政務活動費をだまし取ったとして刑事裁判になっている野々村被告の第2回公判が、昨日開かれた。
報道などからは、またまた、驚き。前回、「記憶にない」等を90回も繰り返したけれど、今回も「30回」。
前回、 「分かりません」などを連発しながら、「取調べ警察官の名前は即答」という不思議な態度をとった。
今回も、「記憶にない」と答えながら、「昨年3月に放送された直撃取材については、具体的な日付と記者名を挙げて『記者から暴行を受けた』と怒りをあらわにした」(ドット)という。
おかしな話と思う人がほとんどだろう。
昨日の法廷では、「『虚偽の内容を記載して報告し、公金を詐取した。県民の信頼を裏切り心からおわびする』などと書いた『反省文』を神戸地検に送っていたことも検察から明らかにされた」(時事)、という。
(関連) 1月27日⇒◆元兵庫県議・野々村被告裁判/「覚えておりません」 「分かりません」/取調べ警察官の名前は即答
次回の裁判は4月25日で、検察の求刑などが行われる。ということで、次を記録した。
ところで、今日は、議会改革特別委員会の会議。明日は、定例会開会の本会議。
●野々村被告「公金詐取した」=地検に反省文-神戸地裁第2回公判
時事 2016/02/22
●野々村被告の勾留決定が確定 最高裁、特別抗告を棄却
日経 2016/2/17 〔共同〕
●野々村元県議 「記憶にない」「分からない」
NHK 2月22日
●「記憶にない」30回…第2回公判で野々村被告
読売 2016年02月22日
●被告人質問「記憶にない」連発 野々村被告、第2回公判
朝日 2016年2月22日
●野々村被告「Mr.サンデーの記者から暴行受けた」 事件は「記憶ない」連発も…
ドット 2016/2/22(フリーランス・ライター・秋山謙一郎+dot.編集部)
●政活費全国で疑惑噴出 “流用手口”も多岐に
2016/1/1神戸
●【酷すぎ】号泣県議で問題となった政務活動費を移し替え議員報酬を1260万円にUP―臭いものに蓋をする東京都千代田区
日刊アメーバニュース 2015年11月21日 ガジェット通信【地方議会ニュース解説委員 山本洋一】
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●野々村被告「公金詐取した」=地検に反省文-神戸地裁第2回公判
時事 2016/02/22
政務活動費をだまし取ったとして、詐欺罪などに問われた元兵庫県議野々村竜太郎被告(49)の第2回公判が22日、神戸地裁(佐茂剛裁判長)であり、同被告が事件後、「虚偽の内容を記載して報告し、公金を詐取した。県民の信頼を裏切り心からおわびする」などと書いた「反省文」を神戸地検に送っていたことが法廷で明らかにされた。
反省文は検察側が証拠申請した。検察側によると、野々村被告が送ったのは警察による一連の取り調べ終了直後の2014年11月。弁護側は「取り調べの精神状態の影響を引きずっており任意性はない」と主張したが、検察側は「取り調べは終わっており問題ない」とし、地裁が証拠採用。内容が読み上げられた。
●野々村被告の勾留決定が確定 最高裁、特別抗告を棄却
日経 2016/2/17 〔共同〕
政務活動費をだまし取ったとして詐欺罪などで公判中の元兵庫県議、野々村竜太郎被告(49)の勾留を認めた神戸地裁決定が17日までに確定した。最高裁第2小法廷(千葉勝美裁判長)が15日付で、決定を不服とする被告側の特別抗告を棄却する決定をした。
同被告は昨年11月に予定された初公判を欠席。地裁は強制的に出廷させるため「勾引」の手続きを取り、1月26日に初公判を開き、さらに3月25日まで勾留すると決定。被告側は抗告したが大阪高裁に退けられ、特別抗告していた。
●野々村元県議 「記憶にない」「分からない」
NHK 2月22日
政務活動費をだまし取った罪などに問われている兵庫県議会の元議員、野々村竜太郎被告の裁判が神戸地方裁判所で開かれ、元議員は起訴された内容について「記憶にない」「分からない」と繰り返し、先月の初公判と同様具体的な説明をしませんでした。
