明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(182)”森”の展覧会と、「アトミックサイト」展へのお誘い

2011年07月04日 23時30分00秒 | 明日に向けて7月1~31日
守田です。(20110704 23:30)

福島第一原発事故に関連した二つの展覧会が、7月後半から8月上旬に
かけて行われます。"森"の展覧会と、イルコモンズ監修「アトミック
サイト」展です。どちらも友人が主催しています。お近くの方、ぜひ
お越しください。僕も何とか時間の都合をつけて行こうと思います。

以下、案内を貼り付けます。

************************

"森"の展覧会

美しい日本の木々・土・水―未来が脅かされている。
今何が起こっているのか、何をすべきか、見つめなおそう。

■2011年7月16日~31日 金・土・日・祝 全9日間

様々な作家さんの寄贈作品を展示・販売し、今起きていることを見つめ
直す場にするとともに、売上をオペレーション・コドモタチ(下記参照)
の活動支援金に寄付する。

■展覧会サイト
http://forests716.blogspot.com/
■支援金先プロジェクト
オペレーション・コドモタチ
ヒップホップMCのDELI(NITRO MICROPHONE UNDERGROUND)と映像ディレク
ターの横川圭希が発起人となってスタートした、高濃度汚染地域から子
供たちとその母親を最優先に避難させることを当面の目的としたプロ
ジェクト。

【公式サイト】 http://www.opkodomotachi.com/
【公式ブログ】 http://ameblo.jp/opchild/【公式twitter】 http://twitter.com/opkodomotachi

■ギャラリー容
東京都杉並区久我山3-31-5
京王井の頭線 久我山駅 徒歩5分
駅南口から神田川遊歩道を吉祥寺方面へ
Googole Map http://bit.ly/mAcPDt

■DM ご案内状(web上で閲覧可)
http://bit.ly/k60Wz2
_______________________________________
■企画展示
「オペレーション・コドモタチ」活動記録/パネル、映像、資料など

■作品展示/販売
会場内では作品にキャプションはつけず、作家名・作品名のわからない
状態で展示。多様な作品が集まるため、その方がおもしろそうだという
試み

■関連イベント
アコースティックライブ/トークショー
_____________________________________

なお、出品作家は随時更新し、これからも増えていく予定です。
まだ受け付けていますので呼びかけ・応援の程宜しくお願いします。
また今回お知らせはがきの印刷・郵送は行っておりません。
ご案内メールを送信させていただいた各皆様方にDMをダウンロードして
いただき、必要なぶんだけ印刷をお願いしています。
ご理解・ご協力をお願いします。

■印刷用A4サイズご案内状(ダウンロード)
http://bit.ly/l4x4e3

展覧会 企画・運営担当
--------------------------------------------------------
山本 洋輔
mobile:090-4269-1980
e-mail:yosukey04@gmail.com
twitter

facebook
http://about.me/yosukey/
--------------------------------------------------------

"森"の展覧会
http://forests716.blogspot.com/

【展覧会専用】forests716@gmail.com
【森 妙子】morinet@sepia.plala.or.jp
【奈良 敏弥】 analog.bless@gmail.com




****************************

▼イルコモンズ監修「アトミックサイト」展

[日時] 2011年7月18日(月)-8月7日(日) 14:00-20:00(予定)※25(月)
/26(火)/1(月)/2(火)は休館

[場所] 東京・現代美術製作所 東京都墨田区墨田1-15-3 
TEL:03-5630-3216 WEB:http://www15.ocn.ne.jp/~g-caf/ 
※入場無料
※冷房設備なし

「夢の原子力エネルギーから、悪夢の原発事故までの半世紀」をサブカ
ルチャーの視点から回顧し、3.11以後のカウンターカルチャーを展望し
た「アトミックラウンジ」は予告篇にすぎませんでした。2011年5月、東
京神保町の「路地と人」で限定公開された「アトミックラウンジ」アー
カイヴ展が、「アトミック・シアター」「アトミック・リサーチラボ」
「アトミック・デモ・ギャラリー」とともに東京墨田区の「現代美術製
作所」に出現します。日本全国に点在する「原子力発電PR展示施設」
に対抗し、「ファンタジー」としての「原発安全神話」脱構築する反/脱
原子力PR施設、それが「アトミックサイト」です。「フクシマ以後、
安全を語ることは野蛮である」。「NO PLACE TO HIDE=もはやかくれる
場所はない」。幻想でも空想でもなく、いま・そこにリアルなものとし
てある、みえない・きこえない「フォールアウト」※を生きのびるため
の、知と実測と抵抗のシェルターへ、どうぞお越しください。
(※放射性物質の降下)

■特設サイトブログ(仮)と予告篇
http://atomiksite.wordpress.com/

[主催] イルコモンズアカデミー
[参加] 石川雷太、伊東篤宏、Julia Leser & Clarissa Seidel、
中村友紀、山川冬樹、吉田アミ
[協力] 現代美術製作所、路地と人、IRA、いるといらとそのなかまたち、
素人の乱、MAPPIN PROTEST TOKYO、東京砂場プロジェクト、測定器47台プロ
ジェクト、市民放射能測定所、原田企画、藤原夏来


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明日に向けて(181)原発再稼働問題に揺れるマスコミと、玄海1号機等の脆弱性について

2011年07月03日 09時00分00秒 | 明日に向けて7月1~31日
守田です。(20110703 09:00)

原発再稼働問題について、毎日新聞が、マスコミ大手各社の論調を取材
し、社説として発表しています。このところ、脱原発の姿勢を鮮明にし
始めた毎日新聞、各社との違いを際立たせています!

これによると、朝日新聞は

「老朽化した原子炉など「リスクが大きいものは再稼働を認めないとい
った仕分け」を求め、玄海に関連して、安全性の検討や周辺自治体を含
む地元の理解を得る努力の不足を理由に「再開に踏み切るのは拙速に過
ぎないか」と述べた。」

とされており、原発推進から、危険なものは止めるという方向に転換し
てきていること点が指摘されています。

支持を表明しているのは産経新聞です。

「これに対し、再稼働に明確な支持を表明したのが産経だ。運転再開は
地元自治体の了解というより政府の判断で行うべきだとの考えを示し、
玄海の再稼働に向けた動きを「歓迎したい」と評価、「ひとつひとつ再
稼働を実現させていくことが、政府の責務である」と強調した。」

態度をあいまいにしているのが、読売新聞と日経新聞

「読売、日経は、安全確保と運転再開を両立させる必要性を論じたが、
安全宣言や玄海の再稼働要請の是非に関する評価はなかった。」

揺れるマスコミ各社の動向を的確にとらえた分析ですね。ここには世論
が大きく転換しつつあることに対して、いかに対応しようとしているの
か、大手マスコミが態度を変えつつあることが反映されている。つまり
マスコミが世論を作っているのではなく、世論を後追いしているのがマ
スコミであることがよくあらわれています。

