四季の移り変わりに色をそえて
Shiki彩々
白い花の似合う日
外は小雨
傘を持つ手が震える
こんな日は
何にも出会わず
何も見ず
通り過ぎる景色さえも
ぼんやりと見える
花なんて雰囲気じゃないなぁと
心の中だけで花を追いかける
ピンク?じゃ
よけい侘しくなるし・・
空を眺めて
この雨に・・・
真っ白な小さな梅の花
きっと似合っているのだろうと
静かな雨に・・
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河津桜の咲く頃に
少し遅い春に
河津桜の開花も遅く・・
それでも
一片二片と
メジロの来訪はまだだけど
十分・・春
思い出す川原の河津桜・・
黄色の菜の花と
メジロとヒヨドリと・・青い空
港町の強い風と温い空気
二年の間は・・
懐かしいはなびら・・
行ってみようか・・来年は
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お天気はお天気屋
数日前は長閑な
春の陽気
今朝は・・といえば
庭がうっすらと白くなり
冬・春・冬・春・・冬・冬・・・
冬・冬・なんとなく春・春・春・・
なんて風にはならないもの
お日様しだい
雲しだい
お天気屋の
お天気しだい
春の散歩は!
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白い・・・輝き
枯れても
なお色を変えるものだと
秋の初め
茶色になった紫陽花を前に
シャッターを押せないでいた
日を追うごとに色を変え
春のある日・・
光の中で真っ白に輝いて
空の水色に似合う白は
別の世界の花のよう
紫陽花の最後の色は
どの色よりも美しい
白だったのかと・・
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外に出てみれば・・
外に出てみれば・・
あの寒い冬の日に
一番乗りを決めた
まんさくが日向ぼっこ
待ちに待った
明るい日差しに・・
春の終わりの暖かな空気を
かき混ぜたような陽気に・・
お昼寝気分の
ぼんやりをきりりと起こす
透明な黄色はもう春
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春の香りに誘われて
羽織るコートは
少しも軽くはならないけれど
冷たい風を押しのける
日差しの明るさに
散歩道は春の香り
一つ一つの花びらに
陽気に挨拶したいけど
あと少しの
暖かさを待って
今はまだ・・
残る北風に春の香りを
さらわれぬよう
静かにそっと通り過ぎ
明日の春を夢見よう
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夕暮れて
日を浴びて
あれほど元気だった
梅の花
早い春の
寒さの中で
ここだけは
春の一日を終え
日も翳れば
ちょっとおねむな・・
花びらは紫帯びて
優しく夢の入り口
あと少し
もう少し
お休みなさいを
言う前に
も一度優しく微笑んで
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