兵庫県議会の議員だった野々村竜太郎被告(49)は、おととし7月までの3年間に、兵庫県の城崎温泉や東京などに344回にわたって日帰り出張をしたとするうその報告などで、政務活動費910万円余りをだまし取ったとして詐欺などの罪で在宅起訴されました。
野々村元議員は、先月の初公判で起訴された内容を否認する一方、政務活動費の使いみちなどについては、「覚えておりません」などと繰り返して具体的な説明をせず、裁判所は「次回の裁判に出廷しないおそれがある」として初公判のあとも拘置所に勾留する異例の措置をとりました。
22日、神戸地方裁判所で開かれた2回目の裁判で、野々村元議員は、紺色のジャージの上下を着て法廷に現れ、髪の毛やひげがやや伸びて、終始疲れたような表情を見せていました。検察官が、元議員が使っていたカレンダーを示しながら、「出張した記載がほとんどないのはなぜですか」と質問すると、元議員は、「記憶にない」「分からない」と繰り返し、初公判と同様具体的な説明をしませんでした。さらに、検察官が「『記憶がない』と言いながら、『詐欺はやっていない』と主張する根拠は何ですか」と質問すると、「記憶がないのでその根拠をお答えすることもできません」と答えていました。
次回の裁判は4月25日に開かれ、検察の求刑などが行われる予定です。
●「記憶にない」30回…第2回公判で野々村被告
読売 2016年02月22日
政務活動費(政活費)をだまし取ったとして詐欺、虚偽有印公文書作成・同行使罪に問われた元兵庫県議・野々村竜太郎被告(49)の第2回公判が22日、神戸地裁であり、佐茂さも剛たけし裁判長は、野々村被告が捜査段階で両罪を認め作成した反省文を証拠採用した。
被告人質問もあり、野々村被告は「記憶にありません」などの発言を約30回繰り返した。次回公判は4月25日で、検察側の論告求刑と弁護側の最終弁論があり、結審する予定。
野々村被告は2011~13年度の政活費について、城崎温泉(兵庫県豊岡市)への出張などに使ったと収支報告書に虚偽記載し、詐取したとして起訴された。
検察側によると、野々村被告は捜査中だった14年11月、検察官にあてて「収支報告書を虚偽記載して提出し、公金を詐取した。県民の信頼を損ない、悪質だった。おわびしたい」とする反省文を書いたという。
●被告人質問「記憶にない」連発 野々村被告、第2回公判
朝日 2016年2月22日
政務活動費900万円余りをだまし取ったとして、詐欺と虚偽有印公文書作成・同行使の罪に問われた元兵庫県議・野々村竜太郎被告(49)の第2回公判が22日、神戸地裁であった。先月26日の初公判に続いて被告人質問があり、野々村被告は前回と同じく「記憶にない」と繰り返した。
野々村被告の勾留を継続へ 最高裁が特別抗告を棄却
◇
野々村被告の被告人質問での主なやりとりは次の通り。
――(裁判長から)今から被告人質問をしますが、どちらか聞き取りにくい方(の耳)はありますか。
正確に言うと、精神状態によっては、右耳に集中しないと言葉の意味や趣旨が理解しにくいときがあります。
――(裁判長)はい、わかりました。
■検察官の質問
――(スケジュールを書き込んでいた)ヤフーカレンダーに情報を入力していますね。
はい。
――県議在職時代、入力をしていましたか。
はい。
――県外や佐用、城崎の出張については。
記憶がございません。
――記憶喚起のために証拠を示して質問をしたいと思います。モニターを見てください。平成24(2012)年6月21日の欄に「衆議院傍聴」、22日に「都議会」「東京スカイツリー」「東京タワー」と「東京」の文字が並んでいますね。
はい。
――6月21日に東京に出張に行ったんでしょうか。
(沈黙)時間が経過しているので、はっきりとはわかりません。
――ヤフーカレンダーに書いていても覚えていませんか。
ヤフーカレンダーに記載した内容かわかりません。
――ヤフーの記録をCDR化し、印刷したので間違いないので。