もっと脱原発の声を強めて、朝日新聞をはっきりとした脱原発に、読売
新聞と日経新聞も脱原発にと動かしていきましょう。


続いて、脆弱化が懸念される玄海原発1号機について、佐賀新聞が詳しい
解説記事を載せているので紹介します。

「運転開始から36年が過ぎた九州電力玄海原子力発電所(佐賀県東松
浦郡玄海町)1号機の原子炉圧力容器の劣化を判断する指標となる「脆
性(ぜいせい)遷移温度」が大幅に上昇、大学の研究者らは異常として
問題視し、最悪のケースとして容器破損の可能性にも言及している。九
電や国は「安全性に問題ない」と反論。研究者は検証のためのデータ開
示を求めるが、九電は「業界規程に基づいて適正に検査しており、検証
しても結果は同じ。40年目の高経年化評価時にデータを公表する」と
している。

鋼鉄製の原子炉圧力容器は中性子を浴びるともろくなる。電力各社は老
朽化を把握するため容器内に同じ材質の試験片を置いて取り出し、緊急
冷却した場合などに容器が壊れやすくなる温度の境目となる脆性遷移温
度を測っている。劣化が進むほど温度は高くなる。」

というものですが、実は僕は(180)の当初の記述で、この現在運転中の
1号機の脆弱性と、再稼働問題を混同してしまいました。友人から指摘を
受けたので、記述を更新しました。現在停まっていて再稼働がなされよ
うとしているのは、2号機、3号機です。お詫びして訂正します。


この玄海原発1号機に顕著な老朽化は、長年による中性子照射によって、
圧力容器の鋼鉄が脆くなることで深刻化しています。応力腐食割れとい
う現象が起こりやすくなっているのですが、実はもともと原発を設計し
たときには、この応力腐食割れはまだ知られていなかったのでした。

この点について、もっとも雄弁にこの危険性を語っているのは、現原子
力安全委員会委員長の斑目氏です!この、ある意味で非常に説得力のあ
る発言は、映画『六ヶ所ラプソディー』予告編の中で語られているもの。
前にも一度、紹介したのですが、斑目さんの人となりもよく出ているも
のなので、再度、紹介します。まだ見てない方はぜひご覧ください。

なおこの斑目さんの発言を、ある方が自身のブログで文字起しされてい
たのでそれも貼り付けさせていただきました。
ともあれこの映像を見ると、ますます原発は一刻も早く停めなければい
けないことがはっきりします。どうか多くの人とご覧ください。

******************************

社説:論調観測…原発の再稼働問題 安全宣言に疑問と支持

毎日新聞 2011年7月3日 2時30分
定期検査などで停止中の原発の再稼働に海江田万里経済産業相が「ゴー
サイン」を出し、手始めに九州電力玄海原発2、3号機の運転再開につ
いて地元首長に理解を求めた。

この再稼働を目指す政府の姿勢が議論を呼んでいる。まず、安全性の問
題だ。経産相の「安全宣言」は福島第1原発事故の教訓を十分に反映し
た判断なのかどうか。経済や国民生活への影響を考えれば原発の再稼働
を完全否定するものではないが、リスクを極小化する対策と体制の実現
が前提となるのは言うまでもない。

また、政府のエネルギー政策の方向性もはっきりしない。今後、原発へ
の依存を減らすのかどうか、老朽化している敦賀原発1号機や美浜原発
1号機を再稼働させるかどうかについても方針は不明のままだ。

再稼働は「安全」と「経済」をてんびんにかけ、後者を優先させる旧態
依然の姿勢ではないか。こう受け止められるようでは国民を納得させら
れない。

経産相の「安全宣言」から玄海の運転再開要請に至る経緯を踏まえ、毎
日、朝日、東京は再稼働に疑問を投げかける社説を掲載した。毎日は安
全宣言について、緊急対策の有効性への検証に疑問があるうえ、中長期
対策までの「リスクの評価も不透明」で、「老朽化した原発や立地場所
ごとのリスクも考慮されていない」と述べ、説明不足で時期尚早と主張
した。また、玄海に関連して、「規制機関である(原子力安全・)保安
院が原子力推進の立場にある経産省に属することの弊害」を指摘、経産
相とともに保安院が再稼働を要請する行動は「安全確保の信頼感を損な
う」と批判した。

朝日は老朽化した原子炉など「リスクが大きいものは再稼働を認めない
といった仕分け」を求め、玄海に関連して、安全性の検討や周辺自治体
を含む地元の理解を得る努力の不足を理由に「再開に踏み切るのは拙速
に過ぎないか」と述べた。東京も安全性を問題視した。

これに対し、再稼働に明確な支持を表明したのが産経だ。運転再開は地
元自治体の了解というより政府の判断で行うべきだとの考えを示し、玄
海の再稼働に向けた動きを「歓迎したい」と評価、「ひとつひとつ再稼
働を実現させていくことが、政府の責務である」と強調した。

読売、日経は、安全確保と運転再開を両立させる必要性を論じたが、安
全宣言や玄海の再稼働要請の是非に関する評価はなかった。

【論説委員・岸本正人】
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20110703k0000m070091000c.html

***********

玄海原発1号機 想定以上に劣化進行か

佐賀新聞 2011年07月01日
運転開始から36年が過ぎた九州電力玄海原子力発電所(佐賀県東松浦
郡玄海町)1号機の原子炉圧力容器の劣化を判断する指標となる「脆性
(ぜいせい)遷移温度」が大幅に上昇、大学の研究者らは異常として問
題視し、最悪のケースとして容器破損の可能性にも言及している。九電
や国は「安全性に問題ない」と反論。研究者は検証のためのデータ開示
を求めるが、九電は「業界規程に基づいて適正に検査しており、検証し
ても結果は同じ。40年目の高経年化評価時にデータを公表する」とし
ている。

鋼鉄製の原子炉圧力容器は中性子を浴びるともろくなる。電力各社は老
朽化を把握するため容器内に同じ材質の試験片を置いて取り出し、緊急
冷却した場合などに容器が壊れやすくなる温度の境目となる脆性遷移温
度を測っている。劣化が進むほど温度は高くなる。

九電によると、運転開始時の1975年の脆性遷移温度は零下16度。
これまで4回取り出した試験片の温度は、35度(76年)、37度
(80年)、56度(93年)と推移し、2009年は98度に大幅上
昇した。

九電は「試験片は圧力容器よりも多く中性子を浴びる場所に置き、数十
年後の圧力容器の劣化状況を予測するためのもの。98度は2060年
ごろの数値に当たる」と説明。「圧力容器の現在の脆性遷移温度の推定
は80度で、60年間運転した場合でも91度」とし、日本電気協会が
定める新設原子炉の業界基準93度を下回っていることを強調する。
26日の県民説明会でこの問題を質問された経産省原子力安全・保安院
も同様の説明をして「容器が壊れるような状況にはない」と答えた。

ただ、こうした見解に研究者は疑問を示す。九州大応用力学研究所の渡
邉英雄准教授(照射材料工学)は「上昇値は本来の予測値から大きくず
れ、誤差の範囲を超えている。原子レベルで想定外の異常が生じている
可能性がある」と指摘。井野博満東大名誉教授(金属材料学)は中性子
の影響を受けやすい不純物が含まれるなど材質が均一でない可能性を指
摘したうえで、「緊急冷却で急激に温度を下げた場合、圧力容器が壊れ
る可能性がある」とする。

研究者は試験片や検査データが開示されていないため詳しい検証ができ
ないとし、電力各社に情報開示を求める意見も強いが、九電は「今後も
安全な数値で推移すると判断しているので、すぐにデータを提示する必
要はない」としている。
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1968174.article.html

