ご常連さんからPEN-FVと一緒にミリタリー時計が来ましたので先にやりたいと思います。ブローバのミリタリーウォッチMIL-W-3818Aと言うモデル。キャリバーは11AFCのSweep Secondです。竜頭が抜けたとのことで、オシドリの緩みかと思いましたが竜頭から巻き芯が抜けていました。「抜ける?」巻き芯側にはネジは切られていません。竜頭側はネジの痕はありますが削られているようです。オリジナルの構造は知りませんが、竜頭側に欠けた部分もありますから過去に修理をされたものかも知れません。ただ差し込んであっただけ?
ネジがありませんので接着と思いましたが、それでは強度が足りないと判断して半田を流して固定しました。
ケースパイプに通して様子を見ましたが、じつは完全に巻き芯を押し込んだ状態ですと、少し長さが足りなかったです。
機械にセットして具合を見ます。強度は大丈夫のようです。Cal.11AFCは手巻きの秒針は出車ですから1950年代後半の機械でしょうか。
短針が押し込まれ過ぎの感じがします。夜光の劣化具合がよい味です。文字盤は年代からするときれいですがリダンでしょうか。
O/H済みとして購入されたそうですが、機械内部に繊維片が付着しています。
ガンギ車にも長いやつが絡まっています。少し動くと止まるので原因は繊維片かとも思いましたが・・
こちらが原因でした。裏押エのネジを締め込むと下の日ノ裏車と接触をして抵抗となっていたものです。
今年の連休中は好天に恵まれましたが、連休が終わると雨がちで急に寒くなってきましたね。昨日は浅草へ行っておりました。浅草寺の仲見世は、ほぼ外国人観光客で埋め尽くされています。
浅草寺をお参りしました。東南アジアの方たちは冬の身なりで寒さに震えている様子。私も薄着なので風邪を引くといけないですから芋羊羹を買って帰宅しました。
そんなことで作業再開。裏押エと日ノ裏車のクリアランス調整をして針座をセットしようとしましたが、これ大きすぎますね。他の機械のものでしょう。観察すると針座と日ノ裏車が接触をしていて(文字盤とサンドイッチ)変形した部分があります。これ歩度に影響があったと思います。スーパーのものと交換しておきます。
文字盤と針を取り付けました。短針は24時間で一周します。
片振りが大きいですけど歩度は合わせてあるようです。
ケースにセットして竜頭を取り付けました。巻芯の長さはちょうど良かったようです。本来はO/Hをしたいところですが、今回はこれで完了としておきます。
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