tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

日光いろは坂 紅葉ドライブ

2009-10-28 22:51:33 | プチ放浪 山道編

 
 
 
 

【撮影地】栃木県日光市(いろは坂)(2009.10月撮影)
Copyrights© 2005-2009 TETUJIN
all rights reserved.

関東を代表する紅葉景勝ドライブルート。紅葉のいろは坂。
標高差があるので、山肌の色合いが微妙に変化する。このさまざまな赤~茶色のグラデーションは、日本の素朴なヤキモノのイメージを思いださせる。

益子の代表的な柿釉を使ったやきものがある。鉄を主成分とする釉薬の一種で、酸化炎で焼成することにより、柿色に発色させたものだ。
この柿釉は緑から茶色への見事なグラデーションを形成し、一輪挿しなど花器だけでも、インテリアとして部屋の片隅に飾るとほっとするような雰囲気を演出してくれる。

日本のやきものの赤色は、17世紀後半の有田で世界的な陶磁器の生産地として有名な中国の景徳鎮に倣って作り出されたものだ。
その昔、なにかに柿右衛門が夕日に輝く柿の赤を見て、何とかこの色を磁器の上に実現したいと試行錯誤をして遂に実現したと書いてあったと思うが、どうもこの話は工夫奨励のための創作美談らしい。

秀吉の朝鮮出兵の際多くの藩が陶工を日本に連れて来た。
当時、世界唯一の白磁の産地は中国の景徳鎮であった。有田でもそれに倣って藍色のコバルト系の釉薬で単色の図柄を白磁に描いた。
1640年頃、日本で色付が出来るようになったのだが、中国から欧州への磁器輸出が明から清に変わった混乱で途切れ、オランダ東印度会社は1659年から伊万里焼を大量に買い付け、それまでの「景徳鎮(ケイトクチン)」に変わって「伊万里(イマリ)」が欧州で有名になった。
伊万里焼は有田焼と同義だ。佐賀県有田町を中心とする地域の磁器が伊万里港から出荷されたため伊万里焼と呼ばれたのだ。

「見わたせば 花も紅葉もなかりけり 浦のとまやの秋の夕ぐれ」(藤原定家)
花や紅葉の世界から自宅に帰り着けば、何の彩りもない粗末なひと部屋がある。

 
気に入った写真や記事がありましたら応援のクリックよろしくお願いします。

にほんブログ村 小説ブログ ライトノベルへ
にほんブログ村
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 一人のカメラマンがいた。 | トップ | 思い出のまま変わらない町、山手 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

プチ放浪 山道編」カテゴリの最新記事