ここんところおとうちゃんは自分の服をヤフオクで落として買っている。
大須の米兵の古着も「高い」とあまり買わなくなってる。
先日オークションで買ったというTシャツをみたら
藍染めなんだけど雰囲気が「田舎の道の駅に売ってる」然でイマイチ感ミチミチ・・・.
まあダメだししっぱなしってのもカワイソウなので、ちょっくらテをいれてみることに。
ポケットにみえてポケットじゃない
こちら背中側
今回アップリケに使ったのは常滑に住んでたときに拾ってとっておいた藍染めの木綿。
当時、粗大ゴミの日になにかよいものないかと目をキョロキョロさせてたわたしは
ぽつんと置かれている藍染めの風呂敷包みを見つけた。
開けてみたらそこには、丁寧に大きさをそろえて切ってある古い藍染めの木綿の布のはぎれ。
きっとどこぞのおばあさんが大事にとっておいたのだけれど
おばあさん亡きあと、家人が捨ててしまったのだろう。
亡くなったひとのものを拾ってもらうのはどうか・・・と考えたりもした。
当時通っていた常滑陶芸研究所の所長はいろいろ拾って来るわたしをみて
「おそぎゃあて、だれが使ってたかわからんもんをよう。」と激しい常滑弁で言ってたっけ。
でも大事にしてたんだったら、なお生かして使った方がいいんじゃないかな。
とりあえずお塩を軽くふってナムナム手を合わせていただいてきた。
それが10年くらいたっておとうちゃんのTシャツの一部に。
色はすごくいい藍で、でもところどころ生地がうすく破れやすくなってるので
布を重ねてミシンで幾度もステッチをかける。
薄くなるほど着た着物をほどき、はぎれにしてアイロンをかけて、
藍の風呂敷に包んでいたおばあさんのその作業を思い浮かべながら。