tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

原案通りに決まる方がおかしいのでは?

2025年02月18日 12時45分40秒 | 政治

国家予算の審議が続いています。

今国会では与党が過半数でないので、修正もありうるといった事は始めから言われていました。

どんな会議でも、事務局が原案を出して、それを審議するために、みんなが集まって議論をして、良い意見は取り入れて「皆さんの知恵を集めて、お蔭さまでベストの案が決まりました」という事になり、みんなが「良かった、良かった」というのが本来の会議の目的であり、会議の機能ではないでしょうか。

今回の国会は、やっとそういった真面な会議に近づくことになって、本来の国会の姿を見せてくれるだろうと思っていました。

そしてそれが、実現する雰囲気も生まれ、夫々の党が自説に固執するという今までの癖が抜けきらない所があるとしても、まあまあ良かったという事になるのだろうと思っていました。

各党も、特に野党第一党の立憲民主党も、少数与党なのだから予算成立を人質にとって、成立を遅らせて、与党の失点にするなどという事は考えず、年度内の予算私立を大事にするという考え方を明らかにしています。

自民党が野党の時はいろいろあったようですが、予算成立を人質にとるという事は、国民を人質に取るという事でしょう。

期限通りに良い予算を作り上げ、スムーズな執行を可能にして、国民を安心させることが国会議員の責務でしょう。

こうした国会議員の良識、野党を含めた、国民全体のことを考えるという姿勢が生まれて当たり前と多くの国民は考えているのではないでしょうか。

そうした中で、何となく違和感を感じるのが、マスコミの表現です。 

というのは、多くのマスコミのニュースが、石破総理が予算案の修正しますと表明したことを、何か大変なことが起きたようなトーンで報道しているのです。

今まで、自公が絶対多数で、いざとなれば、シレッとして強行採決をやっていたという事が続いたので、総理が予算案の修正を表明したのは「破天荒」なことという感じを持っているのかもしれません。

しかし真面に考えれば、修正があるのは当たり前の事で、今まで与党がやってきたことが異常なことだった、という視点がはっきり出てほしいというのが、「違和感」の原因のようです。

マスコミにはマスコミの流儀があるのかもしれませんし、確かに、石破総理は、不器用に、馴れない事をやっているのかもしれません。

今までも、これからも、望ましいのは、国会審議で、原案がより良いものになっていくのが当たり前の姿だという事に、たとえ与党が過半数であっても、今後はなっていく事ではないでしょうか。そうなっていく事を願うところです。


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