愛知のリコール運動の事務局長らが逮捕された。
名古屋市長の河村氏は、自らの潔癖が証明されるだろう、に近い言い方をして関与を否定しているのが印象的。
今回、一つの大きな背景として、政党の「維新」的な手法、やり方、意識が問われている。それは当然とて、維新と河村氏はもともと遠くない関係、特に河村氏は一緒になりたいと熱望してきたところ、形式的には維新側からは袖にされてきた経過。
しかし本質は同じスタンスと映るのは私だけではないだろう。
ところで、私たちでも、過去に議員年金の廃止運動のための講演会のときに、名古屋で河村市長をメインの「演者」に呼んだ。それは、当該目的に限ってのことだけど、呼んだのは事実。私は、他のことは批判的スタンス。
例えば、住基ネットの反対運動の時でも、一つの引っ張り屋の象徴は「さくらい よしこ」だった。ありえへんことだけど、当該目的では重なることはあり得ること。
市民派的な政治家の人たちでも、個人的に、共通的信条として、河村氏に近いとか、同調するとか、維新的なものに同調とか・・そんな人が時に居る。特定案件に限定しての「目的の共通」ということであるなら、ありえようけど・・・
しかし、総論として、今回の愛知のリコール問題における手法としての「維新的」「河村的」なことに共通しているとたらどうだろう??
そんなスタンスで、逮捕者の出た案件のことを記録しておく。
●「新たなメニュー示せず」河村市長 維新とは連携継続へ/日経 2019年7月22日
●河村市長の「地域連合新党」に烏合の衆 2019年・維新と減税は統一地方選における政策協定/FACTA ONLINE 2019年5月号
●リコール不正疑いの田中事務局長は衆院選の公認予定も 維新の不祥事なぜ相次ぐ?公然わいせつ、北方領土で暴言…/東京 2021年5月20日
●維新苦悩、拭えぬ悪評 名古屋市長選は静観へ/中日 2021年3月27日
●「看板」模索する日本維新 党勢拡大へコロナ逆風のリスクも/産経 2021.4.17
●愛知 知事リコール署名活動の団体幹部の1人「偽造に関わった」/NHK 2021年4月16日
●愛知リコール「九州で署名簿偽造」…事務局長が指示か/読売 2021年5月21日 8時7分
●「偽造署名に深く関与」で元維新・山田市議が辞職、田中事務局長の偽造指示も明言/爆サイ.com 2021/04/16
なお、昨日5月20日の私のブログへのアクセスは「閲覧数2,022 訪問者数1,092」。
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●「新たなメニュー示せず」河村市長 維新とは連携継続へ
日経 2019年7月22日
名古屋市の河村たかし市長は22日の記者会見で、21日投開票された参院選で、自身が率いる地域政党「減税日本」と日本維新の会の「ダブル公認」を受けた新人の岬麻紀氏(50)が落選したことについて、「悔しい。固定票を持つ既成政党にかわる新しいメニューを提示できなかった」と述べた。
一方、3年前の参院選に擁立した候補者よりも約5万票を積みましたことには、「国政政党である維新の公認として届け出たことが得票につながった」として、今後の選挙でも協力を進める考えを示した。・・・(以下、略)・・・
●河村市長の「地域連合新党」に烏合の衆 2019年・維新と減税は統一地方選における政策協定
FACTA ONLINE 2019年5月号
「新党に向けて考えとる。維新とうち、ほかにも無所属的に頑張っているところと」。地域政党「減税日本」代表の河村たかし名古屋市長(70)は3月12日の記者会見で、日本維新の会との新党構想を明らかにした。すると当時、まだ大阪府知事だった維新の松井一郎代表(55)が「新党までは言い過ぎだ」と火消しに走る。
河村氏一流の大言壮語? どうもそうではなさそうだ。その証拠に、維新と減税は2日後の14日、統一地方選における政策協定を結んだ。
維新の馬場伸幸幹事長(54)は会見で「地方でネットワークを広げ、一斉に蜂起する時が来るか、タイミングをみながらやっていきたい」と一歩踏み込んだ。伏線は、3月1日。維新と、元神奈川県知事の松沢成文参院議員(61)が代表を務める希望の党が、横浜市で合同集会を開いた。希望の党は小池百合子東京都知事(66)のイメージが強いが、空中分解後は分派組の ………
●リコール不正疑いの田中事務局長は衆院選の公認予定も 維新の不祥事なぜ相次ぐ?公然わいせつ、北方領土で暴言…
東京 2021年5月20日
愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る署名偽造事件で19日に逮捕された活動団体事務局長の田中孝博容疑者(59)は、日本維新の会支部長を務め、次の衆院選の公認候補になる予定だった。振り返ると、田中容疑者に限らずトラブルでニュースになった維新関係者は多い。サウナ、殺人未遂、公然わいせつ…。なぜ、こんなに続くのか。(中沢佳子)
◆「不祥事のデパート」の声も
田中容疑者は地方自治法違反容疑で逮捕された。昨年10月、アルバイトを集めて署名を偽造した疑いが持たれている。次の衆院選に維新公認で出馬予定だった。問題発覚後に辞退したものの、記者会見などでは繰り返し不正への関与を否定していた。
維新関係者の不祥事は目に余る。今年4月に知人を車ではねた日本維新の会の国会議員の男性公設秘書が大阪府警に逮捕された。なんと殺人未遂容疑で、世間を驚かせた。その後、容疑名は傷害に切り替わり、起訴猶予になった。
大阪府池田市の冨田裕樹市長も市政を大混乱させた。家庭用サウナやトレーニング機器などさまざまな私物を市庁舎に持ち込み、市議会で追及されたのだ。大阪維新の会の公認で2019年4月に初当選した。問題発覚後に離党し、辞職する考えも表明した。
他にもある。昨年8月、日本維新の会に所属していた東京都港区の男性区議が下半身を露出したとして、公然わいせつ罪で罰金15万円の略式命令を受けた。当時、この区議は維新の支部長。事件を受けて除名処分になった。19年5月には、日本維新の会に所属していた丸山穂高衆院議員が、北方領土のビザなし交流で訪れた国後島で、元島民に「戦争で島を取り返すのは賛成ですか」などと言い、除名された。
これでもまだ一部。「不祥事のデパート」とまで言い出す人がいる始末だ。なぜ続発するのか。
◆「けんかスタイル」
「維新は党として不祥事と正面から向き合おうとしない。原因究明も再発防止策の検討もせず、除名などでお茶を濁す。自浄作用が働かない」とは、大阪政治ウオッチャーのジャーナリスト吉富有治氏。根底には、橋下徹氏が率いた地域政党「大阪維新の会」時代から続く、支持者の期待が根強いことも一因と見る。
「かつて大阪は市職員の厚遇や不祥事などが大きな問題になった。そこへ府知事に就任した橋下氏が改革を唱え、喝采を浴びた」と吉富氏は振り返る。
08年の府知事選で当選した橋下氏は10年に「大阪維新の会」をつくり、翌年の統一地方選で府議会単独過半数に。12年には国政政党「日本維新の会」を発足させた。「大阪を立て直したのは維新だと考える市民は今も多い。それが維新の強さであり、不祥事への甘さにつながった」
吉富氏は「けんかスタイル」で党勢を広げる維新の手法も問題視する。「既存政党や公務員、マスコミなどを敵に仕立てて攻撃し、現状に不満を抱く人を取り込んできた。公認候補も、学歴や経歴など、『見栄え』を重視しがちだ。それで政治家の資質に欠ける人材が紛れ込むようになり、党の質を低下させた」
政治評論家の小林吉弥氏は「維新は関西でこそ強いが、全国で見れば勢力が伸びていない、過渡期の政党。集まってくる人間の資質を見極められていない面がある」とみる。そして小林氏は「党内を引き締める存在もおらず、緩みも目立つ。内部統制をきかせなければ、本格政党として国民の信頼を得られない」とくぎを刺す。
●維新苦悩、拭えぬ悪評 名古屋市長選は静観へ
中日 2021年3月27日
愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る署名偽造問題で、日本維新の会の県組織「愛知維新の会」がイメージ悪化に頭を悩ませている。多くの関係者が運動に携わっていたためだ。河村たかし名古屋市長が代表を務める地域政党「減税日本」とは国政選挙などで協力関係にあったが、来月の次期市長選では四期目を目指す河村市長への推薦を見送る方針を固めた。 (リコール署名偽造問題取材班)
「リコールの会の事務局ってまるで維新じゃん」。愛知県内の五十代主婦は、リコールに賛同して署名集めに協力していた昨年八月、維新関係者の街宣車が使われていることに違和感を覚えたという。
実際、いずれも署名偽造疑惑の発覚後に離党したが、事務局では維新の田中孝博元県議が事務局長、山田豪・常滑市議が幹部を務めていた。他にも党員らが街頭での署名活動に立っており、愛知維新の会の山下幹雄幹事長は「(主導と)みられても不思議はなかった」と認める。
今回のリコール運動は公金を投じた二〇一九年のあいちトリエンナーレで昭和天皇の肖像を燃やす映像作品などの展示に、保守層の一部が反発して拡大。愛知維新の会もそうした声に同調し、知事に展示の即刻..
