海外一人旅の回数を重ねるにつれ、前は頑なにこだわっていた旅の目的など、どうでもよくなってきた。
以前は、旅先で一人さびしくとるレストランでの夕食や、現地の女性と会話していたりすると集まる同胞の日本人旅行者たちの冷たい視線に対して、むきになって無言の反駁をしていたように思う。
そうした居心地の悪さに対して、自身を弁解し納得させるために、旅の目的としての思い込みが必要だったのだ。
目の前でいちゃつく日本人カップルや、若い男性、女性グループの旅行者とは、完全に相いれない部分があるはずで、だから、できるだけ彼らとは関わらないことにしていた。
ところが、年齢を重ねることによって、良いのか悪いのかは別にして、他人の目が全く気にならなくなってきた。
夜な夜な、女を買いに夜遊びをしていると思われても別にいいや。・・・そんな境地に達してきたのだ。他人は他人。自分は自分。他人の目など気にする必要もないと思えるようになった。。
他人の目が気にならなくなったもう一つの理由は、相棒、ニコンのおかげだ。これ見よがしのF値の明るいズームレンズを付けて、カメラのストラップを手首に巻き付けていると、フォトグラファーとは勘違いしないまでも、海外での「写真撮影」が好きなんだと解釈してくれる(人が多い)。
カメラマンは孤高であることが多く、自然に一人で行動するものだとわかってくれる。
そういうこともあって、撮影技術に関するちょっとした話がきっかけで、デジカメで夜景撮影に苦労している若い女性旅行者のグループとも気軽に話せるようにもなった。
海外一人旅。純然たる若者たちのバックパッカーを除けば、一人で海外に旅立つ人は、いまだ少ない。なんでリスクを冒してまで海外に一人で行くのか?
「海外で一人じゃ不安でしょ」
そうした世間の思い込みにもかかわらず、バックパッカーもどきの旅行を楽しむため、往復のチケットと宿泊だけがセットとなったフリープランを利用して一人旅をする若い女性も増えてきた。
彼女たちもまた、ぼくと同様に、管理された海外旅行一人旅のスリルを上手に楽しんでいる。
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