途中からです。旧東独のイハゲー社が製造したエキザクタVXです。一眼レフの元祖カメラですね。で、シャッター幕が劣化をしているので交換をすることになりました。カメラのメカ本体はケースから上にスポッと抜けます。
おもしろいのは、スローガバナーとセルフタイマーが同じゼンマイによって作動することです。
ダイヤルの操作でスローシャッターとセルフタイマーになります。
先幕はすでに製作されたものがあります。後幕はオリジナルを参考にして製作します。
右上の部分にあるのが先幕、後幕のテンションシャフト。軸に貫通穴があって、そこにピンを差し込むことでテンション調整をする仕組みです。半回転単位でないと調整が出来ないということ。
幕の厚みを測ると0.23mm程度です。
幕の停止位置などを記録して古い幕を取り外していきます。
古い接着剤はきれいに清掃しておきます。
リボンは接着剤でがっちり張られていますので、溶剤で溶かして外します。
清掃をした軸にリボンを接着しますが位置の調整が微妙です。
ギヤのタイミングを記録してからギヤを分離してリボンを巻き込んでいきます。
後幕は見本と同じ寸法で製作しますが、素材の生地の厚みは0.2mmで少し薄いです。これによって巻き取られる量が違って来ます。リボンは新しいものと交換しました。
後幕を取り付けて仮にテンションを掛けてシャッターを作動します。文字で書くと簡単なようですが、幕の位置関係が微妙で調整に時間が掛かりますね。機械修理と言うよりは工作作業のようです。