オールカマーで再起に賭けるタイトホルダーだが、衝撃が走った春天での競走中止を思い出すだに、まだ早いんじゃないのといいたくなる。競走馬がレースを途中で辞めなければならない状態というのは、相当なダメージを負ったと見るべきで、半年やそこらではたして回復するものだろうか。陣営は本調子とはいわないまでも走れる状態にあるというが、鵜吞みにはできない。
あの競走中止は走りに違和感を感じた鞍上が、判断したわけだが、ケガ以前に、途中までの走りは素人目にもいつものタイトルホルダーではなかった。おそらく、ケガの影響なのか、疲労なのか、いずれにしても最悪の状態であったことは間違いない。もし、あの時、和生が今日は勝てないと踏んで、大事に至る前にレースを止めたのなら、半年後のレース復帰もありだが、明らかにケガの影響で走れない状態であったなら、半年後の復帰は早すぎる。
ケガはいいわけで本当の理由は疲労であった気がしないでもないが、いずれにしてもレースを続けられないほどの状態だったわけで、いくら実績馬でもここは安心して馬券を買えない。
そんなわけで、オールカマーの本命は、昨年の勝ち馬ジェラルディーナにする。鞍上はテン乗りになる団野に替わるが、6勝の内半分が別々のテン乗りジョッキーだっただけに、不安はない。
相手はエヒト、ノースブリッジ、ガイアフォース、ウィンマリリン。ホルダーは押さえまで。