虚実の端境で
行き先の分かっている行き先など
たった一つもない
瞬間こそが唯一の現実の
何時でも
そんな剣が峰を
亘ってゆく身なのだHITOは
それゆえ
目的は掲げているにしても
それは大方は幻にしか過ぎず
鮮明に描ける明日など
誰にも
たった一行の確たる記述さえ
我がものにはできない
HITOはそんな虚実の端境で
イノチを繋ぐ日々を生きる
何を起動力に
何を原動力に
何を推進力に
イノチを運んでゆくのかが
それぞれの一生のthemeになるのだ
何を糧に?
僕にももちろん
明確な十戒は無いのだが
そのことを自覚する精神が
先ずは
明日から掴み取れる
今日の一歩を印すだろう
04/25 06:34 万甫