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てらまち・ねっと



 先日、知らない記者から電話があった。
 「今の政治状況を憂う気持ちはブログなどでも分かります。(てらまちさんでなくて、他の人で)そういう人いたら紹介して・・・・」との旨。

 実際、ここのところ、憲法全面改正、核軍備、軍拡、天皇崇拝復活の石原・橋下維新や極右系復活を目指す安倍自民のニュースにうんざりしながら、
でも、情報を記録・・と思ってみていた。
 ・・・・社会の右傾化に気が沈みがち。

 それが、嘉田新党の結成で俄然、面白くなった。
 これで、維新や自民の支持率は下がるのは間違いない。
 楽しみな選挙になった。

 ニュースを見ていたら、ウォール・ストリート・ジャーナル日本版が「ネット・投票」をやっていた。
 今日29日まで、となっている。
 下記ブログ中でリンクしたのであなたもどうぞ。

  「卒原発を掲げる日本未来の党に期待するか。」
  (ブログ管理者注/11月29日5時10分時点) 
 「受付は11月29日まで」

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 ところで、今日12時がここの議会の一般質問の通告期限。
 基本形は組み立てたので、このあと、文案・質問事項の最終調整を検討。
 いつもながら、ぎりぎりの11時50分過ぎの提出になる雰囲気。
 午後3時からは、議会運営委員会。
 その間とそれ以降の時間は、エクセルの集計データの編集組み換えなどの作業をすることになった。ふぅっ。

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●原発ゼロ「10年間で」 未来結成の嘉田知事が表明
        朝日 11.28
 新党「日本(にっぽん)未来の党」結成を表明した滋賀県の嘉田由紀子知事は28日朝、原発依存から脱却する「卒原発」を達成する工程について「10年の間にゼロにする。廃炉にする。ドイツ並みの10年を目指す。政権を取ったらやれる」と述べ、2022年をめどに全国のすべての原発の廃炉を進める意向を表明した。滋賀県庁で記者団に語った。

 嘉田氏は昨年3月の東京電力福島第一原発事故以来、卒原発を唱えてきたが、原発ゼロの目標時期は示していなかった。代表代行に就任した環境エネルギー政策研究所の飯田哲也所長と協議しながら、できるだけ早く具体的な工程を示す意向を示した。

 嘉田氏は27日の会見で「原発稼働ゼロから全原発廃炉の道筋をつくる」と表明。代替エネルギーの確保や、原発立地地域の雇用問題などを解決した上で、段階的に全原発の廃炉を目指すと話していた。
飯田氏も27日の会見で、高速増殖原型炉「もんじゅ」や使用済み核燃料の再処理の即時廃止などを手始めに卒原発への工程をつくる意向を示していた。

●未来の党「卒原発」に既存政党は戦々恐々…選挙の「台風の目」に突如浮上
       j-cast 2012/11/28 16:48
滋賀県の嘉田由紀子知事が27日(2012年11月)、「日本未来の党」の結成を正式に表明した。ガラス越しに琵琶湖の波立つ湖面をバッグに口を開いた嘉田は、力を込めてこう言った。
「今のままでは選ぶ政党がない。本当の第三極をつくって欲しいという声にこたえ、新しい党をつくります」

「卒」以外は「守」で子どもと暮らし、「脱」で増税と官僚、「活」で女性…
未来の党の旗印は原発廃炉と代替エネルギーの道筋をつける「卒原発」だ。
嘉田が「未来をつくる政治の結集軸」として、卒原発のほか、「活女性」「守子ども」「守暮らし」「脱増税」「脱官僚」「誇外交」の6項目を上げた
。頭に「卒」「守」「脱」「誇」などの一字を付けるのがスタイルらしい。
代表には嘉田、代表代行には環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也が就任するという。
賛同者として、京セラ名誉会長の稲森和夫や音楽家の坂本隆一らが名前を出している。
稲森はつい先日、「必要悪」と原発維持の発言をしたばかり。どう折り合いをつけたのか。


それでも票目当てに、内容のない原発ゼロや脱原発を掲げた他政党に比べ、卒原発の斬新さを感じたのだろう。
多党乱立の中で埋没しそうだった「国民の生活が第一(生活)」や「減税日本・反TPP、脱原発を実現する党(脱原発)」が、嘉田の呼びかけにさっそく呼応し合流を表明した。
小沢一郎の合流プラス?マイナス?

