21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

韓国に勝つならゴルフ学校を作れ!

2012-07-09 09:16:44 | 語るスポーツ
 今朝がた、ゴルフの全米女子オープンをぽけっと見ていて、日米ゴルフ界を席巻する韓国勢に感心するというより、あまりの強さにお手上げ状態気分にさせられた。

 日本勢と一体どこが違うのか。パッと見でも体格が明らかに違う。今日優勝した、チェ・?などは一見華奢に見えたが、日本勢と比べるとがっしりしているし、2位のエイミー・?などはあきらかに太くてでかい。日本で活躍するアン・ソンジュは明らかに関取り体型だし、ジョン・ミジョンにしても日本人と比べればがっちりしている。一方、日本勢は国内では一般女性よりは明らかにがっしりした体形にみえる両宮里、横峯など韓国勢と比べれば、子どもにさえ見える。まずフィジカル面でかなわない。
 では、欧米勢とどこが違うのか。フィジカル面は互角のはずだ。たぶん、精神面の強さ、プレイヤー育成の環境だろう。韓国は英才教育が大好きだ。五輪でメダルを獲得するためには、マイナー競技に目を付け、徹底的に英才教育する。結果、いつのまにか五輪のメダル数では圧倒的に日本の上をゆく。ゴルフについては、パク・セリが20年前に米メジャーで大活躍したことがきっかけで、韓国でゴルフブームが起き、育成環境が一気に整った。

 それなら、樋口久子だって全米オープンで優勝したじゃんと思うのだが、残念ながら時代が違った。ゴルフはオヤジのスポーツで、樋口に憧れたのはほんの一握りの女子にすぎなかった。そして、そのほんの一握りの女子に日本のゴルフ界は支えられてきた。あの頃、日本の女子プロゴルファーといえば、清元澄子、柏戸レイコ、大迫たつこ、吉川なよ子ばど、ゴルフ場のキャディーのおばさんがプロになったとしか思えない顔ぶれだった。そこに岡本綾子の登場で、一気に女子ゴルフは日の目をみることになったが、それでも韓国ほど爆発的なブームにはならなかった。見た目こそ、日陰温子、生駒佳代子などビジュアル系ゴルファーも出るには出たが、当然ながら海外で活躍する力はなかった。

 岡本綾子はアメリカで活躍したが、それに続いたのはほんの一握り、小林??、福島敦子、しかも長続きしなかった。その意味では日本の女子ゴルフの海外への挑戦は、宮里藍によってやっと第2のスタートを切ったばかりといえる。パク・セリによって一気に女子ゴルフ強化に取り組んだ韓国と比べれば、相当に後れを取っている。しかも、日本のゴルフは個人の努力がすべてで、支援体制は希薄だ。そのあたりは欧米と一緒だ。つまり、韓国だけが群を抜いた環境なのだ。だから強いし、追いつくつもりなら日本も育成環境を整えることが不可欠だ。

 たとえば、競馬の騎手育成のように、国立のゴルフ学校を作ってはどうか。中学を卒業し、学科試験と基礎体力で選考し、国を上げて徹底的に鍛えればいいゴルファーを育成できるはずだ。ソフトボールの上野がゴルファーになっていたらどうなったかということだ。つまり、フィジカル面で群を抜く子にゴルフを教え込めば、結果は楽しみということだ。そうでもしない限り、韓国勢には勝てっこない。そんなことを考えながら幼児体型の宮里美香の奮闘ぶりを見ていた。


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