熱海市上宿町に鎮座される「湯前(ゆぜん)神社」。「式内社:久豆弥(くづみ)神社」の論社とされる古社。 御祭神は、温泉の神様として日本各地に祀られておいでになる『少彦名神(すくなびこなかみ)』。
社伝に【天平勝宝元年(749年)6月、小児に神託が下り、諸病を除く効果があるので温泉を汲み取って浴せよとの神教あり。病の癒えた里人はその報恩として祠を建てて『少彦名神』を祀ったのに創まるという。また天平宝字年中(8世紀半ば)に箱根山の「金剛王院」に住した『万巻(満願)上人』が、熱海の海中に温泉が湧いてその熱湯のために多くの魚介類が死んでいたのを哀れみ、海浜に祈祷の壇を築いて100日間の勤行に励むと、満願の日に内陸部へと湯脈が移ったので、その傍らに「湯前権現」と称して温泉の守護神として祀るようになったともいう。】
冷たい雨の中の参拝に思いもかけない温かさをくれたのが、手水に溢れる温泉。思わず二人揃って、はぁ~~~~まったり。
温泉の湧き出し口の上に座しておられるのは『大巳貴神・少彦名神』の二神。 冷えた手を温める私を見るお姿がとても優しげに感じられたのは、芯までじんわりと温かいお湯の所為かもしれません。
拝殿前左右より神域を守護されるのは、少々メタボが気になる狛犬さん一対。「昭和三十一年二月吉日 宮司」の刻。
正面から見ると妙に気弱そうに見えた一対ですが、横から見ると中々どうして、迂闊に侮ると危険ですよ(笑)
「熱海市指定文化財:石燈籠」。境内案内に「石鳥居・石灯籠は、江戸時代に久留米藩主『有馬頼徸(よりゆき)』が熱海に湯治に訪れた際に奉納したもの」の記載。
ここからそんなに遠くない場所に、かつて世界の三大間歇泉の一つに数えられたと言う「大湯」があります。しかし、車を近くの空き地に停車したままという事もあって・・まさに後ろ髪をひかれる思いで車中の人となったのですが・・二人とも暫くこんな顔 (´;ω;`)
参拝日:2011年11月11日
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