今回の総選挙だが、民主党が政権交代を遂げたときのような熱気はまるで感じない。にもかかわら希望の党があたかも二大政党の一翼を担うかのごとくバカ騒ぎする、メディアのえげつない過剰報道ぶりには、あきれ返るばかりだ。試しに「総選挙」とネットで検索したら、AKB総選挙しか出てこなかった。こんなに熱気のない選挙は初めてではなかろうか。
所詮は安倍首相じゃないが、希望の党など所詮はブームに乗った政党であり、政権担当能力が備わっているとは到底思えない。
世論調査が行われれば、はっきりするだろうが、政策も人材も見えない政党に政権を託すほど国民は愚かじゃないだろう。
それにしても、一世を風靡したあのマニフェストはどこに消えてしまったのか。民主党政権崩壊とともに消えてしまったのか。だとしたらがっかりだ。マニフェストは民主党が果たした唯一の成果だった。
完成度は高いとは言えなかったが、その意図は理解できた。公約の達成目標を数値で表すことは必要なことだし、有権者には最もわかりやすい公約だ。政権交代前後の総選挙では、民主党がいち早くマニフェストを国民に示し、他党も追随し、曲がりなりにも政策論争が成立し、まともな選挙が行われた。
今はどうだ。投票日まで20日を切っても、野党は政策そっちのけで、ついた離れたである。そんな政党に政権運営などできるわけがない。たぶん憲法改正、消費税、原発が大雑把な争点として掲げられるだけで、貧困家庭の救済、少子化対策、年金制度の維持など、身近な課題は何一つ語られないのだろう。
はっきり言って、自公政権を支持してはいない。しかし、とって代わる政党がいないのだ。困ったことだ。とりあえす、今回は政権選択ではなく、政権の暴走に待ったをかけるのはどこなのかしか選択肢はない。
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