さて、「台風の目」になるのかどうか。コメンテーターの逢坂ユリ(資産運用コンサルタント)は「政党の実態がないのに(小沢代表の)『生活』がいち早く合流されたのは不自然で、実際は小沢さんの党になるのではないでしょうか」と見る。

司会のみのもんた「毎日目まぐるしくよく変わる。土壇場に来てどうなっちゃうの」。片山善博(元総務相)がこう語った。

「珍しい国ですよね。政党は本来、党員がいて、政策があって、組織があって、それを国民が選ぶのですけど、党員もいない仲間うちのグループみたいな政党がゾロゾロできて、政治的には非常にまずい国ですよね」
これまで無党派層の原発ノーの票は投票先がなかっただけに、「未来の党」は比例区では台風の目になりそうだ。

●再稼働「現段階であり得ず」=未来・嘉田代表
       ウォール・ストリート・ジャーナル日本版  2012年 11月 28日
 新党「日本未来の党」の嘉田由紀子代表(滋賀県知事)は28日、停止中の原発の再稼働について「原子力規制委員会がまだ安全基準を確定していない。今の段階での再稼働はあり得ない」と述べた。大津市内で記者団の質問に答えた。

 嘉田氏はさらに、「放射性廃棄物の処理の方法、総量規制、高速増殖炉もんじゅ(福井県敦賀市)も含め、危険性のあるところをいかに国民に説明するかが重要だ」と語り、「卒原発」のプログラム策定を急ぐ考えを示した。 
[時事通信社]

●「脱原発」の風の行方(前)~未来、都知事選でも 「自爆民主党解散」シリーズ
        データマックス 11月28日
<新党集約の動きが急展開> ・・・・・・・・(略)・・・

<都知事選も「原発」が争点>
 「脱原発」を願う有権者が、どの政党に投票すればいいのか、複数政党が乱立のままだと迷うばかりであったが、「未来」が結成されたことで、脱原発実現への票が集約されて「死票」がなくなる。

 12月16日に、衆院選と都知事選(29日告示)の投開票が行なわれる東京都。都は、東京電力の筆頭株主でもあり、都知事選でも「原発」が争点の1つになる。
現在のところは、石原慎太郎前都知事の後継者に指名された副知事・猪瀬直樹氏が優勢と見られている。

 27日、「脱原発」を掲げる都知事選立候補予定者の弁護士・宇都宮健児氏を応援する集会が、港区の日比谷野外音楽堂で行なわれた。
この日の応援には、「未来」で代表代行を務める飯田哲也氏も参加予定だったが、滋賀県での嘉田氏との記者会見に出席したため、東京の集会には欠席。しかし、嘉田代表らは、宇都宮氏と「脱原発」の旗印のもと、都知事選挙での協力関係を作っていく見込みだ。
(つづく)【岩下 昌弘】

 
●【投票】“卒原発”の「日本未来の党」に期待する?
             2012/11/27 20:12 ウォール・ストリート・ジャーナル日本版
滋賀県の嘉田由紀子知事は27日午後、記者会見し、新党「日本(にっぽん)未来の党」を結成した。
原発を段階的に削減する「卒原発」を柱とする主要政策を掲げ、「未来をつくる政治の結集軸」を目指す。嘉田知事が代表に就く。

REUTERS
日本未来の党を結成した嘉田・滋賀県知事
任意団体としてスタートし、政党を含む幅広い層に賛同者を募る。代表代行には脱原発を訴える環境エネルギー政策研究所の飯田哲也所長が就任する。一方、国民の生活が第一(小沢一郎代表)は、来月の衆議院選挙に向けて、脱原発を目指す勢力の結集をはかる必要があるとし、未来の党に合流するため解党することを決めた。

民主党や自民党など既成政党に対抗する第3極として期待される日本維新の会は、「脱原発」路線が旧太陽の党と合流後に後退したと指摘されており、未来の党が衆院選で脱原発を望む有権者を取り込む可能性はある。
ただ、有権者の「小沢アレルギー」も根強く、支持を広げられるかについては未知数とみられている。

日本未来の党の原発以外の政策については、「生活に対する不安を取り除く」「消費増税の前に、徹底してムダを削除」「国民・地域の立場に立った行政・司法に改める」「食品の安全、医療制度を守り、品格ある外交を展開」などを掲げる。

