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夏の笑顔



                  夏の花畑は
                  木陰などないものだから
                  とてつもなく暑い



                 
                  シャッター一回ごとに
                  増す暑さ




                  木陰に避難
                  日和ろうかなどと
                  思ってみたけど




                  強烈な夏色の花たちの
                  とびきりの笑顔が
                  急に気分を変え




                  馬鹿にされて大笑い
                  なんてことになったら・・




                  暑さだけ
                  腕の中に抱えた夏は
                  ちょっとゴメンと




                  そのまま!そのまま!
                  とびきりの笑顔と数分




                  カメラと心に収めた
                  夏の笑顔
                  暑さの素敵なおまけ

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光輝けど



                   夏の光に




                   いつものようにに
                   美しく輝いて




                   アジサイ!
                   君は気付いてないよね?




                   いつもの
                   光ではないことを!




                   こんなに美しいと
                   気付いている私でさえ
                   騙されてしまいそう




                   君への気持ちは
                   いつもと変わらないけど




                   いつものようには
                   君の美しさに
                   酔えないよ・・

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木陰から



                  暑さを避けて
                  木々の間に立ち




                  夏の日差しを
                  思う存分受けている
                  草木を見る




                  眩しいほどの
                  輝きと濃い影




                  切り取られた
                  夏の記憶が早送りで
                  通り過ぎていく




                  受け入れがたい
                  真昼の暑さも




                  目の前の
                  白い花の輝きと
                  掴まえた記憶が




                  夏の暑い日々を
                  変えてくれそうな
                  気がして

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六月の花



                  夕暮れ時
                  小雨に濡れた紫陽花




                  小雨は味方と
                  少し生き生き




                  ご無沙汰気味だった
                  いつもの散歩道




                  待ちくたびれた・・
                  待ってなんてくれてないか・・




                  花たちは萎れはじめて
                  カメラを向けても
                  知らんぷり




                  ジューンベリーの実は
                  ほんとに実ったのかしら
                  と思うほど消えていて




                  忍耐強い紫陽花だけが
                  曇り空に似合って




                  どうにか
                  六月の花・・間に合って

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ポピーの咲く草原で



                  真夏日の午後・・暑い盛り
                  この先に日影はもうない




                  早足で抜けるに限る
                  そう思いながら左に折れる




                  目の前が開け
                  ふと振り返った後ろに




                  広い草原に赤い花が点々と
                  ポピーの花!




                  もうくらくら来そうな暑さも忘れ
                  数年前のジヴェルニーのポピーを
                  思い出していた




                  「睡蓮」でも「日の出」でもなく
                  モネの絵で好きなのは
                  「ポピー畑」だったと




                  風に揺れるポピーを見ながら
                  あの時もまた
                  遠い日を思い出していた




                  こんな近くに・・

                  カトランやボナールの絵にも描かれた
                  気取りのないまん丸な花は
                  暑い日差しに似合っていた

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ヘレン・ブラッドレーさんの世界



                  20代半ば
                  素敵な本に出会った




                  それよりも前20代始めに
                  ローラ・インガルス・ワイルダーの
                  本との出合い





                  自分の子供の頃の暮らしを描いた本
                  すっかりはまってのその後




                  ヘレン・ブラッドレーさんの世界
                  これもまた自分の子供の頃を描いた絵




                  1900年のイギリス生まれ
                  二人とも60歳になってから
                  描き始めたと言う




                  子供の頃の好奇心そのまま
                  生き生きと描かれていて




                  日常生活の楽しさ大切さ
                  働くことの楽しさを
                  教わった気がして・・・




                  そして70歳で絵をた描き始めた
                  グラン・マー・モーゼスの世界との出会い




                  だから・・・
                  年取ることは素敵♪なんて
                  ずっと思い込んできたという訳だけど・・




                  今・・
                  間違いなく年だけは・・取った!!

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タイムスリップ・50s



                  「名犬ラッシー」とか
                  「ビーバーちゃん」とか・・




                  本屋の店先で
                  パラパラとページを
                  めくっていたら




                  懐かしいテレビ番組を
                  思い出させるような
                  一ページ一ページ




                  本には惚れっぽい私
                  またまた・・
                  買ってしまったらしい一冊




                  50s・・あの頃は
                  まだ目の前で見ることも少なく
                  憧れの品々




                  それがいつの間にか
                  目の前に揃えられていき




                  そんなものは
                  未来物語の中だけ




                  そう思ったものさえもが
                  もう古いものになっていった今




                  日常の生活の
                  変化の歴史も見るようで
                  人も変わったのだろうか・・

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夏の日差し



                  夏の強い日差しは
                  容赦なく照りつけ




                  日影を見つけ
                  影踏みの様に渡り歩く




                  日影から見た
                  草々は眩しく




                  日影から
                  出ることを躊躇う




                  一息つき思い切って
                  日向に出て行く




                  こんなことに
                  勢いがいるなんて!




                  いつの日を
                  振り返るのか




                  そんな余裕もなく・・
                  ただ夏の風景だけは
                  心に広がっていった
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いつかきっと・・・



                  汗を飛ばしながら
                  走り回っていた頃




                  見上げると
                  タチアオイの花びらが
                  風に揺れて




                  走る足は止まり
                  いつかきっと
                  いいことがある
                  遠くの夢が微笑んで




                  そして・・
                  そのいつかが来た日に
                  いいことなんて
                  ないじゃない!




                  なって思っていても
                  タチアオイの
                  花びらに出会うと




                  夢見た日の
                  優しさに包まれて
                  いつかきっと・・




                  あのいつかきっとが
                  一番幸せな
                  気持ちなのかもしれない

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梅雨紫陽花



                  透明傘をくるくる回して




                  庭に出れば宙を飛ぶ雫




                  飛んで散る前にどんなかしらと




                  傘を引き寄せ眺めてみれば




                  向こうに濡れて元気な紫陽花の花




                  傘をあげてみると・・




                  紫の花と語り合うピンクの花が

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