tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

美女落としの崖

2018-03-27 22:32:44 | プチ放浪 山道編



誰も撮ったことのない大島の風景をとのぼくのリクエストに応えて、ジオガイドの局長さんが案内してくれたのは、三原山火口の南西部にある赤茶けた溶岩の三原キャニオン(赤ダレ)。
テレビで紹介されて脚光を浴びつつあるスポットで、地元の人もその存在を知る人は少ない場所。
大島写真倶楽部主催の第2回写真展でも著名ジオガイド氏の写真で展覧されており、確かに酸化して赤くなった溶岩の丘が海に向かってせり出している印象的な場所だ。
局長さんが言うには、夕日の頃に写真を撮れば赤いキャニオンはさらに赤みを帯び、エアーズロックにも劣らない非日常的な風景になるだろうとのこと。

局長さんは、前人未踏のそのキャニオンを降り、下から崖をあおって写真を撮りましょうと提案する。上から見ると足がすくむ絶壁の崖。下へ降りられそうなルートは、やぶを突っ切って絶壁を大きく迂回するか、噴火の際に吹きあがったスコリアの斜面を滑り降りるかだ。
局長さんの選択は、キョンさえも通ったことがないだろう鹿落としの急斜面を滑り落ちるルートだった。ちなみに、三原山は富士箱根伊豆国立公園の一部。崖に生えている植物一本すら、引き抜いてはならない。
・・・ということで、スコリアの急斜面を転がりつつ滑降する彼女。まさに美女落としの崖。ぼくはと言えば、カメラを片手にしていたことで、少しは安定しているハチジョウイタドリにすがりながら降下。ふたりとも無事に崖下まで到着。。

このアングルでの写真は、だれも見たことがないだろう。自画自賛しているのだが、冷静に写真を見直せばかなりマニアック。よっぽどの大島好きか、溶岩好きでなければ見向きもされないかもしれない。
ちなみに帰りのルートは降下に手こずったスコリア地帯を避け、三原山に向かって右の岩場ルート。こちらは岩が安定しているから登りやすい。こうして三原キャニオンの登山ルートを開拓。ひょっとしたら今後、新たな人気トレッキング・コースになるかも。
ということで、スコリアの沢下り、岩場のクライミングに続き、絶壁のボルダリング。翌日は見事に全身が筋肉痛に。。


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