私にはわかりません。
●野々村被告「Mr.サンデーの記者から暴行受けた」 事件は「記憶ない」連発も…
ドット 2016/2/22(フリーランス・ライター・秋山謙一郎+dot.編集部)
詐欺と虚偽有印公文書作成・同行使の罪で起訴された元兵庫県議・野々村竜太郎被告(49)の公判が2月22日、神戸地裁で開かれた。
勾留先の神戸拘置所から公判に臨んだ野々村被告は、上下黒のジャージ姿、剃りあげていた髪がやや伸び、髭面だった。
野々村被告は、検察官による事件に関する質問に対して、約20秒から30秒近く黙って考えたうえで、「記憶にございません」「ご質問の意味、趣旨がわかりません」などと繰り返した。野々村被告の態度に検察官が苛立ちを募らせる場面もあった。
一方、野々村被告は“報道被害”については雄弁だった。昨年3月に放送された「Mr.サンデー」(フジテレビ系)の直撃取材については、具体的な日付と記者名を挙げて「記者から暴行を受けた」と怒りをあらわにした。
今回の公判を傍聴した人に野々村被告はどう見えたのか。
「野々村被告を初めて見ましたが、“自分が中心の人”との印象を持ちました。マスコミ取材では“被害者”と言いたかったのでしょう。かなり怒っている様子は伝わりました。でも、事件の話となると打って変わって何も話さない。責任能力の有無の議論もありましたが、あの振る舞いをみると、もう少しきちんと調べたほうがいいのかもしれません」(神戸市に住む会社員27歳男性)
当然であるが、野々村被告に手厳しい声もある。
「事件のことは『記憶にございません』で通していたが、事件とは関係のないマスコミ取材については“被害者”として、はっきりした口調で話していた。自分に都合の悪いことははぐらかしている印象を持ちました。」(神戸市に住む主婦46歳)
野々村被告に責任能力があるかどうか議論がわかれるところだが、今回の公判では医師の鑑定書などの提出はなかった。しかし、野々村被告からは、以下のような発言も飛び出している。
「逮捕され、留置場に入れられて、裁判で晒されて、そんな精神状態ではとても答えられません」
次回公判は4月25日に開かれる予定だ。
●政活費全国で疑惑噴出 “流用手口”も多岐に
2016/1/1神戸
不正支出への懸念がくすぶる中、使途が拡大された政務活動費(政活費)。2014年7月、野々村竜太郎元兵庫県議の「号泣会見」で市民の厳しい視線が注がれるようになってからも、全国の地方議会で疑惑が噴出している。選挙費用への流用や視察費用水増し、高級車の購入-。“手口”は多岐にわたり、制度そのものの信頼性を揺るがしている。
11~13年度に日帰り出張を繰り返したように装い、約913万円をだまし取ったとして、詐欺などの罪に問われている野々村元県議。兵庫県議会では一連の問題発覚後、他の県議にも妻同伴の旅費に充てるなどの不適切支出が次々に見つかった。
高砂市議会では14年9月、国会議員の政治資金パーティーに支出していた会派が、不適切との指摘を受けて14万円を返還した。15年6月には、神戸市議会で会派によるアンケートの架空委託が判明。プールされた裏金が選挙費用や飲食代などに使われたことを示す帳簿も存在した。計約3754万円が返還されたが、市議会の刑事告発で県警の捜査に発展する見通しだ。
県外でも不正支出問題は後を絶たない。
14年9月以降、領収書の改ざんや視察費用の水増しなどの疑惑が次々に発覚した大阪府東大阪市議会。一連の問題を受けて計約5794万円が返還された。堺市議会や徳島県議会でも、不正支出による議員の辞職が続いた。
不正が潜り込んでいた「費目」も幅広い。野々村元県議が悪用したのは、13年の制度改正で新設された要請陳情等活動費。調査研究費では、モンゴル視察の妥当性を問われた和歌山県議、高級車の購入代金をリース費用として計上した大阪市議らが返還した。事務所費では、自身が社長を務める不動産会社から借りた事務所の賃料に支出したとして追及された愛知県議らが返している。
