市民劇場例会「タンビエットの唄」を観て、いささか不機嫌になった
書くか書かないか、少しだけ悩んだが、やはり書いておくこととした。このブロクでは、「悪口」や「批判」は書かないことを自分に命じてきた。例えば、お食事に行って美味しくなかったお店、雰囲気が良くなかったお店があった場合、基本的にはそのお店のことは書くまいと心に決めてきた。「美味しくなかった」という客観的な評価を下す自信がないし、そのお店にも失礼だからだ。
ただ、今日だけはその禁を破る。それは昨日見た岡山市民劇場の舞台「タンビエットの唄」だ。その作品に描かれた、ベトナム戦争、そして解放後のベトナム、さらにもホーチミンについての扱われ方には、なんとも納得がいかなかった。
ミュージカルであり、ダンスや唄が良ければいいという声があるとも思う。確かにその面だけ見れば、優れた舞台ではあろう。しかしである。私は「タンビエットの唄」の脚本、重ねて書くが「ベトナム解放戦争」などの扱われ方は、まさに歴史を否定しているとしか思えなかった。いささか不機嫌な気持ちとなった
私はアメリカの侵略戦争に反対するベトナム人民の闘いの支援をしてきたし、幾度かベトナムに行き、ベトナムは私の最も好きな国の一つだ。そのベトナムの人たちの闘いや指導者であったホーチミンに対して申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
市民劇場の例会として、そうした問題を含んだ「タンビエットの唄」のような作品が上演されたことに疑問も感じた。各地で、私のような意見は出なかったのだろうか。