卒原発を掲げる日本未来の党に期待するか。
  (ブログ管理者注/11月28日17時15分時点 未投票の人には、まず投票画面が出るとおぼしき)


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(受付は11月29日まで)記者: 吉池 威


卒原発を掲げる日本未来の党に期待するか。
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【投票】“卒原発”の「日本未来の党」に期待する? - Japan Real Time
ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 11月27日に初登場


ウォールストリートジャーナルはネガキャンのつもりで未来に期待するかアンケート。http://t.co/8kr3Yl5d 投票数は現在5千余と関心高い。
しかもWSJの思惑に反して、64%近い期待が集まってしまって、あわててもみ消し記事を書いている



●日本未来の党に「未来」はあるか
          2012/11/28 13:43 ウォール・ストリート・ジャーナル日本
 滋賀県の嘉田由紀子知事は27日、“卒原発”を掲げる新党「日本未来の党」を旗揚げした。
同知事は記者会見で、「自民党は原発の安全神話を作り、事故への備えを怠り、福島事故に対する反省がなく、原発推進とも取れるマニフェストを発表した」と批判した。

日本未来の党は「小沢色」を薄めることがポイント
衆院選公示1週間前の新党結党は、日本維新の会も含めた既成政党から一気に注目を奪ったかに見える。脱原発や脱官僚、反消費増税といった政策だけでなく、原発推進に前向きな自民党や脱原発方針を明確に打ち出せない日本維新の会への批判票としても支持を集める可能性も指摘されている。


前日夜に掲載したJRT「【投票】“卒原発”の『日本未来の党』に期待する?」では、28日午前10時過ぎ時点で投票数4000票を大きく超え、関心の高さをうかがわせる。
このうち「期待する」が6割以上で、「期待しない」を大きく上回っている。


読者からは「(どの政党に投票するか)困っていたらやっと投票先が見つかった」との声が聞かれる。
逆に、「脱原発だけで今後4年間を委任できるのか」との批判的な見方もある。
エネルギー政策の観点で「代替エネルギーの発掘とともに原発依存の段階的な見直しを主張する自民党の政権公約の方が現実的だ」といった冷静な意見も寄せられている。

解党を決めた国民の生活が第一の小沢一郎代表との連携も、日本未来の党の今後を見極める上で重要な視点だろう。
小沢氏は細川政権や鳩山政権で見られたように、クリーンなイメージを持つ政治家を前面に押し立て、その背後で自身に権力を集中させる政治スタイルをとってきた。

「どちらかといえば左派寄りの有権者が多い」(自民党関係者)といわれる滋賀県から、全国に支持を広げるには「小沢色」を薄めることが重要とみられる。
嘉田知事が小沢氏の豪腕ぶりをどこまで抑えることができるのか。有権者がそれを判断する時間は短すぎるように思える。
記者: 吉池 威


●みんな・渡辺代表、日本未来の党との合流について「ありえない」
        FNN (11/28 18:35
新たな第3極の結集に向けて旗揚げした「日本未来の党」。みんなの党とも連携を協議していたが、合流しないということがわかった。

一方、既成政党からは、この新党の動きに批判の声が上がっている。

28日午後、みんなの党・渡辺代表は、総選挙に向けた党の公約「アジェンダ」の発表会見に臨んだ。
渡辺代表は「誰と組むか、誰がやるかの前に、何をやるか。これを大切にする政党です」と述べた。
消費税増税凍結や原発ゼロ、電力の完全自由化などを訴えた。

みんなの党をめぐっては27日、日本維新の会との合流が破談となったが、28日になって、日本未来の党の嘉田代表が、みんなの党と連携協議中であることを明らかにした。
嘉田代表は「みんな(の党)は今、えー、協議中です。(渡辺)代表も興味を示していただいています」と述べた。

確かに原発について、2つの政党の政策は、ほぼ一致しているが、渡辺代表は「背後にいる大物が、黒子のように、嘉田さんを操るということにならないように。合流というのはありえません」と述べた。
28日、新党結成を正式に届け出た未来の党。

嘉田代表は「(最終的には何人くらい?)100人を目指してます。きのうから、どんどん手が挙がっています、1日で」と述べた。
政権をとれば、10年で原発ゼロを実現できると語った嘉田代表。

その一方で、「小沢氏合流の受け止めは?」と聞かれると、「両方ですね。プラスとマイナス。イメージの問題と」と述べた。
小沢氏と合流することの、プラスとマイナスのイメージとは。


