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てらまち・ねっと



 「1日で900円も株安」なんて・・・・と、各界に驚きが走った昨日。
 少し、ネットで勉強してみた。報道や論評を見ていくと、状況がなんとなく想像できた。世界的な経済・金融不安傾向と、日銀のマイナス金利政策(2月16日から実施)の衝撃の悪循環。
 この歴史的な出来事のポイントを以下に抜き出し、後半に主要部を記録しておく。

★ロイター ≪日銀のマイナス金利導入決定でも止まらないドル安/円高と株安≫
★ブルームバーグ ≪欧州一部銀行の経営に対する不安も浮上≫
★株探ニュース ≪日経平均も先物主導で一段安。一時売りが売りを呼ぶ展開、1月21日につけた昨年来安値に急接近する場面も≫

★朝日 ≪業績悪化が懸念される輸出関連株で売りがふくらんだ。日本銀行のマイナス金利政策の導入で、収益の悪化が見込まれる銀行株の下げ幅も大きかった。≫

★日テレ ≪債券市場では日本銀行がマイナス金利を更に拡大するのではないかとの見方から、長期金利が史上初めて、マイナス0.01%をつける展開となった。金融機関の収益が今後、悪化するとの懸念から金融株などが売られており、これを日銀のマイナス金利導入決定の副作用と指摘する人もいる。このため、リスクを回避しようと、比較的安全と言われる円や日本国債を買う動きが強まり、円高が1ドル=114円まで急速に進んだ。≫

・・と、日銀発の景気後退と世界状況の絡みに、さらに追加の「黒田バズーカ」警戒感が状況をいっそう悪化させているらしい。

★時事 ≪日銀が1月29日にマイナス金利導入を決定したことを受け、長期金利は日本の金融市場で初めてマイナスに転じ、未知の領域に入った。今後は国民生活や金融財政運営など多方面に影響が広がりそうだ。≫
★ブルームバーグ ≪日銀のマイナス金利導入で、短中期債を中心にもう少し金利低下の余地があるとして水準感を探っているうちに、海外市場でリスクオフ材料が重なり、株安・円高とともに金利レンジが一段と低下した影響が波及してきている」≫

★ダイヤモンド・オンライン2月16日から実施予定のマイナス金利には、「日銀はここまで踏み込むのか」との驚きと、金融政策依存度の高いアベノミクスの限界の鮮明化を感じる。冷静に考えると、本来、これに金融市場に大きなインパクトを与えるほどの効果は期待できない≫

★毎日(紙面)≪安倍政権が掲げる経済政策「アベノミクスは「三本の矢」をうたいながらも、実際は金融緩和の「一本足打法」といわれてきた。もはや金融政策だけでは先行きへの不安に足止めをかけられない状況だ≫

そうなのに、日テレによれば、政府はノンキ。
★ ≪石原担当相「アベノミクスの効果というのはトレンドで言うと全く変わっていなくて、過剰な心配はしておりません」≫

 安倍政権への批判が高まる要因となるなら、それも受け入れかとも思うけれど・・・

 ともかく今後について、
★毎日・社説 ≪マイナス金利 逆に不安を広げている≫≪ここまで異常な金利水準になれば、むしろ経済全体の先行きが心配になり、大きな買い物は控えようという逆の効果も考えられる。デフレからインフレに変わる--。異次元緩和というショック療法で人々の心理に働きかけ、実際の物価を押し上げようというのが、黒田日銀の政策の肝だった。「マイナス」が付く今回の政策は、その心理をかえって悪化させている。≫

★ロイター ≪「まるで日銀発の景気後退を織り込むような動きだ」・・日銀が「量」「質」「金利」の3次元を駆使して進めるとした金融緩和。早くも政策限界説がささやかれ始めている。≫

★ブルームバーグ ≪「日銀が3月まで金融政策決定を待てるか」。ただ、「マイナス金利が導入されるのは(来週2月)16日。ここまでは市場の準備も含めて日銀は動くことが難しい。その意味で向こう1週間は市場は神経質になる可能性がある」≫

 身近な暮らしにも影響が出る雰囲気もありそう。

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●東京株式(大引け)=918円安、リスク回避一色で急反落
        株探ニュース 2016年02月09日 15時29分

