NHKマイル、ヴィクトリアマイル、そして安田記念、春のマイルGⅠを予想する際の重要なファクターが早い時計を出せるか、早い時計に対応できるのかという点だ。
古馬なら実績を見ればある程度予想は可能だが、3歳の場合はそれが難しい。
そんな視点で見ると、参考になるレースが少なく、あえて挙げれば阪神のアーリントンCということになるのだろう。幸い、今の東京芝は内枠有利、前残りのシーンが多く、阪神と共通している。
そこで評価が難しいのが、アーリントンCを後方一気で差し切ったダノンスコーピオンだ。実力は一歩リードしているが、大外18番枠を引いてしまったことは大きなハンデだ。好位で競馬をする展開は難しく、終いを生かすにしても大外一気は今の東京では厳しい。序盤は無理に前に行かず最後方待機も視野に、内に進路を取り、ジュベでクリスチャンが出遅れたナミュールを内から追い込んだような芸当ができれば勝ち目はある。川田のミラクル騎乗に期待したい。
一方、アーリントンC2着のタイセイディバインはいい枠を引いた。ここなら好位で進めそうだ。問題は終いの切れだが、うまく立ち回れば馬券圏内も確保できそうだ。
朝日杯2着からぶっつけで挑むセリフォスはどうか。実績はぴか一、左回りも結果を残しているだけに、馬体さえし上がれば、文句なく主役だろう。枠順も申し分なうだけに、デキがすべてだ。
人気どころのマテンロウオリオン、インダストリア、ジャングロはどうか。
マテンロウはNZTと同じ、1番を引き当て、俄然、チャンスが出てきた。ダイワメジャーだけに早い時計にも対応できそうだ。
インダストリアはレーン人気なのだろう。父がリオンディーズだけにマイル適正はあって不思議ないが、時計がどうなのか。
ジャングロは13番と外目の枠をひただけに、逃げるにしても楽な展開にはならないだろう。
中心はセリフォス、ダノンスコーピオンだが、どちらも弱みがあるだけに、軸は思い切ってマテンロウオリオンで行く。
マテンロウからの3連複1頭流しで、相手はセリフォス、ダノンスコーピオン、タイセイディバイン、ソリタリオ、キングエルメスの5頭で勝負。