コスモスの向こう側

　　　　　　　　　　　　　　　コスモスの花びら一枚




　　　　　　　　　　　　　　　まるで手招きしているようで




　　　　　　　　　　　　　　　コスモスの向こう側の




　　　　　　　　　　　　　　　遠い世界へ・・「おいで」と




　　　　　　　　　　　　　　　戻って行きたい世界が見え隠れ




　　　　　　　　　　　　　　　風に揺れて邪魔をする




　　　　　　　　　　　　　　　鮮やかに蘇るいつかに出会うまで




　　　　　　　　　　　　　　　コスモスは想い出の入り口

夏のコスモス

　　　　　　　　　　　　　　　暦の上ではとっくに秋




　　　　　　　　　　　　　　　気温だけがまだまだ夏




　　　　　　　　　　　　　　　この暑さの中で咲くコスモス
　　　　　　　　　　　　　　　噴き出る汗には似合わない




　　　　　　　　　　　　　　　見回すと深紅のコスモス




　　　　　　　　　　　　　　　遠慮のない太陽の日差しに映えて




　　　　　　　　　　　　　　　眩しい夏のコスモス！




　　　　　　　　　　　　　　　コスモス畑で・・
　　　　　　　　　　　　　　　コスモスへの想いを変えて秋を待つ

鳥たちの諏訪

　　　　　　　　　　　　　　　諏訪行きの今回の目的




　　　　　　　　　　　　　　　鳥撮り名人の展覧会




　　　　　　　　　　　　　　　それだけに上手い！鳥探し




　　　　　　　　　　　　　　　すっかり風景に同化している
　　　　　　　　　　　　　　　アカハラ君・・いるよと言われても
　　　　　　　　　　　　　　　・・・？？どこ？？・・・




　　　　　　　　　　　　　　　サギ集団？？どこ？？はないけど
　　　　　　　　　　　　　　　こんなにたくさん・・どうして？？




　　　　　　　　　　　　　　　ここで夏を終え
　　　　　　　　　　　　　　　集まってどこかへ渡る・・そう




　　　　　　　　　　　　　　　見ている間にも
　　　　　　　　　　　　　　　どんどん集まって・・８０羽




　　　　　　　　　　　　　　　人間より鳥たちのほうが
　　　　　　　　　　　　　　　崇高で賢く見えた日




　　　　　　　　　　　　　　　見えただけではないのだろう・・

郷愁

　　　　　　　　　　　　　　　頭を垂れた稲穂の向こう
　　　　　　　　　　　　　　　田に低く添うように煙が




　　　　　　　　　　　　　　　野焼き？




　　　　　　　　　　　　　　　むくむくとふわふわと
　　　　　　　　　　　　　　　一秒ごとに煙は形を変え




　　　　　　　　　　　　　　　一瞬目にとまった煙を
　　　　　　　　　　　　　　　どこまでも追いかけたくなって




　　　　　　　　　　　　　　　懐かしい気持ちが
　　　　　　　　　　　　　　　いっぱいに広がる




　　　　　　　　　　　　　　　今はもうすっかり
　　　　　　　　　　　　　　　見かけなくなったこんな風景




　　　　　　　　　　　　　　　ふる里の秋

白い蕎麦畑で

　　　　　　　　　　　　　　　車で通り過ぎる脇の
　　　　　　　　　　　　　　　白い蕎麦畑が美しい




　　　　　　　　　　　　　　　車を止めてもらって
　　　　　　　　　　　　　　　眺める白い花




　　　　　　　　　　　　　　　もう花のころから
　　　　　　　　　　　　　　　美味しいのかと




　　　　　　　　　　　　　　　花に止まり
　　　　　　　　　　　　　　　蜜吸う蝶に思う




　　　　　　　　　　　　　　　トンボも遠まきに
　　　　　　　　　　　　　　　のどかな空気が流れる




　　　　　　　　　　　　　　　お昼に食べたお蕎麦など
　　　　　　　　　　　　　　　浮かんで来はしなかったけど




　　　　　　　　　　　　　　　ふと・・・
　　　　　　　　　　　　　　　三角のお蕎麦の実の頃
　　　　　　　　　　　　　　　来てみたいと




　　　　　　　　　　　　　　　白い畑は
　　　　　　　　　　　　　　　どんなふうに変わっているのか

季節を超えて

　　　　　　　　　　　　　　　ミントの庭は
　　　　　　　　　　　　　　　秘密の花園のごとく
　　　　　　　　　　　　　　　初夏の花が咲いていた




　　　　　　　　　　　　　　　不思議な気もしたけれど
　　　　　　　　　　　　　　　それはそれで似合っていて




　　　　　　　　　　　　　　　夏の終わり
　　　　　　　　　　　　　　　涼しげに咲く白いアジサイ
　　　　　　　　　　　　　　　清楚で健気




　　　　　　　　　　　　　　　夏の終わり
　　　　　　　　　　　　　　　少々疲れ気味の気持ちを
　　　　　　　　　　　　　　　立て直してくれて




　　　　　　　　　　　　　　　今そこまで来ている
　　　　　　　　　　　　　　　高原の秋をこの花たちは
　　　　　　　　　　　　　　　どんなふうに迎えるのだろう

さよなら・・今日・・

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・今日・・・今・・・




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・さよなら・・・




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・・・・




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・・・・




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・風・・・




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・音・・・




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・想い・・・




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・そして




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　また・・・




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・明日・・・

シルエット美人

　　　　　　　　　　　　　　　花はポチョポチョ




　　　　　　　　　　　　　　　あまり花びら花びら
　　　　　　　　　　　　　　　してないのが好きときている




　　　　　　　　　　　　　　　・・なもので
　　　　　　　　　　　　　　　なかなか出会えない




　　　　　　　　　　　　　　　ここ高原でダイナミックな
　　　　　　　　　　　　　　　ポチョポチョに出会うと




　　　　　　　　　　　　　　　たとえ枯れてても
　　　　　　　　　　　　　　　枯れ具合がいい！なんて




　　　　　　　　　　　　　　　シルエットを狙う
　　　　　　　　　　　　　　　う～んシルエット美人




　　　　　　　　　　　　　　　あぁアクセサリーのような
　　　　　　　　　　　　　　　豪華な種もいい・・




　　　　　　　　　　　　　　　君の名はシシウド
　　　　　　　　　　　　　　　来年は若いころ会いに行くか・・・




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(あまり美人に撮れてない・・・）

・・のんびりと・・

　　　　　　　　　　　　　　　野の花を見る




　　　　　　　　　　　　　　　ふわりふわりと蝶一羽




　　　　　　　　　　　　　　　ふわりふわりと目で追う




　　　　　　　　　　　　　　　スーッと消えて別の蝶




　　　　　　　　　　　　　　　ふわりふわり・・




　　　　　　　　　　　　　　　目で追う間もなく消える




　　　　　　　　　　　　　　　・・のんびりと・・




　　　　　　　　　　　　　　　あっという間の長い時

野に咲く花

　　　　　　　　　　　　　　　枯れた葉・・実に変わった花・・




　　　　　　　　　　　　　　　少し黄色味を帯びた葉・・




　　　　　　　　　　　　　　　高原の秋は始まりかけて




　　　　　　　　　　　　　　　夏の名残りと混ざり合う




　　　　　　　　　　　　　　　自然は不思議なもので




　　　　　　　　　　　　　　　違和感など一つもなく馴染んでいた




　　　　　　　　　　　　　　　静かな夏の別れと秋の始まり