★日経平均 日足チャート 「株探」多機能チャートより
 9日の東京株式市場は終始リスク回避ムード一色となった。為替の急激な円高進行を背景に一時1万6000円大台割れ目前となる場面もあった。

 大引けの日経平均株価は前日比918円86銭安の1万6085円44銭と急反落。東証1部の売買高概算は31億7335万株、売買代金概算は3兆556億1000万円。値上がり銘柄数は27、対して値下がり銘柄数は1904、変わらずは6銘柄だった。東証1部全体の98%強の銘柄が下落するという文字通りの全面安商状となった。

 きょうの東京市場は、前日の欧米株安を引き継いで朝方から売り優勢の流れとなり、取引時間中は急速に進行する円高と歩調を合わせるように次第安の展開に。原油市況が再び軟化していることが重荷となっている。前日の欧州株市場では、原油安を背景にエネルギー関連企業への融資が不良債権化するとの思惑が銀行株の売り材料となっており、東京市場でも投資家の不安心理を助長している。

1ドル=114円台前半まで円高が進行すると日経平均も先物主導で一段安。一時売りが売りを呼ぶ展開で1万6025円まで水準を切り下げ、1月21日につけた昨年来安値に急接近する場面があった。その後はやや下げ渋ったものの戻し切れず、1万6000円トビ台で取引を終えている。

 個別では、トヨタ自動車<7203>が売買代金トップで急落、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクの下げも目立つ。ファーストリテイリング<9983>が大幅安、村田製作所<6981>など値がさ株の下げもきつい。カネカ<4118>、ヤマハ発動機<7272>、サイバネットシステム<4312>なども大きく売り込まれた。

●日経平均900円超↓長期金利初のマイナス
     日テレ 2016年2月9日 15:46
★ 9日の東京株式市場で、日経平均株価が1日で900円以上値下がりし、長期金利が史上初めてマイナスとなった。

 東京株式市場の取引は午後3時に終了したが、日経平均株価の9日の終値は前日比918円86銭安の1万6085円44銭だった。これは、前日の欧米の株式市場で株価が軒並み下落したことが主な要因。

 背景には、ヨーロッパの金融機関や原油安をうけたアメリカのエネルギー会社の信用不安がある。また、アメリカが利上げできないのではないかとの見方が強まったため、1ドル=114円まで円高・ドル安が進んだことも株価の重荷となった。

 一方、債券市場では日本銀行がマイナス金利を更に拡大するのではないかとの見方から、長期金利が史上初めて、マイナス0.01%をつける展開となった。

●長期金利初のマイナス…株価900円超下落
         日テレ 2016年2月9日 17:13
 大荒れとなった9日のマーケットについて、石原経済再生担当相は冷静な対応を呼びかけた。

 石原担当相「アベノミクスの効果というのはトレンドで言うと全く変わっていなくて、過剰な心配はしておりません」

 しかし、株価に影響を与えているのは日本だけでなく世界的な経済への先行き不安。けん引役を期待されていたアメリカの景気に関する指標が市場の期待を下まわったり、原油安によってエネルギー企業の経営不安が意識されたりするなど、このところ株価にとって良い材料はない。

 また、金融機関の収益が今後、悪化するとの懸念から金融株などが売られており、これを日銀のマイナス金利導入決定の副作用と指摘する人もいる。

 このため、リスクを回避しようと、比較的安全と言われる円や日本国債を買う動きが強まり、円高が1ドル=114円まで急速に進み、長期金利は史上初めてマイナス0.035%をつけた。


●日経平均900円超安、安全求め2年超ぶり下落率-円高加速、欧銀懸念
     ブルームバーグ 2016/02/09 15:33
 9日の東京株式相場は大幅反落、900円以上下げた日経平均株価は約2年8カ月ぶりの下落率を記録した。景気の先行き懸念から世界的に安全資産への逃避が強まり、東証1部33業種は銀行や証券など金融株、輸送用機器や精密機器など輸出株中心に全業種が安い。為替は2014年11月以来の水準まで円高が加速、欧州一部銀行の経営に対する不安も浮上した。