***********

大失言!【原発儲かる】原子力安全委医長【最後は金】2005年斑目
(映画『六ヶ所ラプソディー』予告編より)
http://www.youtube.com/watch?v=zKwOxJuMhPs

斑目:ともかく分かんないけどもやってみようはどうしてもあります
だめ!危ないと、ちょっとでもそういう兆候があったらそこで手を打と
うと恐る恐るですよ

・原子力もそうなんですね

斑目:原子力もそういうところは絶対にあります
だって、たとえばですね
原子力発電所を設計した時には応力腐食割れSCCなんてものは
知らなかったんですよ
だけどまだいろんなそういう分かんない事があるから
あのー、えーっと
安全
安全率?っていうか・・余裕を沢山持って
その余裕に収まるかな?って思って始まってきているわけですよ
そしたらSCCが出てきちゃった
で・・・チェックしてみたら
まぁ、これはこのように収まった
よかったよかった
今まで良かったよかったって来ています
ただし良かったじゃないシナリオもあるでしょうねといわれると思うん
ですよ
その時は原子力発電所は止まっちゃいますね

原子力発電に関して安心なんてできませんよ
せめて信頼して欲しいと思います
安心なんかできるわけないじゃないですか・・・
あんな不気味なもの・・・

・核廃棄物の最終処分をする事に関して技術的に問題なくても
そこを受け入れる場所が・・・

斑目:無ければ今が困っちゃいますもん

・ないですよね
フランスでもイギリスでもまだ決まっていない

斑目:ないですよ~

・それは大きな問題じゃないですか

斑目:だからーあのーえーーっと
基本的に、その、何て言うのかな・・今の路線で
今の路線が本当に正しいかどうかは別として
今の路線かなんかで甲斐があるだろうと思ってるんですよ
というのは
最後の処分地の話しは
最後は結局お金でしょ?
あのー、どうしてもその、えーっと、みんなが受け入れてくれないと
なったらじゃぁ、お宅にはこの・・じゃぁ・・今までこれこれと言っ
ていたけどその2倍払いましょうそれでも手挙げないんだったら5倍
払いましょう10倍払いましょう、どっかで国民が納得することがで
てきますよ

・それは経済的インセンティブと・・・その

斑目:処理費なんてたかが知れてるから
えー多分そのそこは出さないですね

・今は確か最終処分地を受け入れてくれるボーリング調査をさせてく
れるだけで

斑目:すごいお金流してますよね

・20億円ですよ

斑目:あれがたかが知れてるらしいですよ あの世界は

・そうなんですか

斑目:だから原子力発電なんてすごい儲かっているんでしょうね

・ん~

斑目:そりゃぁそうですよー
原子力発電所を1日止めると1億どころじゃない訳ですよね
だから
そう意味からいくと今動いている原子力発電所を潰す気なんてアメリ
カは毛頭ないし日本も電力会社あるものは出来る限り使いたいのがこ
りゃぁもう本音ですよ
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-344.html
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明日に向けて(180)原発再稼働の条件は何一つ満たされていない!

2011年07月02日 23時30分00秒 | 明日に向けて7月1~31日
守田です。(20110702 23:30 0703 09:00更新)

玄海原発2号機、3号機の再稼働の動きが強まりつつあります。
多くの方が指摘しているように、この原発の1号機も、原子炉
が脆弱化している可能性が高く、浜岡原発と並んで特に危険で、
出来る限り早く停める必要があります。ところが九州電力は、
こうした指摘を無視しつつ、2号機、3号機を再稼働しようとし
ています。なんとかこの動きを止めたいものです。

その場合、いかなる観点をおさえておくべきか、整理を試みて
おきたいと思います。このところ、あまりにいろいろな問題が
いっぺんに表面化してきたため、何が問題であるのか、ややも
すると混乱してしまう面もあるように思えるからです。


今回の定期点検中の原発再稼働の動きで問題とされるべきこと
は、一つに福島第一原発事故の要因は津波だけではないという
点です。田中三彦さんの解説で明らかなように、東電のデータ
を解析すると、明らかに1号機は津波前に大きく損傷している。

この点については、明日に向けて(171)(176)で説明し、田中さ
んの発言のノートテークも紹介しましたが、週刊エコノミスト
臨時増刊7月11日号でも、巻頭に田中さんの説明が掲載されまし
たのでぜひお読みください。グラフや図もついています。
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/b3708b03147d12b3864f0c8fc3819642
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/f1914e7352792c89767a9c7585ee4a00

また地震による、マークⅠ型と呼ばれる1号機の損壊は、原子炉
下部にドーナツのように配置されている、「圧力抑制室」での、
水蒸気圧縮の失敗が最も可能性が高いのですが、この点について
も(156)で元設計士の渡辺敦雄さんの説明を紹介しています。
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/08c2c06979501b586a829becf91e1217

実はマークⅠ型原子炉に、構造的弱点があることは、1980年代に
アメリカの原子力規制委員会からも指摘されています。これらの
点は、1号機損壊の構造的理解の要としてあると思います。ぜひ
再度、田中さんや渡辺さんの説明に注目していただきたいです。


さて次に問題なのはシビアアクシデント対策です。玄海原発を
巡る報道を見ていると、上記の点に比較して、あまりきちんと
書かれていないことが気になるのですが、今回の再稼働の理由
には、過酷事故対策ができたということも上げられています。

ここは3つの問題があります。1つに、そもそも福島原発事故
を経た今、シビアアクシデント対策をするということは、その
ような事故がありうることを前提とした運転の容認を住民に
求めていることであるということです。

何度でも強調したいのですが、シビアアクシデントとは、設計
上の想定を越えた事故であり、既存の安全装置が働かなくなる
事故のことです。端的には、格納容器という放射能を外にもら
さないための最後の砦が破られる事故のことです。

そのため水素が漏れ出して爆発する危険性が生じるし、当然に
も、今と同じように、大量の放射能漏れが発生します。その時
に、「これこれの対策をします」と言っているのであって、原
子炉の安全性が崩壊した後のことをさしているわけです。

ここでは、そういう事故の可能性のあるものを認めるのかどう
かが争点にならねばならない。マスコミ各社がここを見抜けな
いのが残念ですが、もっと放射能漏れ覚悟の運転に踏み切ろう
としていることへの批判が必要です。(157)をご参照下さい。
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/dc1ead8555b372bccf88155cfb3ede04


2つにシビアアクシデント対策にまつわる考え方の問題です。
これは非常にあいまいなもので、実際には起こることは皆無に
近いのだけれど、念のために対策を立てて、被害が出る可能性
を0に近づけるというような発想に基づいてきました。

そのため、リアルに実際の事故を想定したものになっておらず、
一つでもそのための装置が故障したら、それでもうお手上げに
なってしまうような脆弱なものでしかないのです。安全設計思
想で常識とされるバックアップが取られてないのです。

今回、このことが鮮明になったのが、実は1号機で行ったと言わ
れていたベントが、「失敗」していたことです。バルブの開放
に失敗したからですが、これもバックアップが取られていなか
った点にこそ問題がある。

この点は後藤政志さんが、6月24日の、東電によるベント「失
敗」についての説明で端的に指摘しています。(179)で取り
上げたので、これも再度参照してください。そもそもベント自
身があってはならないことという田中さんの指摘も重要です。
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/5adde585a50f1a698d6e930662a02b54


