日中友好協会所沢支部の支部長の山口榮一さんが自費出版した「入郷髄俗」を読ませてもらいました。
筆者は元小学校の教師で、退職後一念発起、中国に渡り七年間、日本語教師をしたそうです。
中国・山西省の奥地での奮戦記です。
帯の紹介文です。生徒は大学生だったようです。
如何に学生とコミを図ったか その苦労の跡が伺われます。
帯の裏の目次です。
読んでみて、「さすがに元小学校の先生だ!」と感心することが色々ありました。
日本の生活も理解してもらうために「浴衣着付け病室」を開いたり、街頭で即席のカラオケをあってみたり、寅さんの映画を観たり、私などには発想さえ出来ないことばかりです。
夏休みを利用しての自転車乗り講習会も面白かったです。中国の奥地の山々の中で暮らす人たちは平素、自転車に乗ることはなかったそうです。平地に来て急遽、自転車に乗る楽しさを味わってもらったそうです。
読んでいて、私もそんな冒険が出来ればいいな~と思いましたが、勇気も・才覚もありません。
驚いたのは、「男はつらいよ」の山田洋二監督に送り、読んでもらい礼状をもらったそうです。また、自費出版は初版だけが多いのですが、第2刷も出版したそうです。それだけ誰が読んでも面白い本だったのでしょう。
謹呈していただき、山口さんに感謝です。