コロンビア発の涼風
3日前、6月26日に、FARC(コロンビア革命軍)の武装解除が完了したというニュースが昨日入ってきました。
紛争の絶えない今日の世界情勢の中で、政府と反政府勢力とが、話し合いで合意し、闘争を終結させたというのは、現実には両者にとって容易でない事だったのでしょう。
それを乗り越え手の和平実現は、まさに一陣の涼風がコロンビアから世界に吹いたと言えるのではないでしょうか。
FARCは1964年キューバ革命などの影響もうけて結成と言われていますが、かつては中南米最大の反政府武装組織と言われていました。
この所、このブログで書いている格差問題に関連させて言えば、この結成も国内の大きな所得格差が背景になっていたことは明らかです。しかし、ここでも、旧来の一部権力者による政権の打倒を目指した革命運動は、麻薬や要人誘拐といった非合法活動で資金を得て活動を支えるといった反人間的なものに堕していかざるを得なかったようです。
気持ちの上ではより良い社会を目指す革命と思いながら、反社会、非人道的な活動をすることは、やはりその運動の指導者達にとっても、時には内心の苦しさを感じさせるものでは無かったでしょうか。
半世紀を経て、サントス大統領とロンドニョFARC司令官の間で話し合いが始まり、1915~16年、国連の仲介もあり、紆余曲折を経ながらも進展を続け6月26日に武装解除が完了というニュースになったのでしょう。
この交渉の中では、政府、反政府双方の指導者の深い知恵が大きな役割を果たしているように感じるところです。互いに殺戮を繰り返していた相手ですが、政府も認めて、FARCはこれから政治勢力としての存在になるとのことです。元大統領の中にはFARC殲滅の主張もあったようですが、それを乗り越えての和平合意です。サントス大統領は昨年ノーベル平和賞を受けました。
このニュースで何よりも「人間の本当の気持の表出」を感じたのは、武装解除された若い男女の兵士たちが、戦闘服からいろとりどりのTシャツになり、安心できる生活を心から歓迎しているような表情が見える写真でした。
3日前、6月26日に、FARC(コロンビア革命軍)の武装解除が完了したというニュースが昨日入ってきました。
紛争の絶えない今日の世界情勢の中で、政府と反政府勢力とが、話し合いで合意し、闘争を終結させたというのは、現実には両者にとって容易でない事だったのでしょう。
それを乗り越え手の和平実現は、まさに一陣の涼風がコロンビアから世界に吹いたと言えるのではないでしょうか。
FARCは1964年キューバ革命などの影響もうけて結成と言われていますが、かつては中南米最大の反政府武装組織と言われていました。
この所、このブログで書いている格差問題に関連させて言えば、この結成も国内の大きな所得格差が背景になっていたことは明らかです。しかし、ここでも、旧来の一部権力者による政権の打倒を目指した革命運動は、麻薬や要人誘拐といった非合法活動で資金を得て活動を支えるといった反人間的なものに堕していかざるを得なかったようです。
気持ちの上ではより良い社会を目指す革命と思いながら、反社会、非人道的な活動をすることは、やはりその運動の指導者達にとっても、時には内心の苦しさを感じさせるものでは無かったでしょうか。
半世紀を経て、サントス大統領とロンドニョFARC司令官の間で話し合いが始まり、1915~16年、国連の仲介もあり、紆余曲折を経ながらも進展を続け6月26日に武装解除が完了というニュースになったのでしょう。
この交渉の中では、政府、反政府双方の指導者の深い知恵が大きな役割を果たしているように感じるところです。互いに殺戮を繰り返していた相手ですが、政府も認めて、FARCはこれから政治勢力としての存在になるとのことです。元大統領の中にはFARC殲滅の主張もあったようですが、それを乗り越えての和平合意です。サントス大統領は昨年ノーベル平和賞を受けました。
このニュースで何よりも「人間の本当の気持の表出」を感じたのは、武装解除された若い男女の兵士たちが、戦闘服からいろとりどりのTシャツになり、安心できる生活を心から歓迎しているような表情が見える写真でした。