが、またお金がいくらあっても足りそうにない勢いですが、地元の中小企業をつぶさないために、なんとかしようという意図は読めます。
なので、上掲の論点、地元小企業の生き死にに関わるという点は除外していい。まあ、一応。
で、財源ですが。
「県は4月30日に申し込みの受け付けを始め、5月の早い段階で支給を始めると想定する。協力金の総額は100億円規模を見込んでおり、近く編成する本年度補正予算に関連費用を盛り込む方針。財源には、政府の新型コロナ対策の臨時交付金などを活用する」
はい。
「財源には、政府の新型コロナ対策の臨時交付金などを活用する」
「財源には、政府の新型コロナ対策の臨時交付金などを活用する」
まさか。まさか。まさか。「新型コロナ対策の臨時交付金」って、個々人へ配分されるはずのそれでは。さらには国から、まずは個々の自治体におりるわけで(だって国は末端の個々の市民までは把握掌握しきってないでしょう)…県職員に配分するべきものは県があらかじめ天引きしておく親切采配、ということ…さえ…可能…ではある…うんまあそれもそれで筋が悪いが、そういう筋をぶっ飛ばせばできないことはないだろう…。
をう。
中国新聞 【速報】県職員の10万円でコロナ対策 広島知事、国給付の活用表明 21 Apr 2020
申請しなければ出てこないお金だろう。それを個人に申請させ、そのうえで県の事業に使用するために寄付させ、これを基金とする―というのは、なんぼなんでも個人の裁量に任すものとして設定されたお金をどうするつもりだ、というのと、そもそもこれは即座に使用して経済を回すためにあるはずだ(だから「貯金されるんじゃ嫌だもん」と延々粘ってきた)という、そもそもの制度設計に真っ向から反抗するものでもあり…。
「広島県の湯崎英彦知事は21日の記者会見で、新型コロナウイルスの緊急経済対策として国が全国民に給付する10万円について、県職員分を「活用する」との考えを表明した。基金に積み立て、感染拡大を防ぐ対策の財源に充てる案を想定している」
…個々人の財産権を侵す一方、国家的水準で決定された意思をないがしろにする、かなーり筋が悪い案のように思うのだが。そのうえで、県職員はざっと3万人程度として(「広島県の組織」によれば「〇職員定数(平成31年4月1日現在) 総数:26,285人[一般行政関係職員:5,746人・教育関係職員14,830人・警察関係職員:5,709人]」)ひとり10万円を召し上げて30億。この30億を一時、ほぼ完全に凍結することになる。
…少なくとも、どれだけ集まるか、それなりに見通しが立つまで。その見通しに合わせて使途を決定するまで。それは一週間では済まないだろう、二週間なら相当素早い。三週間はかかるだろう、で、その間、『県の事業に浄財を寄付しないような不埒な職員どもを同調圧力でしばきあげたカネ』が滞留している間、つぶれる予定でなかったのにつぶれることになっちゃう店舗・企業はどんなんなっとりましょう。
ああうん、もらってすぐ全部をソープランドにぶっこむよーな色狂いの脳腐りからかっぱいで、消毒用アルコールに変えて小中学校に配分するほうが子供たちのために未来のために役立つかもしれないね? ソープランドがつぶれれば、まあ、町の浄化運動のためにもいいのかもしれない。それはそれで民主的合意が取れるかもしれませんが、じゃあ、お宅さんの約三万人の職員はみなさん性風俗に全額突っ込む人たちばかりなんです? 呑み屋は? 呑み屋が弁当仕出しに手を出したりするでしょう、それに協力はしない? したくない? 県庁・市役所近くの呑み屋も喫茶店も、職員の自宅近くの小商店も、せめてもの息継ぎ用資金を奪われる結果になりゃしませんか。
「「必要な財源が圧倒的に足りない。捻出する時に今回給付される10万円を活用することで、聖域なく検討したい」」
そりゃね、財源は圧倒的に足りず、どうしようもないということは事実なんだろう。
しかしどうしても筋が悪い。
私だって公務員の、まあ、はしくれくらいではあり、国民的市民的総意で給料10%減を甘受した身であり、そりゃあ10万程度召し上げられてなんだ苦しいつもりか貴様、と言われれば、まあ多少の甘受はしますがね…。
…どうしても、この広島県知事のやりようは筋が悪い。制度の意図を理解していないというあたりから、ほんと、筋が悪い。
ことは、公務員をしばくということではないのだ、これは。即効性のある経済対策という側面をまるっと否定することに限っても、どうしても筋が悪いのだ。
経済は全く素人の私だが、どうもそのように思われる。
誤報であってくれ、というような話題ですが
別ニュース。
中国新聞 広島県、協力金10万~50万円支給へ 休業要請応じた事業者向け 2020/4/21 17:47 (JST)4/21 18:02 (JST)updated
これは英断と言いたい感じですね。
「広島県の湯崎英彦知事は21日、政府の緊急事態宣言に基づく県の休業要請に全面的に応じた中小企業などに対し、協力金を払うと表明した。4月22日から5月6日までの期間中、要請に応じて休業した事業者や、営業時間を短縮した飲食店を対象とする。金額は1事業者当たり10万〜50万円とした」
「協力金を払う対象は、県の要請に応じて休業する中小事業者(個人事業主も含む)。飲食店は営業時間を午前5時から午後8時までの間とし、酒の提供を午後7時までにすれば受けられる。国の雇用調整助成金を使って休業期間中に雇用を維持するのが条件」
難しいところですが、またお金がいくらあっても足りそうにない勢いですが、地元の中小企業をつぶさないために、なんとかしようという意図は読めます。
なので、上掲の論点、地元小企業の生き死にに関わるという点は除外していい。まあ、一応。
で、財源ですが。
「県は4月30日に申し込みの受け付けを始め、5月の早い段階で支給を始めると想定する。協力金の総額は100億円規模を見込んでおり、近く編成する本年度補正予算に関連費用を盛り込む方針。財源には、政府の新型コロナ対策の臨時交付金などを活用する」
はい。
「財源には、政府の新型コロナ対策の臨時交付金などを活用する」
「財源には、政府の新型コロナ対策の臨時交付金などを活用する」
まさか。まさか。まさか。「新型コロナ対策の臨時交付金」って、個々人へ配分されるはずのそれでは。さらには国から、まずは個々の自治体におりるわけで(だって国は末端の個々の市民までは把握掌握しきってないでしょう)…県職員に配分するべきものは県があらかじめ天引きしておく親切采配、ということ…さえ…可能…ではある…うんまあそれもそれで筋が悪いが、そういう筋をぶっ飛ばせばできないことはないだろう…。
をう。
自分の財布と他人の財布の区別がつかなくなる、という現象は、時折見られることである。
しかしふつうはもう少し、慎みをもって話すものだがなあ。
約3万人ぶんの申請・給付に係る事務費用を省略することもできるという「行政の効率化」も出来ちゃうってわけですか。鬼か。