チマチマ毎日

木工屋と陶器屋の夫婦が作るセルフビルドの家と、まいにちの生活、道具のあれやこれや。

常滑・栄町はわたしの原点

2009年05月29日 | どこかへでかける

先週のことですが常滑に行きました。
松下弘之さん 松下涼さん キム・ホノさんの三人展を見に。



キムさんはわたしが焼き物を始めるきっかけになった陶芸家。
いまでもこのひとがわたしの指針になってるとおもう。
及びもつかない存在なんだけど
目指す先の先にいつもこのひとの作品がある。
「こんなカンジのものを作りたい」のではなく「こんなふうに手が動くようになりたい」

松下弘之さんはぶれそうになるわたしに、いつも何かをくれる。
作品の表面だけでなく中にある何か。
わたしなりの手の動きを見つける何か。






むかしわたしたちが住んでいた家はすごくきれいになって「神田百貨店」というお店になっている。
この家に住んでいる間改造改装をいろいろして、いまの家を作る下地になった。
配線、排水、流し台の移動、ペンキ塗りしっくい塗り・・・中途に終わったものもあるし
試行錯誤の連続だったな。


さて、すみずみまで知り尽くしたこの栄町の路地を少し歩くことに。



古い工場跡。こういう壁がすき。残っていてくれてありがとう。
毎日この壁を見ていました。




U字溝かな。もちろん陶器製。このさびたカンジがいい。
すごい存在感で現代美術みたい~。
こういうのがいたるところに積んである(だからムカデも多い)。



こーんな狭い路地通って買い物とか行ったっけ。
でも私道かな。
路地の中は人の住む家と、陶器製造業などの作業場との境がない。
スゴイ作りだったりして目を見張る。



有名な土管坂じゃなくても土管坂はある。
常滑屋あたりから借りてた駐車場までの近道。ひとの気配はない。

 

建物と建物との境は猫の通り道。
ちょっと見えにくいけど、この壁もヨゴレ具合がたまらない。
潮風がよくあたるから傷みが早いんだろうな。

住んでいるころ常滑の旧市街はそれこそすみずみまで歩き尽くした。
メロンの皮のような模様の、まっすぐでない道。
この街の質感がわたしの焼き物の原点。
ひさしぶりに歩いて再認識。





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