降って来るもの

写真と散文とぽえむ

病ひ

2021-04-27 21:00:04 | 詩23 鄙の

病ひ

 

僕は病んでなどいない

ただ少し

偏狂者の気はあるかも知れぬ

近視眼的に見れば

何人もの我が身と同居することも

その一例に成るかも知れぬ

時として

収拾の付かない恣意にも

そのレッテルが張られるかも知れぬ

謹厳実直,かと思えば,朝令暮改

手懐けられぬ想念には

深編笠を装う癖は

病ひを知られたくない,方便

 それでも,この僕は

世情の海を泳ぎ,時間の峰々を渉る

 それだから,僕は

余人が落胆する程の病ひ持ちじゃないのだ

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ふるさと行~無垢のoasis~

2021-04-27 07:42:39 | ふるさと

     

 

無垢のoasis

 

高揚と鎮静と安堵と

此処を訪ねると

僕は何時でも

心情の基本のような

幾つかの想いに包まれる

 人には必ず生まれた場所が在るように

 誰にも精神の古里が有るように

 僕は此の鄙の自然の中で胚胎したのだ

その事実が

細胞に紛れ,血液に混ざり

折り折りに,清新な無垢を想起させる

 雑念に身動きとれぬトキには

此処に帰還すればいい

何時でも

この空間は身動ぎもせず

 HAHAの懐のように

疲れた僕を抱擁してくれる

 物憂げな心身を

黙って愛撫してくれる

 

御衣黄が咲く

スノーフレークが咲く

椿が咲く

石楠花が咲く

八重🌸が咲く

一篇のUtaを詩って

現実に帰る

                 04/27 08:03 まんぼ

 

 

 

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狡猾卑小-祷り-

2021-04-27 05:30:42 | 詩23 鄙の

 

      狡猾卑小-祷り-

 

大自然を前に見据えて

國も,地域も,ましてや,人種や,男女や老若に

何の隔てが有ろう

如何なる障害も存在しない

 誰にでも分け与えられる空の青

 誰をも生かすoxygenの潤沢

 誰も彼も容認の蒼い惑星Earth

卑小なる人類は,狡猾なHomo sapiensは

その自然に線を引き,地域を主張し

奪い合い,弄び,変質させ,在りと有る残虐を加える

 何という愚か者

けれど、砂粒の己が出来ることなど無い

声高に否を訴えても

誰の胸にも届かない

 唯,其其にある人生というイノチの

”其処まで”の健全を

無心に祷るしかない

”其処まで”の距離と時間が

ほんの数日でも多かれと

唯,只管,祷るしかない

 

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