3つ目に、このようにシビアアクシデント対策というものは、安
全設計の思想を満たしておらず、全ての原発で設計からやり直す
必要があるのですが、こうしたとらえ返しもなしに、まったく
イージな付け加えがなされようとしていることです。

しかも水素が発生することを前提に、建屋に穴を開けられるよ
うにするとか、安全設計どころか、「子どもだまし」と言わざ
るをえないものばかり。しかもそれすらも、することが決まっ
ただけで、3年ぐらいかけて行っていくものもあります。

つまりかりに、100歩譲って、このシビアアクシデント対策が
有効だとしても、ほとんどの原発でこの対策すらまだ終ってい
ない。数年はかかるのであって、それならば最低でもそれまで
運転を止めるべきだと考えるのが常識です。

この点については、衆議院議員の河野太郎氏のサイト、「ごま
めの歯ぎしり」に、各地の原発に対するシビアアクシデント対
策(予定)一覧が掲載されていましたので、コピーさせていた
だきました。末尾に貼り付けますのでご覧ください。

ちなみに玄海原発については、こう書かれています。
高線量防護服20着配備 平成23年6月末完了予定
格納容器内に静的触媒式水素再結合装置を設置 今後3年程度
他の原発もそうですが、あまりにおざなりの対応です。

そもそもシビアアクシデントになったときに、防護服20着で対応
が効くのだろうか。200着でも足りないのではないか。要するに
ここにもシビアアクシデント対策が、ほとんど起こり得ないこと
へのおざなりの対応としてされていることが透けて見えます。

格納容器での水素発生対策にいたっては、今後3年程度で行うと
空約束をしているだけ。要するにまだ何もしていないのです。
それでなぜ対策ができたというのだろうか。バックアップがな
いどころか、当の対策すらまだできていないのです。


まとめます。
福島第一原発事故の要因を、津波だけに限定しようとする政府・
保安院に対し、事故が地震による損壊から始まったことを追求し、
耐震設計上の欠陥の問題として、全ての原発はもはや運転して
はならないことを突きつける必要があります。

またシビアアクシデント対策とは、放射能漏れ事故を前提とした
ものであることをもっと鮮明にするとともに、その対策も余りに
脆弱で、ほとんど何の追加もなされておらず、再稼働の条件は、
何も満たされていないことをハイライトする必要があります。

以上の点を押さえながら、「再稼働はやめよ」という声を、さら
に高めていきましょう!

***********************

原発の安全確認はどこまでできているか

河野太郎公式ブログより 2011年06月22日
http://www.taro.org/2011/06/post-1035.php

北海道電力泊原発
高線量防護服10着配備 平成23年7月末完了予定
格納容器内の水素を処理する装置の設置 今後3年程度

東北電力東通原発
高線量防護服10着配備 平成23年7月末完了予定
原子炉建屋内への水素検知器設置 平成24年度内完了予定
原子炉建屋頂部へのベント装置設置 平成24年度内完了予定
ホイールローダ1台配備 平成23年6月中完了予定

東北電力女川原発
電源確保に必要な資機材の配備 平成23年7月中完了予定
高線量防護服10着配備 平成23年7月末完了予定
水素放出用穴あけ作業必要機材配備 平成23年7月中完了予定
原子炉建屋内への水素検知器設置 平成24年度内完了予定
原子炉建屋頂部へのベント装置設置 平成24年度内完了予定
ホイールローダ1台配備 平成23年6月中完了予定

東京電力柏崎刈羽原発
高線量防護服10着配備 平成23年7月末完了予定
原子炉建屋内への水素検知器設置 平成24年度内完了予定
原子炉建屋頂部へのベント装置設置 平成24年度内完了予定
ホイールローダ2台配備 平成23年度上期配備予定
パワーショベル3台配備 平成23年度上期配備予定

東京電力福島第二
高線量防護服10着配備 平成23年7月末完了予定

中部電力浜岡原発
災害対策用発電機の追加配備 平成23年6月末完了予定
津波対策でPHS交換機を高所に移設 平成23年度末完了予定
高線量防護服10着配備 平成23年7月末完了予定
水素放出用穴あけ作業必要機材配備 平成23年7月末完了予定
原子炉建屋内への水素検知器設置 平成24年度上期完了予定
原子炉建屋頂部へのベント装置設置 平成24年度上期完了予定

北陸電力志賀原発
高線量防護服10着配備 平成23年6月末完了予定
水素放出用穴あけ作業必要機材配備 平成23年6月末完了予定
原子炉建屋内への水素検知器設置 平成24年度末完了予定
原子炉建屋頂部へのベント装置設置 平成24年度末完了予定
ブルドーザ1台配備 平成23年11月末完了予定

関西電力美浜原発
津波対策で内線電話用交換機/電源を高所に移設 平成29年度頃
高線量防護服10着配備 平成23年6月末完了予定
格納容器内に静的触媒式水素再結合装置を設置 今後3年程度

関西電力大飯原発
津波対策で内線電話用交換機/電源を高所に移設 平成29年度頃
高線量防護服10着配備 平成23年6月末完了予定
格納容器内に静的触媒式水素再結合装置を設置 今後3年程度

関西電力高浜原発
津波対策で内線電話用交換機/電源を高所に移設 平成29年度頃
高線量防護服10着配備 平成23年6月末完了予定
格納容器内に静的触媒式水素再結合装置を設置 今後3年程度

中国電力島根原発
高線量防護服10着配備 平成23年6月末完了予定
原子炉建屋内への水素検知器設置 平成24年度完了予定
原子炉建屋頂部へのベント装置設置 平成24年度完了予定

四国電力伊方原発
津波対策で内線電話用交換機を高所に移設 平成24年度頃
高線量防護服10着配備 平成23年9月末完了予定
格納容器内に静的触媒式水素再結合装置を設置 今後3年程度

九州電力玄海原発
高線量防護服20着配備 平成23年6月末完了予定
格納容器内に静的触媒式水素再結合装置を設置 今後3年程度

九州電力川内原発
高線量防護服10着配備 平成23年6月末完了予定
格納容器内に静的触媒式水素再結合装置を設置 今後3年程度

日本原電敦賀原発
電源確保のための必要機材を配備 平成23年12月末完了予定
津波対策でPHS交換機を高所に移設 平成23年12月完了予定
乾電池駆動の簡易通話装置を配備 平成23年6月末完了予定
高線量防護服10着配備 平成23年7月末完了予定
原子炉建屋内への水素検知器設置 平成24年度末完了予定
原子炉建屋頂部へのベント装置設置 平成24年度末完了予定
格納容器内に静的触媒式水素再結合装置設置 平成25年完了予定

日本原電東海第二原発
津波対策でPHS交換機を高所に移設 平成23年12月完了予定
高線量防護服10着配備 平成23年7月末完了予定
原子炉建屋内への水素検知器設置 平成25年度完了予定
原子炉建屋頂部へのベント装置設置 平成23年11月完了予定

JAEA もんじゅ
電源確保のための電源車置き換え 平成23年6月末完了予定
緊急時の運転手順の整備 平成23年8月末完了予定
高線量防護服10着配備 平成23年12月末完了予定
放射線管理に関する体制整備 平成23年6月末頃
原子炉補助建物に水素蓄積防止を実施 完了時期未定