この嘉田氏の発言の真意について、今回の合流のキーマンともいわれる山田元農水相を直撃した。
山田元農水相は「(嘉田さんは)非常にクリーンな方ですから。やっぱり、小沢さんのイメージというのがなじまないところがありますよね。そういうのは、警戒しておったのでは。(一方で)小沢さんのスタンス、考え方には、共感を持っていたのでしょう」と述べた。

一方、既成政党からは、早くも批判の声が上がっている。
野田首相は「どういう理念・政策なのか。どういうメンバーなのか、まだ固まっていない。ただ、脱原発の方向性は打ち出されている」と述べた。
自民党の高村副総裁は「これ、実態を見ると、小沢新党。嘉田さんは、オブラートにすぎないのではないか」と述べた。

公明党の山口代表は「長い経験をお持ちの方々が、嘉田知事と合流すると、重要な政策課題で、どうまとめて、遂行していくのか。脱原発だけでは、非常に疑問が持たれる」と述べた。
共産党の志位委員長は「その問題(原発問題)だけで、政党を解散したり、政党を作ったりするのは、違うのではないか」と述べた。

社民党の福島党首は「卒原発と脱原発は、同じような趣旨ではないかと思っています。ただ問題は、廃炉にするには時間がかかる」と述べた。
また、同じ第3極の日本維新の会の橋下代表代行は27日、「嘉田知事も、知事としての経験はあるのかもわからないけど、国会議員や政治グループを束ねた経験はありません」と述べた。

●2012衆院選:嘉田新党 疑問、反発、歓迎…県内各党、思惑さまざま /滋賀
         毎日新聞 2012年11月28日

●クローズアップ2012:嘉田知事、新党結成 三つどもえ構図に一石 中小政党、利害一致
        毎日新聞 2012年11月28日
 滋賀県の嘉田由紀子知事が27日、日本未来の党の結党に踏み切ったのは、日本維新の会の「原発ゼロ」方針の後退がきっかけだった。
一方で、埋没を恐れた中小政党側からは「選挙の顔」として嘉田氏に期待する声があり、両者の思いが合致した。

脱原発を求める国民の声の受け皿になれれば、「民主VS自民・公明VS日本維新の会」という衆院選の構図に一石を投じる可能性が出てきた。【姜弘修、加藤明子、中島和哉、平野光芳】

 嘉田氏は記者会見で「自民党は原発の安全神話を作り、事故への備えを怠り、福島事故に対する反省がなく、原発推進とも取れるマニフェストを発表した」と批判。
そのうえで「(事故の)重い責任を感じることなく、経済性だけで原子力政策を推進することは国家としての品格を失い、倫理上も許されない」と強調した。


 嘉田氏の脱原発への思いは強い。昨年3月の福島第1原発事故後、段階を踏んで原発を減らす「卒原発」を提唱。
今夏前には関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働問題で橋下徹大阪市長とともに言動が注目された。

ただ、計画停電の恐れで再稼働を限定的に認めざるを得ず、国や関電との交渉で「安全協定一つ結べない。かなり無力感を感じた」と話していた。

 再稼働問題で共同戦線を張った橋下氏が今月に入り、旧太陽の党との合流で「原発ゼロ」の旗を降ろしたことに「仲間を失った」(今月20日の会見)と落胆。知事周辺は「衆院選が終わったら、『自公維』政権ができて、原発問題は顧みられなくなる。その危機感から、知事は自分の政治生命をかける決断をしたのだろう」とみる。

 10月末の会見では「第三極」結集の動きに対し「イタリアで言えば中道左派、オリーブの木のようなものも一方で求められているのでは」と発言。
衆院解散が早まったことで、自分が打って出るのは「先週末がタイムリミットだとは言っていた」(知事側近)という。


 そうした中、動いたのが国民の生活が第一の小沢一郎代表だった。小沢氏は当初、第三極が連携する「オリーブの木」構想を目指していたが、維新との連携に失敗。同じく維新との合流ができなかった「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党(脱原発)」(共同代表・河村たかし名古屋市長ら)との連携などにかじを切っていた。

