空野雑報

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ICCがミャンマー・ロヒンギャ危機について予備的調査を始める

2018-09-22 18:51:35 | ビルマ/ミャンマー
BBC ICC opens Myanmar Rohingya crimes probe 19 Sep 2018

The International Criminal Court has opened a preliminary examination into Myanmar's alleged crimes against its Rohingya Muslim minority.

 ミャンマーはICCに入っていないが、バングラは入っている。まあ、調査は結構できそうだ。

 というか、本気でどうするんでしょうね。このままだと本気で、ノーベル平和賞受賞者が民族浄化の責任者として追及されますが。

 ほか、最近の関連日本語記事メモ:

朝日新聞 「人道に対する罪」 国連報告、スーチー氏批判 ウィーン=吉武祐2018年8月28日15時40分

調査団は、北朝鮮の人権状況を調べる特別報告者も務めたダルスマン氏が団長。昨年3月、ミャンマー少数派の人権状況悪化を受けて設置が決まった。昨年8月下旬にはラカイン州で、武装組織の「掃討作戦」の名目で大規模なロヒンギャへの攻撃があったとされる。報告書はこの時期の攻撃は軍の主導で警察、国境警察が行ったと判断し、ラカイン州の4割に当たる392の村が焼き打ちなどで破壊されたと推定。数百人が殺された村もあり、死者は控えめにみて1万人に上るとした。今月までに、約72万5千人がバングラデシュに逃れたと指摘している

関連:「スーチーは人権侵害に直面して行動しなかった者として記憶されよう―Rohingya問題に際して(2018-08-30)」
関連:「ノーベル平和賞受賞者がジェノサイドの責任者として批判されるという斜め上状況(2018-08-27)」

朝日新聞 スーチー氏、記者への実刑判決は妥当と発言 米「失望」 ワシントン=園田耕司2018年9月14日11時13分

米国務省のナウアート報道官は13日の記者会見で「米国は彼女のコメントの多くに一切同意しない」と述べ、スーチー氏の主張に反論した

スーチー氏は13日、記者2人への実刑判決について「公開の法廷で国家機密法の侵害と判断された」と述べた。これに関連し、ナウアート氏は同日、「米国は今回の判決に深く失望している。ミャンマーでの言論の自由が疑問視される結果になった」と述べ、今回の判決を批判。「米政府のあらゆるレベルで2人の無条件の即時解放を求め続けていく」と強調

関連:「ばっちり落第点(2018-09-04)」
関連:「スーチー「ジャーナリストだから処罰したわけじゃないんだ」(2018-09-14)」

朝日新聞 「スーチー氏を侮辱」禁錮刑 FB投稿の元コラムニスト バンコク=染田屋竜太2018年9月22日00時01分

フェイスブック(FB)にアウンサンスーチー国家顧問を侮辱する投稿をしたとして、ミャンマーの裁判所は18日、元国営紙コラムニストの男性に禁錮7年の実刑判決を言い渡した。ミャンマーでは今月、少数派イスラム教徒ロヒンギャ問題を取材していたロイター通信記者が実刑判決を受け、報道の自由が侵害されたと批判が集まっていた

判決を受けたガーミンスエ氏(60)は今年7月、自らのFBアカウントに、2012年にミャンマーを訪れたオバマ前米大統領がスーチー氏のほおにキスをする写真を投稿した上、スーチー氏を中傷する文章を書き込んだことが、「扇動罪」を犯したとされた。同罪は政府に悪意のある記述や発言をした場合、最大で禁錮10年や罰金の刑を受ける。英植民地時代につくられ、軍政時代にメディア迫害に使われてきた

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