【撮影地】鹿児島県熊毛郡上屋久町(2009.5月撮影)
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「私たち、いろんな山に登ったけど、道を譲れと言われたのははじめて」
老夫婦は、道の傍らにどいてと言われたのがよっぽど悔しかったに違いない。
せっかくのんびりと登山を楽しんでいる時に急かされた気持ちはわからないでもないが、でもどうなんだろう。
この日、多くのグループをごぼう抜きしたが、たいていの場合はグループの最後尾にはベテランの登山者が歩いていて、後ろから来た者があればグループに声をかけて止まらせて追い越させてくれた。しかも、ザックを山側に向けて(すれ違う人にザックがぶつからないように)道を譲ってくれるのだ。
道を譲ってもらうぼくも、自然に「ありがとうございます」の声が出る。
というのも、登山道を一歩でもはずして歩くのは重大な山のマナー違反になるからだ。アルプスなどの高山や、尾瀬などの湿地帯では、植物保護のために木道が渡されていたり、ロープで踏み込みを禁止している区域がある。その木道などの登山道をはずれて歩くのは、言語道断のマナー違反。
高山植物は非常にデリケートで、登山道をはずれ踏み跡をつけてしまうと、たったそれだけで踏み跡から土壌が崩れ、周囲の高山植物を枯らしてしまう。そして、回復までに時には何十年もかかる。もちろん、ガレ場では落石により他者に怪我をさせるリスクもある。
最近は、中高年登山ブームや、「日本百名山」ブームで、マナーやルールを無視した登山者が増え、少し前では考えられなかったような初歩的なミスによる事故が多発していると聞く。筆者は山はシロウトなので、マナーがどうのこうのと、おこがましいことを言うつもりはない。だが、せっかく自然に癒されに来ているのなら、つまらないことでそれを台無しにするのはもったいないことだと思う。
事の発端は縄文杉の過剰人気による登山者の急増。安心して屋久島登山を楽しむためには、入山制限も必要なのかもしれない。
話は変わって、今朝の新聞の見出しに「ダイバーからサンゴ守れ」の見出しがあった。
記事の内容について個人的な思いはあるのだが、ブログでとやかくコメントするのは良いことではない。
ひとつだけ言いたいのは、ダイバーとしてできることは、サンゴや海の生物にダメージを与えることのないダイビングを共有していくということ。。。
サンゴを誤って傷つけるのは、中性浮力のスキルが不十分で、サンゴに落下したりキックしたりしてしまうことによる。
つまりは、しっかりとダイビングの基礎スキルを習得すると同時に、常に環境を守るという意識も必要だ。
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