・・・(以下、略)・・・
●「看板」模索する日本維新 党勢拡大へコロナ逆風のリスクも
産経 2021.4.17
衆院議員の任期満了が半年後に迫る中、17日に令和3年活動方針を採択した日本維新の会にとって、昨年の住民投票で否決された大阪都構想に代わる看板政策の確立は急務だ。一方で新型コロナウイルス対策を担う吉村洋文大阪府知事(維新副代表)の人気が党勢を左右する面は否めず、感染急拡大が逆風となるリスクもはらむ。
「選挙のためにまとまる野合では自民党と対峙(たいじ)できない。政策で勝負し、今の政権をピリッとさせる役割を担ってもらいたい」
初のオンライン開催となった17日の党大会。松井一郎代表(大阪市長)はリモート出席した所属議員ら約350人に向け、次期衆院選を念頭に奮起を促した。
維新所属の衆参両院議員計26人のうち、約半数が大阪を地盤とする。
・・・(以下、略)・・・
●愛知 知事リコール署名活動の団体幹部の1人「偽造に関わった」
NHK 2021年4月16日
愛知県の大村知事のリコール=解職請求に向けた署名の大半が、有効と認められず、大量の署名が偽造された疑いがある問題で、署名活動を行った団体の幹部の1人が「書き写された署名にみずから指印を押し、偽造に関わってしまった」などと周囲に話していることが関係者への取材でわかりました。
これについて団体の事務局長は「内容が正しいかどうかはお答えできず、精査してなるべく早く説明の機会を設ける」とコメントしています。
●【独自】愛知リコール「九州で署名簿偽造」…事務局長が指示か
読売 2021年5月21日 8時7分
愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る署名偽造事件で、地方自治法違反(署名偽造)容疑で逮捕された署名活動団体の会計担当、渡辺美智代容疑者(54)が逮捕前、「白紙の署名簿を用意し、九州で署名簿を偽造した」と周囲に話していたことが関係者への取材でわかった。
事件を主導したとされる団体事務局長の田中孝博容疑者(59)の指示だったといい、県警が裏付けを進めている。
団体関係者によると、渡辺容疑者は、署名簿の管理も任されていた。今年2月、団体が名古屋市の広告関連会社に署名簿の書き写しを依頼したとみられる発注書の存在が報じられると、田中容疑者から「お前が責任を取れ」と、叱責しっせきされたという。渡辺容疑者は「責任を全て押し付けられる」とおびえた様子で周囲に漏らしていた。直後に県警に出頭し、任意の聴取に応じた渡辺容疑者は「田中事務局長が計画を立て、九州で署名簿を偽造したと県警に説明した」と話したという。
●「偽造署名に深く関与」で元維新・山田市議が辞職、田中事務局長の偽造指示も明言
爆サイ.com 2021/04/16
犯行当時、維新の会に所属していた山田豪常滑市議が大村知事リコール運動での署名偽造に深く関与していたことを認め、議員辞職しました。
しかも、当時維新の会の愛知県第5選挙区支部長で衆院選予定候補でもあったリコールの会の田中事務局長の指示によるものだったことを明言しています。詳細は以下から。
◆元維新市議が偽造署名関与認め辞職 中日新聞が議員辞職を報じたのはリコール運動の請求代表者に名を連ねていた、常滑市会議員を務める維新の会(当時)の山田豪氏。
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