車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

八幡大神・市姫神社 in 京都府舞鶴市市場

2021年05月16日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・京都府

舞鶴市市場に鎮座される「八幡大神・市姫神社」。御祭神は『誉田別尊、市杵姫大神』。

一の鳥居の内より神域を守護されるのは出雲構えの狛犬さん一対。ここに鎮座してどれほどの時間が流れたのか・・・すでにその容貌はおろか、阿吽の別さえ判然としません。

由緒「創立年代等は不詳であるが、口伝によれば白糸浜は北海鎮護の要港にて往昔厳島より市杵姫大神が白糸浜の東市市場宮ノ谷に鎮座され、専ら海上の守護神として海鎮明神と尊称されていた。中世市杵姫大神のご神託により宇佐八幡大神を合殿に奉祀してより八幡神社と称するようになった。」境内案内より

拝殿前より神域を守護されるのは出雲丹後系の狛犬さん一対。長い年月の中で、苔は静かに体を覆いその表情をあやふやにしています。

一の鳥居から朱塗りの二の鳥居へと至る参道、その途中には小浜線の線路があります。これと似た場所は出雲の「一畑電車」でも見かけました。

線路の向こう、二の鳥居の両脇より神域を守護されるのは、出雲丹後系の狛犬さん一対。こちらも剥落が進み、どのような表情をされていたのかうかがい知る事は出来ません。それでも、ここに存在するという事実が、いかに人々に大切にされてきたかを教えてくれます。

境内社の「稲荷大神」。小さいながらも神狐さんが祠の前を守護されておられます。

御本殿の一段下、「稲荷大神」のお社と共に仲良く並ぶ境内社群・それぞれの社名は記録に残し忘れましたが、いずれも塵一つなく大切に祀られています。

柵の中に大切に守られているこの木は御神木でしょうか?幹の部分は枯れて空になっていましたが、しっかりと伸ばした枝は青々と葉を茂らせ、力強く生を謳歌しています。

うっそうとした木々に包まれた境内、大地に根を張る木々の力強さのほんのひとコマですが、その様は私たちを圧倒させました。むやみに山を裸にすることがどんな災害をもたらすか・・考えさせられる場面です。

この神社の拝殿を守護される狛犬さんはもう一対、いわゆる岡崎型と呼ばれる狛犬さんがいます。

大正時代、愛知県岡崎市の名石工『酒井孫兵衛』によって生み出された「現代風神殿狛犬」。その姿があまりにも整っていた事、またその作り方を岡崎の石工仲間に公開した事もあいまってその形は日本全国に広まり、各地で同様の型が作られるようになったそうです。
2011年の岡崎への旅で『酒井孫兵衛』作の、狛犬さんを訪ねて以降は、このタイプの狛犬さんしか居ないと分かっている神社には、よほど古い物でない限り、《狛犬目当て》での参拝はしなくなりました。理由は外来植物の如く増殖した中国産の狛犬。まるで金太郎飴のように、個性も何もない、まさしく「つくりもの」の狛犬さんを見ていると、無性に情けないような、ひどく残念な気持ちになってしまうからなのです。結果、岡崎型の狛犬さんに対して親愛の情を感じなくなってしまいました。これはあくまでも私の心情なので、何故ダメなのか等と聞かないで下さい😔

参拝日:2010年7月9日


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