P&A-Jという雑誌があります。とても読み外のある雑誌です。編集もとてもスマートでこんな編集ができたらいいなと思ってしまいます。
だいぶ前の号ですが、6号で 毎日新聞の野沢和弘さん(昨年、広通研の総会でお話をしてくださいました。報告書っも出ています。)が、大阪池田小学校事件の宅間守が、事件前の10年間は警察と病院の頻繁な往復であったが、年上の女性と暮らしていた3年間だけは平穏な暮らしをしていたこと、このあいだにも「柱の陰にいる男が俺を殺そうとしている」と叫んだり、ファミリーレストランで「毒が盛られている」と騒いだりしながらも、自分を受け入れてくれる女性がそばにいることで過ごしてきたことを紹介し、
「はみ出したり、ずれたりしながら人間は生きている。
人間とは非効率的なもの。はみ出し、ずれたりするところに人間関係が成り立っている。
ところが、グローバリゼーションをもたらした新自由主義は効率を追求し、人間的な非効率性を許さなかった。
はみ出せない、ずれることができないということで人間関係が結べずに孤立をしていく」
と書いています。