21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

よっ!健さん!日本一!

2014-11-18 21:44:35 | 雑記帳

 健さんが逝った。昭和、平成を駆け抜けた最後の銀幕スターだった。

 高倉健という人の凄さは、「不器用ですから」といいながら多彩な役柄をこなし、どんな役柄であっても違和感がなく、やくざの健さん、将校の健さん、殺し屋の健さん、野球監督の健さん、元受刑者の健さん、居酒屋の健さん、そしてぽっぽやの健さんだったことだ。

 大学生の頃、「幸福の黄色いハンカチ」を丸の内ピカデリーで見た。当時は名画座専門だったが、めすらしくロードショーを見たのだが、その時、高倉健という俳優を初めて意識した。それまでは、任侠ものや、兵隊もの専門の俳優といった印象をもっていたのだが、武田哲矢や桃井かおりとの掛け合いを見て、見る目がすっかり変わってしまった。高倉健の場合、役者が物語の役を演ずるのではなく、物語の役が高倉健という役者の色に染まる逆転現象を生まれる。だからどんな役を演じても、物語の中にいるのは高倉健その人だった。あのゴルゴ13でさえ、デューク東郷が高倉健になってしまうのだ。なんだかわからない表現だが、ものすごい人だった。

 よっ!健さん!日本一! 

 心からご冥福をお祈りします。 合掌

 

 

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