TOPIXの終値は前日比76.08ポイント(5.5%)安の1304.33、日経平均株価は918円86銭(5.4%)安の1万6085円44銭。TOPIXの下落率は昨年8月24日以来、日経平均の下落率は2013年6月13日(6.4%)以来の大きさだった。
・・・・・・・・(略)・・・

●日経平均終値、918円安 円高・原油安を懸念
      朝日 2016年2月9日 15時20分
 9日の東京株式市場は、急激な円高や原油安に対する懸念が高まり、全面安となった。日経平均株価の終値は、前日より918円86銭(5・40%)安い1万6085円44銭。東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)の終値は、同76・08ポイント(5・51%)低い1304・33だった。出来高は31億7千万株。

 原油先物価格の下落などで前日の米国市場が大幅安になった流れを引き継ぎ、朝方から売り一色になり、前日の終値より978円下落する場面もあった。外国為替市場の円相場が一時、1ドル=114円台前半まで円高に振れ、業績悪化が懸念される輸出関連株で売りがふくらんだ。日本銀行のマイナス金利政策の導入で、収益の悪化が見込まれる銀行株の下げ幅も大きかった。

●金利:国債先物は大幅反発、長期金利一時-0.035%と過去最低
     ロイター 2016年 02月 9日 15:20
<15:15> 国債先物は大幅反発、長期金利一時-0.035%と過去最低
長期国債先物は大幅反発。日銀のマイナス金利導入決定でも止まらないドル安/円高と株安により、市場参加者は追加利下げを織り込み始めており、海外勢の買いを巻き込みながら過去最高値を更新した。

現物債金利は大幅に低下。5年債利回りはマイナス0.255%と2年債利回りのマイナス0.245%を下回り、5年債と2年債の利回りは逆転した。事前に警戒感があった30年債入札結果は想定より良かったことで、超長期ゾーンの利回りは低下した。

長期国債先物中心限月3月限の大引けは、前営業日比94銭高の152円25銭。10年最長期国債利回り(長期金利)は同6bp低下のマイナス0.025%。一時マイナス0.035%と過去最低を更新した。

短期金融市場で、無担保コール翌日物は0.075%を中心に取引された。地銀、信託を主な取り手に、0.060─0.076%の幅広いレンジでの取引。前日同様に試し取りの動きが観測されていた。レポ(現金担保付債券貸借取引)GCT+1レートは0.057%に上昇。TIBOR(東京銀行間取引金利)3月物が0.123%に低下。ユーロ円3カ月金利先物は債券高でしっかり。

●長期金利、未知の領域=世界経済懸念、マイナス0.035%-東京株急落918円安
     時事 2016/02/09-17:49
 9日の東京金融市場では、世界経済の減速懸念を背景に投資家のリスクを回避しようとする姿勢が強まり、国債を買う動きが広がったため、長期金利が急低下(価格は急上昇)し、初めてマイナスになった。安全資産とされる円が買われ、円高が急激に進む一方、日経平均株価は急落した。長期金利の指標となる10年物国債の利回りは一時、前日に比べて0.075%低いマイナス0.035%を付けた。

 日銀が1月29日にマイナス金利導入を決定したことを受け、長期金利は日本の金融市場で初めてマイナスに転じ、未知の領域に入った。今後は国民生活や金融財政運営など多方面に影響が広がりそうだ。

 円相場は一時、2014年11月以来約1年3カ月ぶりに1ドル=114円台に上昇。日経平均の終値は前日比918円86銭安の1万6085円44銭で、下げ幅は13年5月23日以来の大きさだった。

●長期金利が史上初のマイナス、世界的金利下げ圧力-20年まで過去最低
       ブルームバーグ 2016/02/09 15:37
 債券相場は大幅上昇。長期金利は史上初のマイナスとなり、新発20年債利回りまで過去最低を更新した。景気減速懸念などを背景にした世界的な債券買いによる金利下げ圧力が国内債市場にも広がった。
・・・・・・・・(略)・・・
UBS証券の井川雄亮デスクストラテジストは、「10年債利回りのマイナス化そのものは時間の問題だと考えていたので驚きはない。為替市場での円高もあり、日銀が3月まで金融政策決定を待てるかという議論もある」と話した。ただ、「マイナス金利が導入されるのは16日。ここまでは市場の準備も含めて日銀は動くことが難しい。その意味で向こう1週間は市場は神経質になる可能性がある」と言う。
・・・・・・・・・(略)・・・
みずほ証の末広氏は、長期金利のマイナス化について、「日銀のマイナス金利導入で、短中期債を中心にもう少し金利低下の余地があるとして水準感を探っているうちに、海外市場でリスクオフ材料が重なり、株安・円高とともに金利レンジが一段と低下した影響が波及してきている」と話した。

