四季の移り変わりに色をそえて
Shiki彩々
夏散りはじめて

浅い水底に影を作りながら

ゆっくりと
サルスベリの花が漂っている

9月の足音ともに
夏は散り始めて

華やかなピンクは
散りはじめても明るい

時折
魚たちが群れて通り過ぎる

楽しげに・・

夏は終わりの知らせとともに
去ったりはせず

散ってなお元気
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通り過ぎていく夏

どこかに秋を宿した花に出会うと

移りゆく季節を少し感じ

あと少しの暑さだからと

緩まない暑さも許せる気がして

ペットボトルの水を口に含む

あと少し・・

あと少し・・が重なって

これもまた好きな木の実に変わっていく

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三年目の真実

バス通りから小道に入ると
この葉っぱがお出迎え

春の頃など
まったく目に入らないけど

虫たちの制作後は
ここで足が止まる

何かいるのですか?
と二人の人に聞かれたり・・

虫食いの葉っぱが
きれいなので!

栗の葉だから
美味しいのでしょう

!!!!!
栗の木だったんだっ!
初めて栗の毬に遭遇

虫食いの芸術品に出会って
これが三年目の真実
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夏の日の花が・・

暑さにしっかり押されて
花々はしおれ気味

そこここの花は
太陽に目をそむけ

夏らしいといえば
夏らしいけど・・・

ふわふわのフリルのような
サルスベリの花だけが

暑さなど遠くに追いやり
片隅を紅に染めて

不思議と爽やかな
夏の風景・・

秋の日の
大好きな黒い実まで
思いを馳せて

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テクテク・・・

テクテク・・テクテク・・テクテク
歩きだし・・

テッテク・テッテク・テッテク・テッテク
と・・日向

テックン・・・・テックン・・・・テックン
は・・日影

テッテク・テッテク・テッテク・テッテク
と・・また日向

フ~~~ッ・・・あつぅ~~
と日影

影が特別美しく思える
真夏の都会

・・・だらぁ~~ん・・・
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爽やか五月を思い出して

とうとう暑さに負けて
散歩は夜に切り替わった

ワンコは暗さが怖くて歩かず
カメラに代わってワンコが荷物

おうちに帰りたがりは
帰りは歩く変わり者

そんなわけでカメラは夏休み
ピンチヒッターは・・・

爽やかだった五月のバラ
目だけでも涼しさ追って

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夏の散歩道

夏の散歩道・・と言っても

この暑さ・・散歩などと言う
のどかなものではなく

靴の底から
暑さが伝わってくる

明暗の激しい影に入れば
暑さ和らぎ

一息ついて眺める
日向の眩しさ

日影の中でUターンの
夏の短い散歩

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夏の影

影が一番夏らしい・・

シュロの木発見!

細く長い葉が交差して

透ける緑と黒い影の格子・・夏

黒い日陰に浮かび上がる
緑の長い葉も・・夏

緑の葉のところどころに
白く光る葉も・・夏

こんな夏の葉の前だと
暑さも許せる・・夏

と言いつつ・・写し終えたら
涼を求めて・・まわれ右!
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天に向かって・・千日紅

太陽は悪びれもせずギラギラ

小さなまん丸の花

千日紅は天真爛漫に天に向かって

精いっぱいの背伸びは小気味よく

ちょっと背丈があると言うだけで

上から眺める後ろめたさ

負けるよね!あの真っ直ぐさに

そんな負けがきっと好きで・・花が好き
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野性的な美しさ・・・

突然「花言葉」
なんて言葉が飛び込んできた

思い思いに
好きな方を指さす花びら

風から逃げたのか
風に捕まったのか

クネクネと絡みそうな
長く細い茎

いかにも自由に咲いている
黄花コスモスを見ていたら

飛び込んできた
「花言葉」に捕まった

・・っと!調べてみたら
「野性的な美しさ」

そうか・・
野にあって自由そのもの
ちょっと真似たい・・自由
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