季節つかず離れず

　　　　　　　　　　　あっという間の数日
　　　　　　　　　　　いったい何をしていたのやら・・
　　　　　　　　　　　これじゃ一ヶ月なんてすぐ！




　　　　　　　　　　　花の枯れ方を見て
　　　　　　　　　　　通り過ぎる日々を確認




　　　　　　　　　　　あーそうだ・・なんじゃもんじゃ・・
　　　　　　　　　　　普通の花の頃見て思った
　　　　　　　　　　　あと三日でなんじゃもんじゃになる




　　　　　　　　　　　その三日もとうに過ぎ
　　　　　　　　　　　きっと若葉の頃？




　　　　　　　　　　　すっかりスタート出遅れ
　　　　　　　　　　　季節先取りは若人に任せ
　　　　　　　　　　　時々季節を味わいながら
　　　　　　　　　　　夢の中で季節を追う

なんとなく・・忙しい

　　　　　　　　　　娘夫婦がやってきた!
　　　　　　　　　　何をするというわけでもないのに
　　　　　　　　　　一日があっという間・・で・・二日間




　　　　　　　　　　パソコンの前に座ったのか・・座らなかったのか
　　　　　　　　　　壊れていたと思っていた無線ラン
　　　　　　　　　　だめだったのはパソコンのほう
　　　　　　　　　　昨日夜は娘の旦那殿が修理




　　　　　　　　　　いる間にパソコンのお掃除もしてくれるそう
　　　　　　　　　　日本語で充分通じているのに
　　　　　　　　　　パソコン用語が分からない
　　　　　　　　　　言葉に詰まるのはこちら
　　　　　　　　　　いやいや日本語から勉強しなおし？
　　　　　　　　　　どうなることやら生活スタート

パワーをもらって

　　　　　　　　　　さつきの花にカメラを向けていると




　　　　　　　　　　いい姿をしていますねと声をかけられた




　　　　　　　　　　あちらのニホンシャクナゲが美しい




　　　　　　　　　　８５才になられるご婦人・・




　　　　　　　　　　ヒマラヤのブルーポピーを撮りに行かれたとか




　　　　　　　　　　パタゴニア・・北アルプスなどでも花を撮りに




　　　　　　　　　　パワーあふれる人生を送っておられる方




　　　　　　　　　　元気をいただきながらシャクナゲを撮り続けた

犬桜は盛りを過ぎて

　　　　　　　　　　　一番最後の桜・・犬桜




　　　　　　　　　　　しっかりそう思い込んでいた




　　　　　　　　　　　そろそろと思い辿りつけば・・




　　　　　　　　　　　大きな木の下には花びらが！




　　　　　　　　　　　すぐに見上げると・・すでに満開は過ぎ




　　　　　　　　　　　それでもちょこっと顔を出している白い花




　　　　　　　　　　　春から夏へのバトンタッチ




　　　　　　　　　　　この花を見なければ季節は動かない

美しき桜を前に

　　　　　　　　　　人は無い物ねだり




　　　　　　　　　　オーガンジーのような花びらを見ていると




　　　　　　　　　　こんなフワフワの服を纏いたい・・




　　　　　　　　　　などと思うより作りたい・・




　　　　　　　　　　似合わぬというのは十分分かっているので




　　　　　　　　　　無い者の憧れ作りたいモードに入っていく




　　　　　　　　　　とここで作る腕さえも無いのに気づく




　　　　　　　　　　そこで・・眺めるだけ美しき黄色の桜

咲いた・・咲いた・・・

　　　　　　　　　　咲いた・・咲いた・・チューリップの花が♪




　　　　　　　　　　幼いころ歌とともに
　　　　　　　　　　春の女王だったチューリップ




　　　　　　　　　　今では春の花は幾種にもなり




　　　　　　　　　　チューリップの感激度が少し減ったり・・




　　　　　　　　　　お花ファンは無情・・




　　　　　　　　　　などという思いは一蹴の風景




　　　　　　　　　　素敵なカフェ前のチューリップ花壇に




　　　　　　　　　　チューリップが咲くのを待ちに待った
　　　　　　　　　　あの頃の想いが蘇って・・本当の春

ドガの踊り子のように

　　　　　　　　　　幾重にも重なった薄い花びらを見ていると




　　　　　　　　　　ドガの踊り子の絵が浮かんできた




　　　　　　　　　　まるででチュチュのような軽やかな花びら




　　　　　　　　　　所せましと舞台舞う・・宙を舞う




　　　　　　　　　　華やかに伸びやかに無心に




　　　　　　　　　　先の先まで魂を込めて




　　　　　　　　　　花を見て踊り子を見て




　　　　　　　　　　見るものは二重の楽しみを

天使の笑顔

　　　　　　　　　　きっと咲いている・・そう思いながら




　　　　　　　　　　小雨の中・・やはり小雨になったけど




　　　　　　　　　　兼六園麴桜のもとへ急ぐ




　　　　　　　　　　思いは当たリ満開の菊桜




　　　　　　　　　　ほんのり桜色の中に紅をさして




　　　　　　　　　　一番愛らしい桜と決め込んで




　　　　　　　　　　天使の笑顔に出会えて




　　　　　　　　　　小雨も春の良き日に

好きな・・風景を

　　　　　　　　　　濃い桜色の八重と白い山桜




　　　　　　　　　　二本の桜は隣同士




　　　　　　　　　　毎年仲良くこの時期に咲く




　　　　　　　　　　桜色を背に咲く白い桜も




　　　　　　　　　　白い桜を背に咲く桜色も




　　　　　　　　　　華やかな日本の風景に




　　　　　　　　　　この風景が好きで・・一度絵にしたけど




　　　　　　　　　　美しい風景はギャップが大き過ぎ・・
　　　　　　　　　　絵にはそこそこの風景がいい

春を引き寄せて

　　　　　　　　　　追いかけても追いかけても




　　　　　　　　　　追いつかぬままの春




　　　　　　　　　　残り香だけが微かに




　　　　　　　　　　季節感にさえもおいてきぼりにされ




　　　　　　　　　　突然華やかな八重の桜が現れると




　　　　　　　　　　夢の中の出来事のような・・・




　　　　　　　　　　距離感を感じながら




　　　　　　　　　　力を入れて春を引き寄せる