長門市仙崎祇園町に鎮座される「八坂神社」。御祭神は『素戔嗚命・奇稲田姫命・蛇毒気神(だどくけのかみ)』。鳥居額には「長陽 八坂本宮」の文字。
「人皇四十四代元正天皇霊亀年中吉備大臣遣唐の砌御祭神の加護により恙なく帰朝の時、船を仙崎港に繋ぎ遺跡を探聞し大いに神徳の著しきを感嘆され、帰京の後、聖武帝吉備公を遣し天平三年三月尊神廟を仙崎王子山の絶頂に建立、祇園社と云う~略」神社由緒より
流造銅板葺きの御本殿
参道正面に朱塗りが鮮やかな唐破風屋根の拝殿。拝殿の左右には、享和四年甲子(1804)寄進の青銅製の燈籠一対。火袋部分の細工の繊細さに思わず見惚れます。
拝殿蟇股には毛利氏の家紋「一文字に三つ星」
裏には御神紋「五瓜に唐花」
拝殿前より神域を守護される狛犬さん一対。「石工・伊勢嶋五右衛門光忠 文政五壬午(1822)六月吉日」の刻。吽形さんはツンと胸を反らし、阿形さんは大きな玉を口中に。
写し方の所為で、まるで説教でもされている風情の阿形さん。見れば吽形さんの右足の下には別の玉が。さてこの一対の間にはどんな会話が交わされているのでしょう。
拝殿貫の彫刻は獅子と獏
本殿の左に鎮座される「稲荷神社」。石鳥居の柱には「宝暦九(1759)己卯六月吉祥日」の刻。鳥居を覆い包む様に枝を伸ばす「御神木:ホルトノキ」
今回の参拝で一番気になったのが、鳥居を潜ってすぐに見かけた何とも不思議な石造物。安永三年(1774)の刻があり、それなりに古いものですが近くに説明らしきものが何もありません。 隅に鉄管が見えており、井戸にも思えるのですが・・一体何なのか、神社関係者の方、是非とも明確な説明を待っております。
近くに奉納されていた「明和八辛卯(1771)七衛門」刻の石灯籠。他にも沢山あったのですが、先の不思議な石造物に気を取られて撮り忘れました😅
参拝日:2012年11月14日
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御神名一口メモ
「蛇毒気神(たどくけしん)」=「宅相神才天王」、牛頭天王の八王子:八番目の子。七王子を生んだ後に、竜宮の血逆の池に沈めた後の物「胞衣(えな)」から産まれた。牛頭天王の眷属8万4654神の中の「大悪神」とされる。
今朝は天気の良い札幌です。
でも風が強いので少し寒いですね。
狛犬の顔の表情も色々あって
同じものは二つとない感じですね!!
こちらも今日はほんのりと暖かく
久々に窓を開けて風を入れました
いよいよ春本番ですね