tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

日本人のエネルギーレベルについて

2023年11月20日 15時01分29秒 | 文化社会
日本人のエネルギーレベルについて
日本人は、基本的にエネルギー・レベルが高い国民だと考えています。このブログでも、折に触れてそんな指摘をしてきました。

1990年台から日本経済が極度の不振に陥ってからでも、元気で頑張っているのがゲームやアニメの世界でしょう。

一時、嘗ての通産省が、世界で人気の日本アニメを産業として把握しようとしたことがあったようですが、その後諦めたようです。(諦めてくれて良かった!)
そんな事に関係なく、日本のアニメは世界の重要な文化(もうサブカルチャーではない)としてますます元気なようです。

もう随分以前から日本では、テレビを点ければ食べ物を作るか食べるかの場面にぶつかる、というような状況ですが、その結果が「和食がユネスコの無形文化遺産に指定」という事になり、日本の食文化は世界に名を馳せて、世界の至る所で日本食ブーム、更にインバウンド盛況の要因にもなっているようです。

スポーツでも最近の日本は大変な頑張りです。
野球と言えば、アメリカのメジャーリーグですが、そこで活躍する日本選手はどんどん増え大谷選手は野球世界のシンボル的存在、世界選手権では日本が優勝しても誰も驚かないというれベルになりました。

その他、柔道は別としても、常勝ともいえるような体操、フィギュアスケート、スキージャンプ、最近ぐんぐん力をつけて来ているサッカー、ラグビー、バスケットボールなどなど、多様な外来スポーツで日本は力をつけて来ているようです。

日本人は特に体格が優れているわけではありません。しかし、和食の効果でしょうか(?)、最近体格も随分良くなってきました。
更にその上に、バスケットでいえば、3点シュートのような技術的なところでその特徴を発揮しているようです。

また、チームプレー、団体競技でその特性を発揮するという事が言われます。
勿論、個人々々の力が優れて来た事は当然ですが、団体戦で特に力を発揮するという側面は、ある意味では企業経営、企業活動でも共通な面があるようです。

力の平行四辺形ではありませんが、個人々々のベクトルが一斉に同じ方向を向いた時、合は最大になります。にほんじんの得意な「人間集団の強み」でしょう。

経済活動では、この所30年も世界ランキングを落とし続けている日本ですが、同時に、日本人のエネルギーが存分に発揮されている分野が広く存在しているのです。

今朝の朝日新聞の2面を開いた時下段の経済図書の広告に目が行きました。
その中で気になったのが『プア・ジャパン』-気が付けば貧困大国-(野口悠紀雄)でした。
確かに、気が付かない内に、貧困家庭の子供が6人に1人と言われたり、1人当りGDPが世界4~5位から28位に転落したり・・・です。

こうした文化やスポーツの躍進と経済の凋落というギャップの原因は何なのでしょうと考え込むところですが、原因はかなりはっきりしていると思っています。

日本人は元々エネルギー・レベルが高いのです。高いエネルギー・レベルが、自由に伸ばせる条件があれば、そこに噴出して伸ばしていかないと気が済まないという事ではないでしょうか。

それなのになぜ経済の不振なのですかと言えば、それは多分、経済については伸ばしにくい条件がそろっているからでしょうという答えが返ってきそうです。

前回の記事も含めて、この所取り上げているこのブログをご覧いただければ、そのあたりはご実感いただけるのではないかと思うところです。

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