tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

世界史に果たすプーチンの役割

2022年11月14日 11時38分44秒 | 国際政治
人類の歴史は権力の興亡、その興亡を引き起こす手段としての数多くの戦争で彩られてきていることは残念ながら認めなければなりません。

地球が人類にとってそんなに広いものではないことが解ってからも、第一次世界戦争、第二次世界戦争という二度にわたる世界戦争を経験し、その最後には日本に2発の原爆が落ちることになりました。

そして、最終兵器と言われる原爆は人類そのものの存在を否定する可能性すら持つと言われ、人類の平和共存へ意識は強まり、日本のように戦争放棄を憲法で謳う国も出て、戦争より平和、その中での経済開発という「競いの文化」意識は急速に広まったようです。

然し人間の本性はそう簡単に変わらないのでしょうか、「競いの文化」より「争いの文化」を好む人もいて、自由な思想、民主主義の政治体制を、力でリードする機会を狙う動きも残っています。

自由世界が一般化する争いのない社会が進む中で、ポピュリズムを活用して独裁的な行動を選んだり、軍の力を握って独裁者となるリーダーなどの残存が近年一部ですが目立つようになって来ていたように思います。

その、最も極端な例がプーチンでしょう。
プーチンについては、改めて述べる必要はまったくないと思いますが、ロシア帝国、ソビエトロシアの復活と自らがその皇帝の地位に就こうという願望に従って、1億5000万のロシア国民を意のままに動かすことを考えているようです。

世界トップの数の原爆を保有し、20年以上もかけて作ってきた自らの統治機構を利用して、その可能性に賭けたのでしょうが、その時代錯誤は民心よりずっと遅れてしまっていて、すでに多くの民心は離れ、軍や官僚の一部に支えられた危うい存在でしょう。

期待した軍事力は弱体化、最後の手段は核戦力と「原爆」で世界を脅してみても、それは自殺行為と解っていてのことでしょう。

先の事は解りませんが、これからも多分人類の世界史は、長く長く続くでしょう。その中でプーチンは、独裁性が人類を幸せにしないという事を最終的に「駄目押し」したリーダーという事になるのではないでしょうか。

その日が出来るだけ早く来ることを願って、世界人類はそれぞれの形で、協力し努力すべきでしょう。