JAEA ふげん 燃料プール
トランシーバを配備 平成23年上期完了予定
高線量防護服10着配備もんじゅと融通 平成23年12月予定

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明日に向けて(179)1号機ベント「失敗」を論じる(後藤政志さん談)

2011年07月01日 21時30分00秒 | 明日に向けて7月1~31日
守田です。(20110701 21:30)

6月24日に東電より発表された、「ベント失敗」の報に対して、同日、
後藤政志さんが会見を行いました。非常に重要な内容ですので、
ノートテークしました。あらかじめ解説を加えて、ご紹介します。

まず大前提として押さえておくべきこと、後藤さんがこれまで繰り返
し指摘していることになりますが、それは、そもそもベント「失敗」
という言い方には、本来、成功すべきものが失敗したと言うニュアンス
が含まれていて、あやまりだということです。ちゃんと行うべきベント
に失敗したということになるわけですが、ここがおかしい。

なぜならそもそもベントとは、放射能の最後の防波堤であるはずの
格納容器に穴をあけ、容器を守るために放射能を放出するため
のものであり、言わば格納容器が自分を守るために、任務を放棄
するものでしかないからです。

だから設計士の方たちは、ベントのことを「格納容器の自殺行為」
と言っているそうですし、そもそも後藤さんの先輩の渡辺さんが設計
に携わった頃にはついてなかったのがこのベントなのです。

その意味で、格納容器設計上の安全思想からは許されざるもの
であり、「あり得ないけれど一応つけておく」という非常にあいまい
なものとして後から付け加えられていること。それが「過酷事故対
策」なのであって、その点で、バルブがきちんと開けば成功で良か
ったということではなく、これを使わざるをえなくなった時点で、設計
思想は破産していること、原子炉の安全性は崩壊し、プラントとし
てはもう存続が許されなくなっていることが押さえられなければな
らないわけです。

マスコミはほとんどがこの点を理解しておらず、そのため、ベント
「失敗」はけしからん、きちんとベントを「成功」させるべきだったと
いう論調になっています。確かにベントせざるをえない状態にあり、
そうなった以上は行わざるをえなかったわけですが、しかしベント
をする状態に追い込まれたこと事態が誤りであることが踏まえら
れなければなりません。


第二に、ベント「失敗」というと、ベントはあらかじめしっかり作られ
た安全装置か何かのようであり、きちんと動いて当然かのようなイ
メージで捉えられてしまいますが、そもそもこれが過酷事故(シビア
アクシデント)対策でつけられているということの意味が、おさえられ
ていない。

過酷事故とは、設計上の想定を超えた事故のことであり、もう設計
思想的に安全が確保できなくなった段階のもののことです。いかに
安全を守るのかという想定が崩壊してしまっているわけです。だか
らそもそもはあってはならないことなのです。

そのため、そもそもあってはならない⇒そもそもあることはほとんど
ない⇒ほとんどありえない事象⇒そのために行っておくのが過酷事
故対策となってしまっており、それほど厳密でなくていいいとなってし
まっているのが実情なのです。

だから普通の安全系の場合は、何かの要因で壊れることを想定し、
その場合のバックアップが必ず考えられており、それがプラント設計
上の安全思想となっているわけですが、過酷事故対策は、こうした設
計上の想定を超えるもので、ほとんどありえないから、とりあえず形
だけつけておけばいいというような発想になっている。

このため単一故障基準といって、Aが壊れたらこうする、Bが壊れた
らこうすると、それぞれのケースごとにバックアップを設けている安全
設計の考え方が取られておらず、1つが壊れたらもう打つ手がない状
態になっている。そもそも過酷事故は、想定外で起こっているわけで、
そのときにはいろいろなことが起こるのが当然なために、すぐに行き
詰ってしまうのが実態なのです。

その点で、今回、ベントのためのバルブが開けられなかったというの
は、壊れてしまうとバックアップがなくて、すぐにお手上げになってしま
う過酷事故対策の実態を象徴するものとしてあったと言えます。そも
そもこうしたあまりに頼りない、脆弱なものとして、おざなりに付け加え
られてきたのが、過酷事故対策の実態なのです。

それからするならば、他のプラントも同じようなことが起こりうる。同じ
ようなというのは、まったく同一の現象がおきるという意味ではなく、1
つ壊れてしまえばバックアップがない状態だけに、どこもかしこもすぐ
にダメになってしまう可能性が高いということです。

そのため、過酷事故対策をするというのであれば、もはやあり得ない
ことではなく、実際にありえたことなのだから、ほとんど起きることはな
いなどという発想を捨て、実際に起こりえること、起こりえて、対策中に
故障もまた発生しうるのであり、そのときのバックアップが講じられなけ
ればならないことになるわけです。

以上の点をポイントとして押さえたうえで、後藤さんのお話の書き起こし
をお読みください。例によって、これは守田がかく聞いたというもので
あることにご注意をお願いします。


********************

1号機のベント「失敗」について
後藤政志さん談 2011年6月24日 
http://www.ustream.tv/recorded/15584058

後藤です。
今日、1号機の格納容器ベント失敗という報道が仰々しくなされた。
ベントが成功したと言っていたけれど、実際は未確認だった。
実際には何があったのかということと、私の見解を話したい。

ベントは圧力抑制室に、シビアアクシデント対策としてつけられた
ラインからなされるはずだった。バルブがMO弁というものが排気
筒にむけたところにあり、手動で開いたが、25%しか開かなかった
と言われている。

この弁を開くには、途中に大型と小型のAO弁が並列であり、大型
を開けるためには、仮説の空気圧縮機があり、これで操作する。そ
れで、ベントをするためには、AO弁のどちらかと、MO弁が開か
ないといけない。

MO弁は9時15分ごろ一部開いた。9時半ごろ、小型のAO弁を手動
で開けようとするが、高線量で現場に辿りつけなかった。再度、10
時17~24分に中央制御室から開けようとしたが、開いたことが確認
できなかった。

それで午後2時ごろに、大型のAO弁をあけるために、空気圧縮機
を作動させた。そうすると、9時から初めて2時ごろまでずっと作業
を行って、それで開けたと証言してきた。

格納容器の圧力で言うと、750キロパスカルまであがって、そこから
だんだん落ちてきた。それで2時50分に500キロパスカル以上になっ
ている。設計気圧は430キロなのでそれより上で、しかもベントした
と言っているこのあとに再度、上昇している。

ということはベントできてないのではないかと言うことだ。それで
政府のIAEAへの報告書で成功したのは、詭弁であってけしからんと
いうことが毎日新聞などにも書いてある。

ベントが遅れたのが何が問題かと言うと、格納容器ベントと言うの
は、本来、ベントしてはいけないものをベントするのだが、それで
も圧力があがって格納容器が破裂したらたまらないので、ベントす
るということある。その意味ではこんなに長い時間、ベントできな
いことも問題だ。その意味で、毎日新聞でも、東工大の先生が、格
納容器のベントが時間がかかったことが問題だと主張していて、私
もそれはそう思う。

しかしここには考えてみたいことがある。この状態は、放射性物質
の線量率がどう変化したかを見ていくと、ベントが成功したと言わ
れているときの空間線量は、後に大きく出て来るときに比べると、
けして大きくはない。それでやはりベントができてないと言える。
ただ、これについて、ベントがうまくいったかいかなかったかとか、
手順がうまくなかったとか、遅れたとか、それは事実として認めた
上で、本質的にはそういうことではないだろうということを指摘し
たい。