●黒田総裁の強気が引き起こすマネーゲームへの危惧 マイナス金利導入の発表後 金融市場は一段と不安定化
       ダイヤモンド・オンライン  2016年2月9日真壁昭夫 [信州大学教授] 【第415回】
マイナス金利導入発表後も株価は乱高下が続いている
2月16日から実施予定のマイナス金利には、「日銀はここまで踏み込むのか」との驚きと、金融政策依存度の高いアベノミクスの限界の鮮明化を感じる。だが冷静に考えると、本来、これに金融市場に大きなインパクトを与えるほどの効果は期待できない。

 実際、日銀が予想外のマイナス金利導入を発表して以降、株式や為替などの金融市場の動きは一段と不安定な展開になっている。

 今回、これほど金融市場に大きな波紋を与えた一つの理由としては、1月21日、黒田総裁が参院予算委員会の場で、「マイナス金利は考えていない」と表明したにもかかわらず、わずか8日後、突如、マイナス金利導入を発表したことがある。
・・・・(略)・・・

●〔金利ウオッチャー〕2─5年債の利回り逆転、景気後退の前兆との見方も
     ロイター 2016年 02月 9日 19:00
9日の円債市場で、2年債の利回りよりも5年債の利回りの方が低くなる逆転現象が生じた。逆イールドは景気後退初期に起こりやすい現象だ。市場では、日銀のマイナス金利政策が金融機関の貸し出しを弱めることで、景気を下押しするリスクが意識され始めている。10年長期金利はマイナス圏に突入したが、長期・超長期ゾーンの金利がさらに低下する可能性も出てきた。

<2─5年の利回り逆転は初、ファンダメンタルズに懸念も>
「まるで日銀発の景気後退を織り込むような動きだ」──。ある国内金融機関は、2年債と5年債の逆イールド現象をこう分析する。同年限での逆イールド現象は5年債が発行された2000年以降で初めて。9日の引け値も2年債がマイナス0.245%、5年債がマイナス0.255%と逆転したままだ。
・・・・・・・(略)・・・
クレディ・アグリコル証券・チーフエコノミストの尾形和彦氏は、日経平均が1万6000円を割り込むような緊急事態が発生すれば、日銀は3月にもマイナス金利幅を拡大させる措置を取るのではないか、とみる。

その一方で「付利の再引き下げによって増幅される金融不安が、実体経済の停滞に結びつく可能性もある。日銀は金利政策導入で追加緩和手段を手に入れたとしているが、実際にどこまで続けられるのか不透明な面もある」と指摘する。

日銀が「量」「質」「金利」の3次元を駆使して進めるとした金融緩和。早くも政策限界説がささやかれ始めている。

●社説/マイナス金利 逆に不安を広げている
     毎日 2016年2月10日
 日本の長期金利が9日、初めてマイナス圏に突入した。世界でもスイスに次ぐ2例目だ。大幅に円高が進み、株式市場も日経平均株価が900円以上急落するなど、市場は激しい動揺に見舞われている。
・・・・・(略)・・・ 
 問題は、マネーゲームの結末が一般市民のくらしに跳ね返ってくることだ。預金金利の一段の低下や年金の運用難、金融機関の業績悪化などが心配されている。

 住宅ローンや設備投資を刺激し、経済にプラスになるとの指摘もある。ただ、ここまで異常な金利水準になれば、むしろ経済全体の先行きが心配になり、大きな買い物は控えようという逆の効果も考えられる。

 デフレからインフレに変わる--。異次元緩和というショック療法で人々の心理に働きかけ、実際の物価を押し上げようというのが、黒田日銀の政策の肝だった。「マイナス」が付く今回の政策は、その心理をかえって悪化させている。

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