異次元緩和から出口模索へ?
異次元金融緩和で日銀は年間80兆円の国債を買うというペースで市中にカネを流すとしていましたが、最近このペースが落ちて来たようです。
異次元緩和もそろそろ、その役割を終える時期が来ているようです。
昨年9月、日銀は量的緩和から 長期金利を重視し、量的緩和はその手段と位置付けるといった新方針を出しましたが、黒田総裁としても、マイナス金利導入が思惑外れの結果になって以来、金融緩和の出口への模索を続けているのでしょうか。
今年の5月には、国会で、 出口戦略について言及しましたが、具体的な内容には至らなかったようです。
もともと、アメリカと同じ2%インフレの達成を目指すという形で異次元緩和を続けてきたのですが、アメリカはインフレになりやすい国、日本はインフレになりにくい国ですから、同じ目標には無理があります。
前白川総裁はアメリカが2%インフレ目標を言った時、 日本としては1%を考えるとしていましたが、この方が現実的でしょう。
いずれにしても、2%達成などは現状では不可能でしょうし、それに固執すればするほど、金融緩和の悪い副作用が酷くなりそうです。
現にマイナス金利は、金融機関の収益性だけでなく金融システムにも悪影響を及ぼしているようですし、 本来非合理的なものですから、長く続けることは出来ないはずです。
ゼロ金利ですら、財団運営などに支障をきたすだけでなく、年金システムに致命的な損傷を与え、確定拠出などという奇妙な年金制度を生み落としています。
おカネが人間の生活にとって大事なものならば、金利がついて当然、金利が付かないのは異常状態なのです。
上図は異次元緩和政策の結果積みあがった日銀の国債保有率(発行された国債の4割を日銀が持っている)のグラフ(資料:日銀「資金循環表」)ですが、事ここに至っては、副作用の方が心配と日銀も、国債購入の抑制に入ったという事でしょう。
異次元緩和からの出口の模索は、日銀にとっては大変でしょうが、政策変更を明確にして、国民や企業に、新しい金融政策のあるべき方向を示す時期がそろそろ来るような気がしています。
異次元金融緩和で日銀は年間80兆円の国債を買うというペースで市中にカネを流すとしていましたが、最近このペースが落ちて来たようです。
異次元緩和もそろそろ、その役割を終える時期が来ているようです。
昨年9月、日銀は量的緩和から 長期金利を重視し、量的緩和はその手段と位置付けるといった新方針を出しましたが、黒田総裁としても、マイナス金利導入が思惑外れの結果になって以来、金融緩和の出口への模索を続けているのでしょうか。
今年の5月には、国会で、 出口戦略について言及しましたが、具体的な内容には至らなかったようです。
もともと、アメリカと同じ2%インフレの達成を目指すという形で異次元緩和を続けてきたのですが、アメリカはインフレになりやすい国、日本はインフレになりにくい国ですから、同じ目標には無理があります。
前白川総裁はアメリカが2%インフレ目標を言った時、 日本としては1%を考えるとしていましたが、この方が現実的でしょう。
いずれにしても、2%達成などは現状では不可能でしょうし、それに固執すればするほど、金融緩和の悪い副作用が酷くなりそうです。
現にマイナス金利は、金融機関の収益性だけでなく金融システムにも悪影響を及ぼしているようですし、 本来非合理的なものですから、長く続けることは出来ないはずです。
ゼロ金利ですら、財団運営などに支障をきたすだけでなく、年金システムに致命的な損傷を与え、確定拠出などという奇妙な年金制度を生み落としています。
おカネが人間の生活にとって大事なものならば、金利がついて当然、金利が付かないのは異常状態なのです。
上図は異次元緩和政策の結果積みあがった日銀の国債保有率(発行された国債の4割を日銀が持っている)のグラフ(資料:日銀「資金循環表」)ですが、事ここに至っては、副作用の方が心配と日銀も、国債購入の抑制に入ったという事でしょう。
異次元緩和からの出口の模索は、日銀にとっては大変でしょうが、政策変更を明確にして、国民や企業に、新しい金融政策のあるべき方向を示す時期がそろそろ来るような気がしています。