この格納容器ベントが失敗するということは、格納容器が破裂して
しまうかもしれない、極めて危機的な状況だ。それにもかかわらず、
MO弁を操作するのに、電気がいってないので手で開けようとして
完全には開けられなかった。

AO弁の小さい方をバルブを手で開けようとしたけれども高線量下
で開けられなかった。そのために大型の方を開けようとしたという
ことをやっている。

MO弁とAO弁と二つが開かなければベントはできない。設計する
側から見るとどうみるかというと、MO弁を開くのに失敗したら終
わり、AO弁の二つのうちのどちらかを開くのに失敗したら終わり
ということだ。

これは原子力における単一故障基準にかなっておらず、一つの操作
ができなかったらバックアップをするものがなくて、ある操作がで
きなかったらもうおしまいというシステムになっている。それは原
子力の安全系では考えられない考え方だ。

なぜこうなるかというと、これは過酷事故対策であって、本来、原
子力で設定している設計思想は入っていない。単についているだけ
だ。過酷事故対策というのはそういうものであって、だから私は過
酷事故対策に頼っても無理だと言ってきた。これが一番いい例だ。
今回、私はこのようなことがあっても全然驚かなかった。こういう
ものだと思っていたからだ。トラブルがあったときに操作できない
のは当たり前。そのときにどうするかということを踏まえて、初め
て原子力の安全設計というのは議論になるのだ。

なので、発表の仕方が遅れたのがいけないというのはその通りだし、
政府が成功したと言っているのは間違いだというのもその通りだ。
しかし私が一番気になるのは、そういうこともありうるシステムな
のだから、これからどう考えたらいいのかということだ。

現有のプラントもこれと同じ状態でしかない。事故が起こったら同
じ状態になる。信頼性はない。そういう設計思想で、現状がそうな
っていることが私は一番気になっている。

今回の事故原因は何だったのか。なぜこうなってしまったか。原子
炉の水位が落ちて、なぜ格納容器の圧力が2倍にもなってしまったの
か。この間、田中三彦さんが説明してくれたように、どこかの配管
やどこかの系が破れてでてきたのではないか。私も格納容器のどこ
かの機能が喪失してこうなったのではないかと推測している。その
ことが非常に大切だ。

同時にこのような状態になった時の対策としてある耐圧ベントなる
ものが、こういうものなのだ。過酷事故には全て言えることだが、
電源がなかったから電源車を持ってきた。つなごうと思ったけれど
つなげなかった。そもそも電源車そのものが渋滞でなかなかつかな
かった。

水もそうだ。水を確保しようとしたけれども水源がなくなってしま
って海水を入れるしかなくなってしまった。水をどこからいれるか。
通常の系はないので、これも過酷事故対策として消化系から入れる
という形を前から考えていたが、その容量も極めて小さいものだ。

しかもそこに水のラインをつける作業は、放射線の高いとことでの
作業になるから決死の作業だ。そういう中で極めて難しい作業、本
当にうまくいくかどうか分からない作業を重ねながら、ここまで来
ているように見える。

そうすると今回の事故全体から見るときに、過酷事故対策があるか
らいいなどと言うのは、前から言っているように間違っている。と
いうのが一番ここで気になっていることだ。

考え方として、今後もう少しきちんと話したいが、耐震基準と安全
設計審査指針の見直しが必要だ。安全委員会も当然考えると言って
いるが、どのレベルで考えるのか。私はそれを非常に気にしている。
安全設計、あるいは耐震設計の審査指針の根底を見直さないと、同
じことになる。

例えばある1つのことがあるからそれに対応するというのでは、全
然、成立しない。これもまたきちんと話さなくてはならないが、過
酷事故のシーケンスとはものすごくいっぱいある。いろいろなモー
ドがある。

例えば私が思い出すだけでも、最初ボンと核反応の制御に失敗する
と核暴走する。核暴走しなくても、例えば圧力容器が高圧で破損す
ると一気に全部、ふっとんでしまう。格納容器もふっとんでしまう。

あるいはそこまでいかなくても、炉心溶融になって、メルトダウン
して、例えば溶融物が出てきて、それが下に落下するときにプール
があって、水蒸気爆発を起すとか。

そう見ていくと、爆発を起こすシーケンスはいっぱいある。水素も
爆発を起こすので危ないから今回も窒素封入している。そして現在
のようになっていて、格納容器の中では水素爆発は起こってないけ
れども、外で水素爆発が起こった。

いずれにしても、爆発的な現象が起こりうるものなのだ、原子力と
いうものは。だから恐ろしい。エネルギーが大きいからだ。それで
その可能性は少ないと言う。私もそんなに可能性が高いとは言わな
い。しかし起こる可能性がある。起こったらおしまいなのだ。だか
ら確実に防がなければいけない。ところが過酷事故対策とは、どれ
一つとっても確実ではない。可能性を下げるだけで、それは非常に
恐ろしいことだ。

なので、まず耐震設計に関して言うならば、入力地震度が、実態と
してあるものを上回らないようにしなければならないというのが鉄
則だ。それと同時に故障が起こった時の対策が、万全にバックアッ
プされなければならない。今回のように多重故障があるのだったら
それに対しても対策がなければいけない。今回のような信頼性のな
い対策では対策になっていない。

例えばこのベントの流れに単一故障基準を設定すると、このMO弁
が開かなかったときのために、管を2本にしてもう1個バルブをつ
ける。そうすると事故で開かない可能性は確率的には半分になる。
だけれども確実とは言えない。では3つにするかという議論になる。

AO弁は2つつけていた。でも2つでもうまくいかなかった。そうす
ると、操作方法とか、電源とかいろいろ考えて、ここがこうダメだ
ったたらこうするとか、この場合にはこうするとか、全部の対策が
必要で、それが安全設計の発想だ。普通のプラントの中のシステム
はそのように設計している。それが徹底的に適用されるべきだ。

ところが過酷事故対策とは、そうした設計思想を踏襲しなくていい
となっているのが考え方なのだ。だからそれは単なる場当たり的な、
信頼性のない設計対策でしかない。それが私が一番気になるところ
だ。

さらに水素爆発が起こったことが、これとの関係で触れられている
が、やはり格納容器の圧力が2倍になってから時間とともに下がって
いったことを考えるときに、圧力がどこからか漏れている可能性が
高い。圧力でフランジが押し上げられてそこから漏れていくと、圧
力が下がるから閉じる。そういう可能性もある。それによって格納
容器がベントしなくても、水素が漏れていって、それに火がついて
爆発した可能性が高い。

なお格納容器の底から漏れたということに対しては、多分、格納容
器が爆発的に壊れるよりは、その方が可能性が高いのだが、本当に
そうかどうかは保証の限りではない。ばらつくのだ。例えばフラン
ジの部分が頑張って、先に漏れると思ったら漏れなくて、圧力が上
がって構造的な部分が破壊されたら、爆発するわけだ。

それは結果としてここから漏れたというだけであって、何の保証も
ない。可能性が高いというだけだ。なので格納容器が爆発してしま
うことがありうる。そういう意味で、この事故をどう考えるかとい
うときに、いろいろな手立てをして、こんなひどいことになるのは
確率が低くて、多分、こうなるだろうということで手当をしている。

