四季の移り変わりに色をそえて
Shiki彩々
明日へ・・

大掃除・・御節作り・・
怠け者の暮れは忙しい

一夜漬けなどという
言葉を思い出しながら

人気のなくなった
夕暮れの道
車を走らせる

ライトの先遠くは
今年一年が見えてくる

万華鏡をまわしたように
色とりどりの記憶

想いには想いが重なって
言葉が・・足りない・・

たった一人の時間に・・

ありがとう!
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ふぅ~~っ!!

なぁ~にも終わっていないのに
明日は大晦日だって?

気がつけば・・
御節の入る予定の
空のタッパーが山済み

大掃除で使い果たす予定の
雑巾大に切った
古タオルが綺麗なまま

とりあえず
お正月花だけは水に入れた・・・
あと24時間ちょっと・・
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冬のふわふわ

日差しのせいなのか・・・

なぜか冬のふわふわは
ガラスのように見えて・・・

どこか冷たい色を放つ

触れたらちくりと刺さりそうな

思わず触りたくなるような
秋のふわふわと違って

吹きつける風に
飛んで行くこともなく・・
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あっ・・あれはっ!?!

静かな風景・・
太陽の光が
柔らかく降り注いで

木の根元のほうでは
ゴイサギがのんびりと
枝に止まっている

ずっとこのままだと
大きなあくびが
出るところだったけど・・

あ・・あっ・・あれは!

鳥だ!飛行機だ!
いやスーパーマン・・
くらいびっくりした!

でも鳥だった・・
カワウ・・だって!!

こんな大きな鳥が
巣作りの枝をくわえて
何羽も飛び交うものだから

びっくりの初めての光景・・
驚かないのは
しらんぷりのゴイサギくらい!?!
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ゆっくりデート

逢えるかどうか・・・

初めてのデートに
ドキドキは付き物

逢えるかどうかは
相手の気分次第とくれば

さらにドキドキ!

そんな時にドキドキが
あっという間に終わるほど
早く現れてくれると

デートは大成功!
相手も気に入ってくれたのか

何度も何度も
場所を変え・・ポーズを変えて

寒い初冬のゆっくりデート
ほんのり暖か気分で
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紅く色づく樹々の下で

遥か遠く
まっすぐ伸びた
メタセコイアの林

道草に時間をとられながら

紅く染まった
高い木の下に立つと

すでに半分ほど
葉を落とした枝の間から

真っ青な空が透けて見え

素直に伸びた枝が
模様を描く

見回すと・・
見えるのは枝模様だけ

小鳥が
誰にも・・何にも・・
邪魔をされずに飛び交っている
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冬の散歩道

どこを見ようかと
その場で一回り

邪魔するもののない景色は
道の遠くまで見渡せて

手のひらに乗りそうなほど
木々は小さく見える

しばらく歩けば
一歩ごとに
巨大化する木々

振り返れば
歩き始めたあの場所は
点に見え

あとは・・もう・・
振り返らずに
前へ前へ

冬の散歩道
お日様を味方にすれば

迷いそうな広さは
時を膨らませてくれて
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枯れ葉の匂い

枯葉の匂いは
日差しの匂い

麦の穂が
自分の背丈と同じ頃

少しの風にも
カサカサと音がして

きっと何かがいると
覗いた景色

枯れ葉と枯れ葉が
交わって

枯れ葉と枯れ葉
寄り添って

枯れ葉と枯れ葉が
絡まって

明るい日差しの中で
どこからか枯葉の匂い
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秋はあっという間に!
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小鳥の声が聞こえるほうへ

小鳥の声は
ほんのすぐそばに聞こえて

見上げると・・
高い木の上

豆粒のような小鳥は
しばらく戯れると

数羽連れ立って
飛び去っていく

声を追いかけて・・

青い鳥を探した
チルチルミチルの
気持ちになって

小鳥の声のするほうへ・・

たどり着くと
幾羽もの鳥が
飛び交って

小鳥の天国で
一羽・・
すぐ上の枝に止まった
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