四季の移り変わりに色をそえて
Shiki彩々
つぼみ膨らんで
北風の抜ける散歩道
色のない
長く少し退屈な
細いアスファルト
ふと気づく
黄色味を帯びた樹
立ち止まって
見上げると
今にも
殻を破りそうに膨らんだ
ミモザのつぼみ
あのまん丸でふさふさの花は
あとどれくらいで開く?
とりあえず・・
当分の散歩コースは
ここに決まった!
満開の黄色を夢見て
歩こう!
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冬の陽の輝き
冬の午後の輝きは
特別な美しさがあって
それは・・・
あと少しで
陽が消えてしまうという
そんな一瞬の
時の隙間に輝いて
出会えない日の
寂しさと
出会えた日の
嬉しさと
どこか懐かしい
冬の陽の輝き
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ある晴れた日に
小鳥の声だけが聞こえ
足取りはのんびり
辺りをゆっくり
見回しながら
これもまたゆっくりと
目に入る真っ白な鳥
逆光に羽が白く透けて
長いくちばしが
みぎに・・ひだりに・・と
優雅な動きに
一瞬・・
すべての音が
新しい光の中に消えて
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光が踊る
いつの間にか
光は踊りだしていた
枝から枝へ・・
葉から葉へ・・
風に乗って
ころころと
時々跳ねて
時々休んで
隠れては現れて
また隠れる
冬の名残りの
木々の葉も
光とともに
歌うように
踊りだす
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春の兆し
光は透明な
眩しさを増し
鳥の声が
右から左へと
楽しげに横切る
目の前の
辛夷の蕾が
優しく膨らんで
空の色は
浮き立つ心を映し
黄色味を帯びる
ただそれだけで・・
辺りの空気が変わる
ほんの少し
時が進み
初々しい
春の知らせに
微笑み返す
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黒い華
目の前に黒鳥がいた・・
黒くて大きいとはいえ
鳥は鳥・・
そう思っていたのだけれど
楽しげに
遊んでいる水鳥の
真ん中にいる
黒鳥を見ると
優雅で 華やかで
黒い羽に赤い嘴には
艶やかさも感じて
「白鳥の湖」の黒鳥を
思い出しながら
目で追い続けた
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つ・ぐ・み
どうして
つぐみ?なんていう
可愛い名が付いたのだろう・・
それだけでも
十分気に入るのだけれど
このちょっと凝った
複雑な柄がいい
枯れ葉の中では
完璧保護色
よーく見つけたと
毎回自分で感心
写真を見て
よくわからん?と
それでも好きな
冬向きツイード風な
お洒落な つ・ぐ・み!
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