それが確率論的安全評価というが、確率論をベースにした考えが、
設計に一部入ってきていて、それが一番、いけない。やはり単一故
障基準といって、あるシステムのどこかが壊れる、それに対しては
こう対応すると、少なくともそれぐらいまでは過酷事故対策をしな
ければいけない。

まとめると、過酷事故対策にも、単一故障基準を適用しなさいとい
うのが1点。もう1つは、単一故障基準では本体のシステムについて
は甘い。もっと深くやるべきだというのが私の見解だ。そこまでや
らないと、今より安全になったとは言えないとういのが、私がずっ
と考えている安全設計の考え方だ。

ぜひ安全委員会で過酷事故対策について考えるときは、今回は非常
にまずかったと斑目委員長も言っているわけだから、それも含めて
検討していただきたいといことを期待している。ベントのことから
話して、話が大きくなったが、これを見ていて考えたことというこ
とで話をさせていただいた。

・・・単一故障基準と多重故障について考えるべきだということか。

単一故障基準というのは、ある安全系が働いているときにAという
系がダメになったらそれに対策がある、Bという系がダメになった
らそれに対策がある、Cという系がダメになったらそれに対策があ
るということ。安全系のある系を動かすために、一つ一つ仮想的に
壊していく。それでも大丈夫なように設計する。これが単一故障基
準の考え方だ。

この場合は、同時に2つ以上の多重故障を考えてない。だから単一
故障基準だけではダメだというのが1点。それともう1つは過酷事
故対策は単一故障基準すら適用されていない。こんなことは起こり
えないとなっていたから、そうなっているのだ。それでいいとして
いた。

しかし今回の地震で、こういうことは起こりうることが分かったの
だから、当然、こういうことは起こりうると考えなくてはいけない。
ではこの系をしっかりと作って、格納容器ベントができれば安全か
というと、そんなことはありえない。

格納容器をベントしなければならないということ自身が、安全設計
上、間違いだ。格納容器はベントしてはいけない。ベントなしの格
納容器にしていただきたい。それが私の考えで、安全設計というも
のだ。小手先の話としてベントのことがあって、本当の意味での安
全設計思想から言ったら、ベントすること自身が間違っている。こ
れは前からお話してきたことだ。

以上
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明日に向けて(178) 7月3日、京都・滋賀で魅力的な集まりがいろいろと行われます・・・

2011年07月01日 01時30分00秒 | 明日に向けて7月1~31日
守田です。(20110701 01:30)

直前のご案内で恐縮ですが、京都・滋賀では7月3日に非常に素敵な企画が
3つ行われます。どれにいくか僕もかなり迷いました。ともあれ1つ1つがとても
重要で、かつ豊かな内容に溢れています。

以下、ひとつづつ紹介します。
一つ目は、「京都から被災者支援・福島訪問 合同報告会」です。京都大学
農学部W100教室で14:00~18:00頃に行われます。

主催は、京都から東日本大地震被災者を支援する会の方たち。事故当初か
ら、福島の子どもたちの疎開先を作りたいと動き出し、現地にも訪問、飯館村
などにも向かって、村長さんともお会いするなど、実に活発に行動してきてい
ます。僕もこれまで何回か、報告会に参加させてもらいまいした。

ここに、5月の連休に、福島のお母さんと子どもたちを京都精華大学キャンパ
スに迎えて、わくわくキャンプを行った、「ゴーゴーワクワクキャンプ」世話人の
久保田美緒さんなどが合流します。ゴーゴーワクワクキャンプでは、この夏に
さらに規模の大きな企画を検討中。僕もできることがあればお手伝いをと考え
ています。他に「三重いいたてネットワーク」の方も参加されるとのこと。

同会も、ゴーゴーワクワクキャンプも、福島の方たちと具体的に結びついた活
動を重ねて来ています。ぜひ京都近郊の方にもっと注目していただきたいです。
関心のある方はぜひご参加ください。


二つ目は滋賀でのアースデイイベントです。
これについては僕が説明するよりももう以下のURLをクリックしてみてください。
http://asunowa.shiga-saku.net/e637358.html

僕は講演に呼んでいただける度に、くまちゃんが原発の事を説明している
チラシを配っています。東北でも1000枚ほど配ってきましたが、このくまちゃんが
おいでおいでといっているのが、このイベントです。
内容は随分、盛りだくさん!お近くの方はぜひお集まりください!


三つ目は、「ビキニ事件の真実と福島原発被災のいま-軽視される低レベル
放射線内部被曝を考える-」です。
7月3日13時~17時。龍谷大学アバンティ響都ホールです。京都駅南徒歩2分、
「アバンティ」9階です。

主にビキニ事件から、今の福島の事態を考える催しです。
高知県太平洋核実験被災支援センターや非核の政府を求める京都の会
をはじめ、たくさんの団体の共催ですが、僕は良く知らない方たちです。

僕が注目しているのは、4つの報告の最後に、 
「内部被曝隠しと安全神話-被爆者切り捨てを再現させてはならない」と題して、
矢ヶ崎克馬先生(琉球大学名誉教授)が講演されることです。
・・・他の企画もとても魅力的なのですが、僕はどうしても矢ヶ崎先生のお話を
聞きたいので、ここに参加するつもりです。他の二つにいけなくてごめんなさいです。


京都・滋賀から遠くの皆さんには、無関係な情報になるかもしれませんが、僕は
こうしてそれぞれの地域がどんなことをしているか、それぞれの場から常に
発信し合っていくこともとても大事だと思っています。その際、できれば催しの
告知だけでなく、終わった後の報告も出したいし、聞きたいですね。

ともあれみなさま、7月3日、それぞれに楽しく過ごしましょう!

以下、3つの企画案内を貼り付けておきます。3つ目の企画については
毎日新聞太田記者が案内の記事を書いているので、それも貼り付けます。


**********************************************************

京都から被災者支援・福島訪問 合同報告会
 
【日時】 2011年7月3日(日)14:00~18:00頃
【場所】 京都大学農学部W100教室
http://www.kais.kyoto-u.ac.jp/japanese/campus/yoshida-map.html

【集会カンパ】 500円
【主催】 京都から東日本大地震被災者を支援する会
http://kyoto-sien.blogspot.com/
【問合】 090‐9977‐0131(滝澤) kyoto.sien[@]gmail.com

報告 各20分(順不同)
* 振津かつみさん(医師)
「フクシマの汚染とヒバク~人々の健康を守るために」
* 宮腰吉郎さん(チェルノブイリ現地取材者)
「5月末いわき市・福島市映像報告」
* 久保田美緒さん(ゴーゴー!ワクワク!キャンプ世話人)
「GW子どもキャンプの参加者親子と福島で再会して」
* 高山博美さん(三重いいたてネットワーク)
「いわき市避難所・仮設住宅での炊き出し・傾聴ボランティア」
* 林剛平さん(農学部院生)
「福島の土と農作物を考える」
*報告の後、自由討論という形式で、今後の支援策等の検討

4月18日~21日の福島市、飯舘村、伊達市、川俣町、郡山市各市町村訪問に
続き、私たちは5月27日~31日に、いわき市、福島市を訪れました。
(今回の訪問は、主にヒマワリによる土壌汚染除去の取り組みについての相談
でした)また、この5月から6月にかけて、私たちのまわりでも多くの方々がさまざ
まな目的で福島現地を訪れて、多彩な活動をしていらっしゃいます。