 小沢氏はこれらの勢力結集のための「顔」として嘉田氏に期待。嘉田氏周辺は「10月ごろから知事への働きかけがあった」と明かす。

 小沢氏から党首への就任要請を受けた嘉田氏は、脱原発勢力の結集を条件に挙げていた。24日に嘉田氏と小沢氏の会談が行われ、結集に一定のめどがついたことから、新党旗揚げにつながった。
ただ、生活との合流で、小沢色が強まることへの抵抗感があるのも事実。党幹部の構成などはこれからの課題で、波乱要因もある。

 地方議員らが参加する「緑の党」の須黒奈緒共同代表は27日、「脱原発勢力がまとまることは意義がある」と歓迎したが、合流は考えていないとした。

 ◇維新、存在感に黄信号
 「嘉田知事を中心とするグループはいきなり脱原発と言うが、いつまでにできるのか、誰もプランを持っていない」。27日、遊説先の山形県酒田市で、日本維新の会の橋下徹代表代行は、未来を強く批判した。さらに「どれだけ高い目標やスローガンを掲げても絶対に実行できない。嘉田知事は政治グループを束ねた経験がない」とボルテージを上げた。

 橋下氏が警戒を強めるのは、「民主、自民、維新の三つどもえの構図を演出し、存在感を際立たせる」という維新の衆院選の戦術が揺らぎかねないからだ。27日の仙台市の遊説で「自民、民主、維新が並んでいる。同じ土俵に上がった」と訴えるなど、橋下氏は「2大政党対維新」の対決を再三強調してきた。

 しかし、未来が存在感を発揮し始めれば、第三極勢力内での維新の優位もおぼつかなくなる。さらに、未来に合流する生活と脱原発の両党に対し、維新は本拠地・大阪の5選挙区で競合、関東でも激突する。合流を断念したみんなとの選挙区のすみ分けも進まず、第三極間のつぶし合いはさらに激化する。

 政策面でも、未来が前面に据える原発政策は維新のアキレスけんだ。「可及的速やかな原発廃止」「2030年代原発ゼロ」などと訴えていた橋下氏だが、旧太陽の党との合流時の合意には「脱原発」の文言さえ外し、ブレーンからも批判が出ていた。
未来の代表代行に就任する飯田哲也・環境エネルギー政策研究所長も、橋下氏のブレーンの一人。
維新の松井一郎幹事長は27日夜、飯田氏の代表代行就任について報道陣に問われ、「全然知らなかった。それならあまり(原発政策に)違いが出ないことになるかも……」と困惑を隠せなかった。
 
「絶対に党首を受けるべきだ。原発問題を徹底して論戦しましょう」と26日に嘉田氏にメールで呼びかけ、27日朝には民放の報道番組で「脱原発の方向は大賛成」と歩調を合わせてみせたものの、夜には徹底批判に転じた橋下氏。対応に苦慮がにじむが、29日の維新の公約発表に向け、再び脱原発にかじを切るか決断を迫られている。

 ◇「地方行政甘くない」「国政へ関わりおかしくない」 兼職に知事ら賛否
 嘉田氏は知事職を続けながら党首に就く意向だ。橋下徹大阪市長も日本維新の会代表を一時兼務し、現在も代表代行として党を事実上率いている。相次ぐ国政政党の党首と首長の兼務だが、その是非には議論がある。
 前宮城県知事の浅野史郎・慶応大教授(地方自治論)は「そもそも有権者は、県や市のためにしっかりと仕事をしてもらいたいと首長を選ぶ。党首就任が、有権者の望みなのか疑問がある」と指摘する。仁坂吉伸和歌山県知事も27日の記者会見で、「首長はそれぞれの選挙民から負託を受けている。私は県民のために100%献身する。あまり理解できない」。また、湯崎英彦広島県知事は同日の記者会見で「(私自身は)知事職で手いっぱいだ。地方行政はそんなに甘いものじゃない」と苦言を呈した。
 一方、元神奈川県逗子市長の富野暉一郎龍谷大教授(地方自治論)は、「知事や市長は特別職であり、国政に関わることはおかしくない。国政への関与も政党の機関決定を通じてであり、党首が国会議員である必要はない」という。

 ◇未来政治塾の塾生擁立意向
 嘉田氏は27日夜、滋賀県庁で記者団に、自らが塾長を務める「未来政治塾」の塾生を衆院選に擁立する意向を明らかにした。女性1人はほぼ決まっているという。
 ある塾生によると、約30人が24日に京都市内で集まり、塾生の擁立について議論した。「勉強したことを発揮するのは今しかないんじゃないか」と前向きな声が上がり、人選を進めている。


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