お年の通勤電車

家へ帰る千葉駅発の電車。月に2～3回は座れたりする。
ジムのプールで泳いだ後はくたくたの状態で、歳のせいか席に座れた時はすなおに嬉しかったりする。

この日も、ほぼ席が埋まりかけてたにもかかわらず座れて、小さな幸せを噛みしめてたら杖をついたおじさんが乗り込んできた。
すかさず前のシートに目をやるも、みんなスマホに夢中。おじさんに気づいた様子はない。ぼくの左右両隣は、端から席を譲るような雰囲気はなし。
なので反射的に席から立ち上がり、おじさんに席を譲った。

どや顔してると思われるのが嫌なので、離れた場所のつり革に掴まろうとしたら、前の席にいた男子高校生が「自己欺瞞しやがって、バカじゃねーの！」とこちらをチラ見する。

そうだよ。自己満足だよ。体重を維持するためにお金かけてスポーツジムに行ってるけど、普段からなるべく体を使うようにしているよ。
少しだけ言うと、これくらいじゃ成功報酬としてセロトニン神経細胞の活動が活発になるわけじゃない。もっとヘトヘトになって席を譲ったらエンドルフィン分泌され、ハッピーになれるんだよ。
・・・とか内心で思ってるのは、まだまだ修行が足らないせいっすね。
（　＾ω＾）・・・

小さなことの積み重ねが世の中を変えていくなんて白々しいことは、もうとっくの昔にウソだと気が付いた。変わっていくのは自分。年を重ねては、一目でわかるようなバカな年寄りになっていくんだろうな。