民主主義のつもりでいたらいつの間にか独裁主義的になっていた。
これは良くあることです。例えばアメリカではトランプ政権が独裁的な色彩を強め、アメリカ社会を分断することになりました。
日本でも、安倍政権の政治姿勢は官邸独裁などと言われましたし、今の岸田政権も支持率23%になっても自分の主張を曲げず、国民の心配を無視しています。
民主主義というのは病気に罹り易いのです。国民が真剣に政権の行動を監視していないと政府の行動は国民の意識とずれてきます。
独裁者になる人は、往々魅力的で、カリスマ性もあり、頼りになるように見え、言葉も巧みです。「頼りになりそう」、「任せれば確りやってくれそう」などと安心しているうちに、独裁者は権力を固めていきます。
独裁者は人々の被害者意識を巧みに利用します。プーチンはNATOがロシアを滅ぼそうとしている」「ウクライナはナチズムだ」とロシアの危機を訴えます。
中国はアメリカや時に日本を敵視して、国内の輿論をまとめ、トランプは中国や日本がアメリカ市場で利益を上げアメリカは損ばかりだ」と言って「アメリカ・ファースト」で支持を掴みました。
日本では、今、中国、北朝鮮の脅威を言っていますが、それを国民がみんなまともに受け止めれば、台湾有事から「新しい戦前」への可能性が高まるでしょう。
幸い日本の世論では、中国との関係は大事にしなければならないという意見が確りありますから、国民は何とか安心していられるのでしょう。
独裁者は通常後継者を育てません(北朝鮮の世襲制は別)。自分が終われば後は野となれ山となれが結果のようでうす。後の国民は大変です。
ところで、民主主義社会のはずが独裁者を生んでしまうといった過ちを防ぐ方法があるのでしょうか。これは結構難しい問題のようです。
人間は時に怠惰で、任せてやってもらえればその方が楽だと思いがちです。この油断を独裁者は巧く利用します。
矢張り、国レベルも含めて、リーダーを選びの選挙の在り方、選挙に対する有権者の真剣な意識が、民主主義の健全化のための必須条件なのです。
このブログでは、それに役立つような「民主主義のトリセツ」が必要と指摘した事は前回、具体的ヒントも含めて触れました。
しかし、これはあくまで「トリセツ」のレベルです。問題の本質はもっともっと深いところにあるのでしょう。
深いというのは、人びとの意識や文化のレベルに関わるからです。国の場合であれば、国民が真面目で、その上に賢明でなければならないという事ではないでしょうか。
日本の国政選挙の投票率の推移を嘗て取り上げましたが、戦後の民主主義社会を作り上げた当時の日本人は、今よりずっと真面目だったようです。今の日本人の50%は、明らかに「油断」をしています。日本の民主主義はすでに病気に罹っているようです。
思い出すのは、戦後の民主主義の導入の国民的動きの中で大変熱心に行われて運動に「ユネスコの目的や考え方を学ぶ活動」があることです。学校でのユネスコ・クラブなどです。
ユネスコ憲章の冒頭の言葉から前回のブログは始まっていますが、ユネスコの精神は平和と民主主義の根幹に関わっています。
ユネスコは本来、「国連教育科学文化機関」United Nations Educational Scientific and Cultural Organization なのです。
象徴的な事象もあります。トランプ大統領の時、ユネスコからアメリカが脱退しました(独裁気質の証明)。バイデン大統領になって復帰を決めています。
出来うれば、ユネスコの活動が、嘗ての日本でのような活発さを取り戻せば、世界の民主主義は一層強靭なものとなり、人類社会は平和と発展中心のSDGsにも叶った姿への人類社会の進路も見えてくるのではないかと思われるところです。
これは良くあることです。例えばアメリカではトランプ政権が独裁的な色彩を強め、アメリカ社会を分断することになりました。
日本でも、安倍政権の政治姿勢は官邸独裁などと言われましたし、今の岸田政権も支持率23%になっても自分の主張を曲げず、国民の心配を無視しています。
民主主義というのは病気に罹り易いのです。国民が真剣に政権の行動を監視していないと政府の行動は国民の意識とずれてきます。
独裁者になる人は、往々魅力的で、カリスマ性もあり、頼りになるように見え、言葉も巧みです。「頼りになりそう」、「任せれば確りやってくれそう」などと安心しているうちに、独裁者は権力を固めていきます。
独裁者は人々の被害者意識を巧みに利用します。プーチンはNATOがロシアを滅ぼそうとしている」「ウクライナはナチズムだ」とロシアの危機を訴えます。
中国はアメリカや時に日本を敵視して、国内の輿論をまとめ、トランプは中国や日本がアメリカ市場で利益を上げアメリカは損ばかりだ」と言って「アメリカ・ファースト」で支持を掴みました。
日本では、今、中国、北朝鮮の脅威を言っていますが、それを国民がみんなまともに受け止めれば、台湾有事から「新しい戦前」への可能性が高まるでしょう。
幸い日本の世論では、中国との関係は大事にしなければならないという意見が確りありますから、国民は何とか安心していられるのでしょう。
独裁者は通常後継者を育てません(北朝鮮の世襲制は別)。自分が終われば後は野となれ山となれが結果のようでうす。後の国民は大変です。
ところで、民主主義社会のはずが独裁者を生んでしまうといった過ちを防ぐ方法があるのでしょうか。これは結構難しい問題のようです。
人間は時に怠惰で、任せてやってもらえればその方が楽だと思いがちです。この油断を独裁者は巧く利用します。
矢張り、国レベルも含めて、リーダーを選びの選挙の在り方、選挙に対する有権者の真剣な意識が、民主主義の健全化のための必須条件なのです。
このブログでは、それに役立つような「民主主義のトリセツ」が必要と指摘した事は前回、具体的ヒントも含めて触れました。
しかし、これはあくまで「トリセツ」のレベルです。問題の本質はもっともっと深いところにあるのでしょう。
深いというのは、人びとの意識や文化のレベルに関わるからです。国の場合であれば、国民が真面目で、その上に賢明でなければならないという事ではないでしょうか。
日本の国政選挙の投票率の推移を嘗て取り上げましたが、戦後の民主主義社会を作り上げた当時の日本人は、今よりずっと真面目だったようです。今の日本人の50%は、明らかに「油断」をしています。日本の民主主義はすでに病気に罹っているようです。
思い出すのは、戦後の民主主義の導入の国民的動きの中で大変熱心に行われて運動に「ユネスコの目的や考え方を学ぶ活動」があることです。学校でのユネスコ・クラブなどです。
ユネスコ憲章の冒頭の言葉から前回のブログは始まっていますが、ユネスコの精神は平和と民主主義の根幹に関わっています。
ユネスコは本来、「国連教育科学文化機関」United Nations Educational Scientific and Cultural Organization なのです。
象徴的な事象もあります。トランプ大統領の時、ユネスコからアメリカが脱退しました(独裁気質の証明)。バイデン大統領になって復帰を決めています。
出来うれば、ユネスコの活動が、嘗ての日本でのような活発さを取り戻せば、世界の民主主義は一層強靭なものとなり、人類社会は平和と発展中心のSDGsにも叶った姿への人類社会の進路も見えてくるのではないかと思われるところです。