こんなニュースが出とりました。広島湾に浮かぶ似島(にのしま)が手話では「ドイツ」と表すのんを見て、なんでやろうと思ったのがきっかけで鳴門のドイツ館まで見学に行きました。
そいで、10年余り前に出したんがこの本「似島はドイツ」、広通研にはたくさんありますんで注文してください。広島の手話の地名についてもいろいろと書いています。
映画「バルトの楽園」の第1次大戦鳴門の収容所
第1次世界大戦時、ベートーベンの交響曲第9番を、徳島県鳴門市の収容所で日本で初めて演奏した、ドイツ人捕虜の1人とみられる写真を、収容所の資料を収蔵する市ドイツ館が発見した。
95年前の6月1日に収容所で行われた第九の初演は、映画「バルトの楽園(がくえん)」でも描かれたが、同館によると当時、第九を歌った捕虜の写真は見つかっていなかったという。
捕虜の名前はヘルマン・ヴェーゲナー。1918年(大正7年)6月1日、「板東俘虜(ふりょ)収容所」の約80人が仲間を元気づけるために初演奏した際、独唱した4人のうちの1人として、演奏会のプログラムに名前が掲載されていた。ソプラノを担当したとみられ、収容所で発行された新聞で何度も絶賛される美声の持ち主だったという。
写真は15年8月にヴェーゲナーが同収容所に移送される前にいた愛媛県の収容所で、新聞を読みながらくつろいでいる様子が写っている。別の捕虜の親族が持っていたアルバムの中に収められており、親族の知人を通じて同館が昨年5月に購入。写っていた部屋の名札などから、本人とみられるという。
川上三郎・ドイツ館長は「収容されていた捕虜の名前は名簿で残されているが、特定の人物がどんな姿をしていたかまでわかることはめったにない。今回は第九の初演に参加した人物という点で貴重だ」と話している。(川本修司) (2013年5月31日読売新聞)