米抜きTPPのすすめ
「米抜き」と書きましたが「米」は「コメ」ではなく「アメリカ」です。
TPPについては、動きがあるごとに取り上げてきました。最初の視点は、経済的に力が落ちてきたアメリカが、経済力をつけてきている環太平洋諸国を巻き込んで、何とかアメリカの役に立つようなシステムを作り上げたい、と考えてやっていることだから、何となく胡散臭いと見ていました。
しかし、現実に交渉が進展し、大筋合意が見えてくるころになって、見方が変わりました。
これは環太平洋諸国にとって、経済発展を刺激する、経済発展への努力の道筋をつける前向きなものになるのではないか、という様相が見えてきたからです。
アメリカを代表して交渉に当たったフロマン代表の理念や人柄もあったのかもしれません。日本の甘利代表も、フロマン代表とは肝胆相照らす仲となったようでした。
という事になりますと、これは必ずしも アメリカの利害を優先するものにはなりません。アメリカも立派になったなと思っていましたら、トランプ政権は「TPPなどクソくらえ」という事なのでしょう。公約第1条で離脱です。
アメリカ・ファーストを掲げるトランプ政権が離脱を表明したという事は、つまりは「TPPはアメリカのためでなく環太平洋諸国のためのものになった」という事の間接的な証明でしょう。
今、アメリカ抜きの11カ国でTPPを生かして使おうという構想が出てきています。いまのTPPならば、環太平洋諸国のために生かして使うことは十分可能なのではないでしょうか。自国の利害より、参加国すべてにプラスというシステム作りが可能と考えるからです。
勿論、本来の精神として、共存共栄、参加国の「共生」を考える日本の役割は重要でしょう。
覇権国からずり落ちようとしているアメリカが、また世界と共にと考えたとき、そのレールを示す事にもなるでしょう。
世界が統合から分断に動くのかとも見える今日、国際相互理解、国際協力はますます大事になっています。日本は一貫して、地球市民の相互理解、協力・交流、共生と発展への強い志向を世界に発信し続けるべきでしょう。
(ところでISDS条項は、11カ国でよく話し合うことが必要なように思われます。)
「米抜き」と書きましたが「米」は「コメ」ではなく「アメリカ」です。
TPPについては、動きがあるごとに取り上げてきました。最初の視点は、経済的に力が落ちてきたアメリカが、経済力をつけてきている環太平洋諸国を巻き込んで、何とかアメリカの役に立つようなシステムを作り上げたい、と考えてやっていることだから、何となく胡散臭いと見ていました。
しかし、現実に交渉が進展し、大筋合意が見えてくるころになって、見方が変わりました。
これは環太平洋諸国にとって、経済発展を刺激する、経済発展への努力の道筋をつける前向きなものになるのではないか、という様相が見えてきたからです。
アメリカを代表して交渉に当たったフロマン代表の理念や人柄もあったのかもしれません。日本の甘利代表も、フロマン代表とは肝胆相照らす仲となったようでした。
という事になりますと、これは必ずしも アメリカの利害を優先するものにはなりません。アメリカも立派になったなと思っていましたら、トランプ政権は「TPPなどクソくらえ」という事なのでしょう。公約第1条で離脱です。
アメリカ・ファーストを掲げるトランプ政権が離脱を表明したという事は、つまりは「TPPはアメリカのためでなく環太平洋諸国のためのものになった」という事の間接的な証明でしょう。
今、アメリカ抜きの11カ国でTPPを生かして使おうという構想が出てきています。いまのTPPならば、環太平洋諸国のために生かして使うことは十分可能なのではないでしょうか。自国の利害より、参加国すべてにプラスというシステム作りが可能と考えるからです。
勿論、本来の精神として、共存共栄、参加国の「共生」を考える日本の役割は重要でしょう。
覇権国からずり落ちようとしているアメリカが、また世界と共にと考えたとき、そのレールを示す事にもなるでしょう。
世界が統合から分断に動くのかとも見える今日、国際相互理解、国際協力はますます大事になっています。日本は一貫して、地球市民の相互理解、協力・交流、共生と発展への強い志向を世界に発信し続けるべきでしょう。
(ところでISDS条項は、11カ国でよく話し合うことが必要なように思われます。)