自粛期間中、朝の東京方面への通勤電はいつもの半分の乗客だった。乗客の多くは定期券購入者かもしれないが、JRの売り上げが相当ダウンしたことは想像に難くない。
それでも、運行ダイヤの本数を減らすことはしなかった。本数を減らせば、即、「密」を意味し、「自粛」の意味がなくなる。夜10時以降の本数も変わりなし。
また、運行ダイヤを減らすことは、人員の余剰が生まれる。整理しようにも、自粛が解かれた場合、急に人を増やすことは不可だ。
そんな事情もあって、JRに対しては政府の「協力依頼」があったのだと思われる。その見返りが「go toキャンペーン」。政府が国民の反対を押し切って、何が何でも推進しようとするのは、JRの経営の危機的状況が背景にあるのかもしれない。
ならばだ。「go toキャンペーン」など、密室で作り上げた姑息な手段はやめて、ちゃんとした説明の元に、朝夕の通勤時間帯に政府の「借り上げ電車」を走らせればよい。JRには税金から対価が支払われることになるが、国民も納得するはずだ。
JRは合理化のため、夜10時以降に乗車する乗客については、料金を2倍にする。深夜料金ってやつだ。そうすれば、不要不急の「夜遊び」は自粛できるはずだ。もともと「夜遊び」したい奴はオールで遊ぶから、電車代とは無関係のはず。
都は都電にしか口を出せない。JRに口を出せるのは、国土交通省。つまり、国の責任だ。東京都じゃない。