以前に沈胴ボタンの脱落で修理をした個体が戻って来ました。今度は巻上げ巻き戻しが重くなる不具合と言う。画像はすでに修正をしたところですが、原因は巻き戻しクランクが変形して中央軸と接触をし、切り欠きに嵌ってロックをしてしまう状態。
その他を点検すると、ホットシューのレールが陥没(曲がり)している。このカメラの設計上のウィークポイントですが、カメラ底部に巻き戻し機構とホットシューが有って、カメラを机の上に置く時に乱暴に置いてしまうと変形をしてしまうのです。
ここは不用意に直そうとするとリベットが外れてしまったり、クラックが入ったりしますので修正は慎重にします。
まぁ、なんです。精密機械のカメラを愛情をもって扱って欲しいと言うことです。前回と言い満身創痍だものなぁ・・。