日本の「冒険遊び場」の先駆者・大村虔一講演会は、とても感動的だった
私が監事のお役をいただいている「NPO法人岡山市子どもセンター」は、平成20年から子どもの森で、「おかやまプレイパーク」を常設でオープンしている。
その「岡山市子どもセンター」参加して、昨年10月に県下4団体が加盟する「岡山県冒険遊び場づくりネットワーク」が立ち上がった。昨日は、その四団体の代表のみなさんも紹介された。
さて、その「岡山県冒険遊び場づくりネットワーク」の最初の事業として、日本の「冒険遊び場」の先駆者であるNPO法人日本冒険遊び場づくり協会代表の大村虔一さんの「子どもの遊び環境を地域で創る ~冒険遊び場づくり はじめの頃~」と題する講演会が昨日開催され、ご案内いただいたこともあり参加させていただいた。
子どもにとって、「遊び」とは
遊びは、子どもとって生きることそのものです。
子どもは、自然環境の中で遊び、
たっぷりと五感を使ってさまざまなことに興味を持ち、
いろいろな人とかかわりをつくり、
自分のやり方や自分のペースで、
創意工夫をし、挑戦し、失敗し、それをのりこえて、
成長していきます。
遊びは、そのすべてを子どもに届けることができるのです。
冒険遊び場とは
冒険遊び場は、子どもが「遊び」をつくる場です(以下略)
(NPO法人日本冒険遊び場づくり協会HPより)
「日本では『よく学び、よく遊べ』とよく言われるが、遊びの部分をちゃんとやらないと、子ども達はダメになるのではないか」と大村虔一さんは警鐘を鳴らされた。私も同感した。
今の子ども達は「遊ぶ仲間、遊ぶ場、遊ぶ時間」が奪われている、と私は認識している。つまり子どもの豊かな育ちのために必要な「遊び」が奪われている、そんな危機感の中で聞かせていただいた講演であり、私の心に砂に水のごとくに染みこんだ。
素晴らしい講演は、「冒険遊び場の活動は、道具や火を使い、周囲の環境刺激を敏感に感じ、個人の直感により、子どもが主体的に反応する行動。そこには、体験を通した、ほんとうの知識と行動姿勢を取得するチャンスがある」と締めくくられた。