パソコンなどの備品から携帯電話の使用料まで対象が広い事務費では、ゴルフコンペの景品の自転車(堺市議会)▽大量の切手、はがき(千葉県市川市議会など)▽紳士靴(富山県高岡市議会)-など、さまざまな返還事例が相次いだ。(政活費問題取材班)
●【酷すぎ】号泣県議で問題となった政務活動費を移し替え議員報酬を1260万円にUP―臭いものに蓋をする東京都千代田区
日刊アメーバニュース 2015年11月21日 ガジェット通信【地方議会ニュース解説委員 山本洋一】
●政務活動費の大部分を議員報酬に移し替え-酷すぎる千代田区議会の現状
地方議員が議会活動の経費に充てる政務活動費を巡り、東京都千代田区がその大部分を議員報酬に移し替える方向で検討している。「不正支出に注目が集まり経費が使いにくくなった」として、使途報告の義務がある政活費を減らし、誰もチェックできない給与を増やすというのだ。「臭いものには蓋をする」とは、まさにこのことである。
千代田区の議員報酬を巡っては、区長の諮問機関である「特別職報酬等審議会」が現在検討中。報道によると月額15万円の政務活動費を5万円に減らし、差額の10万円を議員報酬に上乗せするという。報酬を増やすと期末手当にも反映されるため、政務活動費を含めて議員が年間に受け取る金額は現在より14万7000円多い約1260万円になる。
審議会が近くまとめる答申を受けて区長が条例改正案を提案し、早ければ来年度から適用される。
政活費を巡っては一昨年の「号泣県議」を機に注目が集まり、全国で不正支出が相次ぎ明らかになった。問題を契機にマスコミが政活費の使途に関する報告書を調べたところ、明らかに不適切な使われ方が次から次へと見つかったのだ。
問題発覚を受けて兵庫県議会など全国の多くの議会は支出の厳格化や政活費の減額などを打ち出した。ところが、千代田区の対応は真逆。千代田区の審議会議事録をみると、こんな発言が出てくる。
「透明性を高めると、誰とお茶を飲んだのか、どういう話をしたのかということが求められる。本当に必要な調査費だが、政活費では使えない恐れが出てくる。議員の活動が縛られる」(委員)
確かに情報収集や懇親のために自治体職員とお茶を飲んだり、食事をしたりすることもあるだろう。しかし、そのすべてを税金で賄う必要があるのだろうか。
●政治活動と個人活動の線引きが難しいのは、議員の特権意識からだ
一般のサラリーマンでも、業務のために使った経費をすべて会社に請求するとは限らない。私も新聞記者だったころ、政治家や官僚、経済人と食事する機会は多かったが、自分の上司を含めた正式な会合では会費を請求したが、大半を占める私的な会合はすべて自分で支払った。
仕事とプライベートの線引きは難しいし、日々誰と会って、どんな人と情報交換しているのか、会社側にも知られたくなかったからだ。経費の一部を私費で支払うことなど、結果を出そうとするサラリーマンにとっては当然のこと。「政治活動と個人の活動の線引きが難しい」というのは、「政治家は特別」という議員の特権意識にほかならない。
審議会の中では議員の年間報酬を自治体職員の給与と比較する議論も出ている。自治体の部長職の年収を100とすると一般の議員の報酬は80くらいであり、「ちょっと低すぎないかと感じる」(会長)というのである。
しかし、一年を通して朝から晩まで働く自治体職員と、年間80日程度しか議会の開かれない地方議員とを比べること自体がおかしい。一年を通して議会を開くから報酬を増やす、それとも報酬を減らして一般のサラリーマンとも兼業できるよう夜間・休日議会にする、というのならわかる。現状のまま、給与だけ増やすというのは納得が得られない。
「臭いものには蓋をする」とは「内々の醜悪な事実を他人に知られないよう、一時的な間に合わせの方法で隠し防ぐこと」(広辞林)の意だ。今回のような「間に合わせの方法」で、「醜悪な政治資金の実態」を隠し通せるとは思えないが。
(地方議会ニュース解説委員 山本洋一)
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