そこで、今回は、私たちの活動を直接担っている人ばかりでなく、子どもキャンプ
等の活動で尽力されている方々など、多くのみなさんにご登壇頂いて、合同で
報告会を開くことにいたしました。福島現地のようすを知り、今後の支援のあり方
を積極的に探る場にしたい、と思います。多くの皆さまのご参加をお待ちして
おります。

***********************

アースデイ・しが 7・03
わたしたちの 地球の 明日のため
みんなで まあるく 手をつなごう 
●━━━━━━━━━━━━━━━●
 みんなでたのしい明日をつくろうよ
 私たちはどんな未来に向かっているのだろう
 どんな明日があるのだろう
 ここへきて、いっしょに考えよう
 私たちがほんとに安心して
 幸せに暮らせる未来を!
 未来は自分たちでつくれるんだよ
 決めるのは私たち一人ひとり
 さあ、ここからはじまるよ
 みんな あつまれ

【大ホール プログラム】(有料)
 注:NO原発展のみ無料
 
 ●映画上映「ミツバチの羽音と地球の回転」
  10:00受付開始 10時15分開場 10時30分上映開始
 
 ●鎌仲ひとみ監督講演「未来をつくるのは私たち」14:00
 ●田中優さん講演「ピースなエネルギーへのしくみづくり」16:00
 ●トークセッション「ここからはじめる、私の一歩」18:30
 
 ●NO!ゲンパツ展(大ホールホワイエ)10:15~(無料)
【さきら前シンボル広場 プログラム】(無料)
  11:00-16:00
 ●こだわりマーケット おいしい・たのしいもの大集合!
 ●野外ステージ・イベント 音楽ライブやパフォーマンス等
 ●震災チャリティ企画 売り切れ御免バザー、資源回収等
 雨天決行
 (但し、雨天時は一部プログラム変更の可能性あり。

ライブは中止)
日 時:2011年7月3日(日)10:00-20:00
場 所:栗東芸術文化会館さきら 大ホール/シンボル広場
    (栗東市綣2丁目1-28 Tel 077-551-1455)
    http://www.sakira-ritto.net/access/index.html

参加費:野外イベント/無料
大ホール入場料/前売り券1000円  当日券1200円
    
   ※高校生以下、
    障がいをお持ちの方と、その付き添い1名様、
   東日本大震災で被災された方は無料

主 催:あすのわ
後援・協力:
      京都新聞滋賀本社、
      滋賀報知新聞社、
      中日新聞社、
      公益社団法人 甲賀・湖南人権センター、
      生活協同組合コープしが、
      滋賀県漁業協同組合連合青年会、
      NPO法人 碧いびわ湖、
      NPO法人 環境市民、
      NPO法人 ネットワーク地球村
     (順不同)

問合せ:あすのわ事務局(暮らしを考える会内)
    滋賀県野洲市小堤18-4
    Tel 077-586-0623 Fax 077-586-1403
    Mail asnowa☆yahoo.co.jp
       (☆を@に変えてください)

************************

「ビキニ事件の真実と福島原発被災のいま-軽視される低レベル
放射線内部被曝を考える-」

http://homepage2.nifty.com/hikaku-kyoto/sinpo20110620.gif

【日時】 2011年7月3日(日)13:00~17:00
【場所】 龍谷大学アバンティ響都ホール
 (京都駅南徒歩2分・「アバンティ」9階)
【資料代】 500円(定員350人)
【託児あり】 1~6歳児の無料託児あります。
 (託児申込は 090-8983-0051 長谷川 へ6月30日までに)

【共催】 高知県太平洋核実験被災支援センター、広島市立大学科研費基盤
研究(C)「冷戦初期における米国核政策と被爆者・ヒバクシャ情報」、グローバ
ルヒバクシャ研究会、核兵器廃絶ネットワーク京都、非核の政府を求める京都
の会、アボリション2000京都、平和友の会、原水爆禁止京都協議会、京都宗
教者平和協議会、平和のための京都の戦争展実行委員会、反核京都産業人
の会、日本科学者会議京都支部、京都原水爆被災者懇談会
(* この企画は高木仁三郎市民科学基金の助成をうけています。)

【企画問合先】
・ 高知県太平洋核実験被災支援センター
 Tel・Fax 0880-66-1763 masatosi.sky[@]orange.zero.jp
・ 非核の政府を求める京都の会
 Tel・Fax:075-771-0729 hikaku-kyoto[@]nifty.com
 〒606-8397 京都市左京区聖護院川原町4-13 京都府教育会館
-------------------------------------------------------
内容
•報告1
DVD上映「ビキニ事件から見た福島原発被災」  
南海放送ディレクター 伊東英朗

•報告2
「封印されたビキニ事件と情報コントロールされる福島原発被災」
広島市立大学広島平和研究所講師 高橋博子
•報告3

「ビキニ事件の放射能汚染・晩発性障害と福島原発被災」
高知県太平洋核実験被災支援センター事務局長 山下正寿

•報告4
「内部被曝隠しと安全神話―被爆者切り捨てを再現させてはならない」
琉球大学名誉教授  矢ヶ崎克馬

•コメンテーター
斉藤忠臣(前広島平和文化センター理事長)
•質疑応答(40分間)
進行 山根和代(立命館大准教授)

情報元ピースメディア
http://peacemedia.jp/event/110703.html?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+peacemedia+%28PeaceMedia%E3%80%80%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%29


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東日本大震災:内部被ばく考える 来月3日にシンポ--南区 /京都
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20110629ddlk26040497000c.html

◇ビキニ事件晩発性障害など報告

 東京電力福島第1原発事故の焦点の一つの内部被ばくについて、第一線で
活躍してきた専門家らと考えるシンポジウムが7月3日午後1~5時、京都
市南区・京都駅八条口アバンティビル9階の龍谷大アバンティ響都ホールで
ある。1954年に米国の水爆実験でマグロ漁船「第五福竜丸」などが被ば
くした「ビキニ事件」を振り返りつつ、今回の事故で「ただちに健康に影響
はない」と政府によって繰り返される説明の裏に潜む、健康への中長期的な
影響を検討する。

 高知県太平洋核実験被災支援センターや「非核の政府を求める京都の会」
など14団体でつくる実行委が「ビキニ事件の真実と福島原発被災のいま-
-軽視される低レベル放射線内部被ばくを考える」と題して主催する。

 同事件の被災船員の調査を続ける同センター事務局長の山下正寿さんが晩
発性障害について報告。同センターの活動を取材中に米原子力委員会の水爆
実験に関する公文書を発見した南海放送(松山市)のディレクター、伊東英
朗さんと、広島市立大広島平和研究所講師、高橋博子さんも、同事件での日
米政府の情報コントロールを検証し、今回の原発事故で、同様の統制が起き
る可能性について考える。

 また、原爆症認定集団訴訟で内部被ばくについて証言し、今回の事故後に
福島県内で放射線量を調査した琉球大名誉教授の矢ケ崎克馬さんが「被爆者
切り捨て」について語る。斉藤忠臣・前広島平和文化センター理事長がコメ
ンテーター、山根和代・立命館大准教授が進行をそれぞれ務める。

 資料代500円。問い合わせは実行委事務局で「京都の会」の長谷川さん
(090・8983・0051)。【太田裕之】







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